>>781
3話
村にある小学校と同じ敷地にある中学校に転校しました。一通りの方にはまった挨拶をして席に着きました。
そこで知ったのですが、何人か私以外にも巫女の候補になっている女の子がいる事を知りました。
久木美咲ちゃん。私の法律上遠い親戚にあたると後で知りました。
身よりのない孤児だったらしいけど引き取られて養女になったらしいです。
中近東系の血が混ざっているらしいハーフで、漆黒の髪と瞳、日本よりも掘りの深いエキゾチックな顔立ち。凄く可愛い子です。
美咲ちゃんが言うには、お祭りの巫女さんは、一人ではなく、
一人以上が選ばれるので昔この村の人口が多かった頃はまとめて4か5人も選ばれた事があるらしい。今も巫女さんは2人いるとのことでした。
でも不思議な事に美咲ちゃんは暗い顔をしていました。巫女になるのが嬉しくないようです。よく回りを見ると、クラスの女の子達は、気の毒そうに、
それでいて今思えば汚らわしい者を見るような眼でした。男の子達は、どこかいやらしい眼で(・∀・)ニヤニヤと笑いながら私たちを見ていました。
後で知ったのですが、この祭りで何がされるのか知らなかったのは私一人でした。