>>830続き

ナルシア国の元軍司令官、勇者アンドレイにとって、戦犯として捕らえられたアマゾネス国でのさらなる屈辱の日々が始まった。
アマゾネス国の戦勝記念式典の三日目、宴もたけなわとなった午後、アンドレイはアマゾネスたちの加虐の標的として散々慰み者、晒し者とされる破目になった。

競技場のファンファーレが鳴り、司会者がアンドレイのプロフィールを紹介した。
「次なる余興は、このたびの戦の最高の人的戦利品、最高の戦犯、ナルシア国の元軍司令官、アンドレイ、である。
アンドレイは、ナルシア国では上流貴族の出身で王女との婚約も整っていたというのに、
わが国の戦犯として罪を問われ、刑罰を受けることになった。
ただ、敵ながらあっぱれなことに、部下三千名の命とは引き換えに、自分がすべての罪を被るという申し出があった。
そのため、上流階級には許される名誉ある死刑や終身刑はアンドレイには認められず、
奴隷以下の家畜奴隷、それも最低の家畜奴隷の身分に落とされ、わが国に仕えることとなった。
それでは、メーサ王女様のカートを引き入場するアンドレイにご注目いただきたい」