>>55 続き

「そうすると、黒木君、君は毎朝、男の看守たちに犯されていていたわけだな」
「ええ、まあ、そういうことです」
 三年間の刑務所潜入の後、何の成果も得られないまま、仮出所の形で特殊捜査課に警察にした黒木友香。
 友香の証言を元に、新たに潜入する課員の訓練に役立てようというわけである。
「ええ、まあ、というのはどういう意味かね。君にしては、歯切れの悪い言い方だが」
「正確には、女性の看守とか模範囚から、レズっぽい行為とか愛撫とかを受け、
 体中燃え上がるようにされて、その後が男のひとからです」
「細かいことは後から実演してもらうとして、他には? 夜は犯されることはなかっのかね」
「もちろん毎晩のように、セックス奴隷にされるか、レズの相手です。
 夜のほうが時間はたっぷりあるので、みんな楽しんでいる感じです。
 朝は男のひとは排泄するような感じです、私の口や大事なところやお尻の穴に」
「尻の穴まで男に使われたのか!」
「生理日とかに」
 黒木友香は、口に出すのもおぞましい屈辱的な体験を延々と告白させらるのだ。
 そして、その後は、訓練のための実演と称して同じことを、同僚の警察官と行なわなければならない。
 さらに、新たに潜入する課員が決まったら、一緒に訓練を受けるのだ。
 もちろん、友香の階級は潜入前と同様、最低の階級、平巡査以下のままだ。
 また、訓練期間中はいかなる人権も認められないことに同意させられた。
 潜入が成功するまで、友香の訓練は半永久的に続くのである。

「さあ、元エリート警視さん。じゃじゃ馬らしく、カートを引いて。
 後でご褒美に牡馬と交尾させてあげるから。いや、牡犬かなあ。
 セックスする時の友香はまるで牝犬みたいだものね」
 若い平巡査に鞭を打たれながら、研修所の広い敷地内を人間馬となってカートを黒木友香。
 友香がエリート警視に復帰する見込みは永遠にありそうもない。
 それどころか、人間馬、牝馬、牝犬から、いつ人間に戻れるのか。
                
                         − 完 −