ずっとサボってましたが半年ぶりの新作投稿。
タイトルはまだ決まってません。
というかどういう展開になるかすらまだ詳しく決まってません。
とりあえず主人公は12歳という設定です。

 1
「ふう、ふう…」
 2つのカバンの重さに息を切らせながら歩く。
「ほら、さっさと歩きなさいよ!遅れるでしょ!」
「そんな…由梨様も手伝ってくれても…」
「はぁ?」
 ゲシッと由梨の蹴りが僕の太ももに直撃する。
「うあっ!ごめん…なさい…」
「まったく、包茎奴隷は黙って私のいう事聞いてりゃいいのよ」
 そう、僕は包茎奴隷なのである。
 12歳の誕生日、つまり最終包茎認定検査の日においても陰茎の成長が認められなかった僕はその場で包茎奴隷と認定され、奴隷の証である包皮ピアスを施された。もう、僕が女子と対等に話すことなど許されない。
「返事は!」
「はっ、はい…すみません…」
「返事もロクに出来ないなんて、クズはこれだから困るのよ」
 そうこうするうち、ようやく学校に到着した。
「では、僕はここでいったん失礼します」
 包茎奴隷が一般生徒と同じ教室で授業を受けることはない。僕は由梨にカバンを渡し包茎奴隷用の訓練室に向かおうとするが......
「ちょっと待ちなさい、今日はあんたも私の教室に来て」
「え…どうして?」
「いいから!」
「うっ…!!」
 しっかりと腹部に蹴りをくらってから、僕は由梨の後について行くのだった。