また別の裁判官が尋ねた。
「アンドレイ殿、女性の大事なところに奉仕した感想が抜けているようですが……。
女性から自分のものに奉仕してもらったことはあっても、
自分の方から女性の股座に顔を突っ込んで奉仕した経験はありますまい。
その感想はいかがでしたか?」
裁判官の質問に傍聴席からはどっと笑い声が漏れた。
ふだんの三倍も傍聴席が増やされていた。
「うっ」
さすがにアンドレイは言葉に詰まった。
そばから弁護人がアンドレイに言った。
「正直に屈辱的だった思いを裁判官に伝えるのです」
「こ、言葉では簡単に言い表せない屈辱でした。
メーサ様がおっしゃったように、私の国では、
男のモノに奉仕する女奴隷よりも、女のモノに奉仕する男奴隷の方が、
はるかに軽蔑されます。一ランク下の最低の奴隷と見做されます。
ですから、落ちるところまで落ちたというか、男としてのプライドもなくなってしまったというか、
そんな屈辱感で一杯になりました」
「なるほど。大分堪えているようですね」