>>96
>痴人の愛はしらないが、これからもいろいろ教えてね
…「痴人の愛」は、谷崎潤一郎っていう文豪(えら〜〜い作家)の書いた文学作品だよ。
沼はアングラだけど、谷崎は表の世界の人だ。日本のマゾヒズム文学者の絶頂で、言って
みれば「日本のマゾッホ」だね。
沼も谷崎を高く買っていて、「手帖」にも谷崎の話がとてもたくさん出てるよ。(ちなみに
「手帖」は、「家畜人ヤプー」と並ぶ沼のただ二つの作品、「ある夢想家の手帖から」のことだよ)
「痴人の愛」は、そんな谷崎の代表作だ。沼も、全部で140章からなる「手帖」の第4章
をまるまる「痴人の愛」の論評に割いている。「ナオミ騎乗図」ってタイトルだ。
http://tecyo.x.fc2.com/01bunnew/004syo-20120506/004syo.html

そんなエラ〜〜い作家の大した文学作品だから、内容がヘンタイでも、まさか閲覧規制な
んてできないよね・・・ってのが>>95に書いたイミだよ。

>沼のヤプーは幻冬社だかのをもってるが、なんか他にも、誰誰バージョンやらいろんなバ
ージョンがあるが、違いやオススメはある?
…「ヤプー」は、もともと「奇譚クラブ」っていうヘンタイ雑誌に連載された小説で、
1970年に単行本化されたんだけど、そのとき大幅な加筆や訂正がされている。その後も
加筆や訂正があったけど、1972年に出された「改定増補決定版」と、その文庫版である
角川文庫版が最高だろうね。もう絶版になって長いので、中々手に入らないけど。

その後は、沼の代理人だった人が「沼正三」を名乗って続編を書いたり、その二代目沼正
三やら編集者やらが正編にもくだらん加筆をしたりした。それが、幻冬舎アウトロー文庫版だ。