>>79
…M男向けやS女向けの漫画や本おしえて
いっぱいありすぎて紹介しきれないだろうね。
漫画については、沼も「手帖」で「第38章 漫画の効用」という章を設け、
「…現代日本の漫画家の作品は、マゾ・ガイガー管を備えたマゾヒストにとっては、一大
鉱脈というに値する。名の知られた漫画家には、多かれ少なかれ、なんらかのマゾ的感覚
が見られるのである」
って言ってるよ。
別の章では、古谷三敏の「ダメオヤジ」(「手帖」第26章 妻による夫の虐待)や、
ジョージ秋山の「ゴミムシくん」(「手帖」第133章 スクビズム)を、実際のマンガ入り
で紹介している。

「漫画の効用」は、もともと、沼が「あるマゾヒストの手帖から」第一回目(「奇譚クラブ」
1953年6月号)に「第四 漫画家のマゾヒズム」として発表したエッセーだった。
連載エッセーの最初に漫画家の話をもってくるあたり、沼さんも相当漫画が好きだった
…というか、「眼からのマゾ的刺激」に敏感だったんだね。

個人的には、小池一夫・叶清作コンビの「マギー'S犬(マギーズドッグ)」「マギー'S犬Jr.」
がよかったと思う。
叶の描く白人女性は秀逸だ。ただ、マギーさんはちょっと(というか、かなり)下品なのが難だけど。