裁判官のひとりは言った。
「しかし試さないわけにもいかないでしょう。
どうでしょう、女奴隷と交わらせては、それも犬のような格好で。
あるいは女囚の中に元どこかの国の女王や王女もいたはずです。
そういう者に屈辱を与えるということであれば、
この者が快楽を得ても仕方ありますまい」
「わかりました。それでは早速実行いたします」
「では、それ以外の奴隷としての調教はどうなっているのですか。
それを報告願えますか」
「はい。まだ一か月ほどしか経っておりませんので、
基本的な奴隷としての挨拶、しつけといったほんの初歩の段階ですが、
朝六時起床すると、まず奴隷としての挨拶を何度も復唱させております。
朝の軽い運動の後、食事、それから本格的なトレーニングを行います」
「では、その挨拶というのを本人の口から聞きましょう。
はみを外してやってください」