「つまり弁護人は、このままアンドレイに奴隷としての調教を続けていけば、
屈辱刑としての効果があるというのですね」
「はい、そのとおりです、裁判長。
さらに補足しますと、百歩譲ってアンドレイが検察の言うような変態的性癖であったとしても、
不特定多数の女性から奴隷の扱いを受けることを好むものはごくわずかだと言うことです。
大抵の変態的性癖者は、特定のひとりの女性か、ある特定層の女性、
例えばメーサ様のような高貴で美しい女性、もしくは親衛隊員の中で上流階級出身の将校たち、
といった女性から奴隷扱いされることは好んでも、それ以外の女性からの調教は拒む、
という身勝手な快楽主義者が多いということです。
しかしアンドレイは平民出身の一般隊員からも調教を受けており、
今後は親衛隊以外の一般兵士の慰み者にもする予定です。
また、人間馬としての調教と合わせて、女性人間馬にも奉仕させる予定です。
最低ランクの人間馬として扱われ、男の人間馬にも奉仕させる予定です。
もちろん人間馬以外の奴隷にも奉仕させ、それらがひととおり終われば、
公開調教へと移る予定です」
「なるほど。とりあえず調教を続けてゆくことに問題はなさそうですね。
検察は何か異議がありますか?」
「いえ、今のところありません。
ただし今後の調教計画をアンドレイ自らの口で誓いの言葉のように宣言していただきたい」
「よろしい。弁護人も意義はありませんね」
「はい。ただし少しお時間を下さい。メーサ様とも打ち合わせしてまとめたいので」
「わかりました。少し休廷します」