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6話 儀式

驚いた事に、美咲ちゃんは、抗議する事もなく無言のまま、言われた通りポンチョと藁のブーツを脱ぎました。クラスの男子のはやし立てる声が聞こえてきます。
スッポンポンになると、そのまま四つん這いになりました。その表情は、あきらめと、これから起こる事への恐怖で埋め尽くされていました。
腰を高く上げます。そして・・・。先ほどの説明をしてくれた巫女さんが手を伸ばす。美咲ちゃんの大事な所に手を伸ばします。そして何かをつまんでから、
それをひっぱる、「ひっ!」小さく悲鳴を上げる美咲ちゃん・・・。黒く光るナイフ・・・後で、黒曜石のナイフだと知りました・・・。
をそれにぴたりと突けてから裸の巫女さんは、一気に手前に引きました。
ぶちぃっ!

「きゃぁっぁ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

犬の様に四つん這いになった脚の間から、なにかが、ドバッ!と流れ出てくる。
それは、真っ赤な液体でした。
美咲ちゃんの何かが切られたのだと分かりました。そして続けざまに黒曜石のナイフが二度、振るわれました。
再び美咲ちゃんの何かがまた切り取られたのです。

動かなくなった美咲ちゃんは、巫女さん達に担がれて海に連れられて行きました。
そして先程切り落とした美咲ちゃんの体の一部だったモノを海の中に投げ込みました。それから美咲ちゃんの下半身を海に沈める「きゃぁっぁ〜〜〜〜〜〜〜〜」
先程切られた部分が海水につかり酷く沁みるのでしょうか、いやいやと体をクネラセテいます。血が海面に漂っています。
「お、お母さん・・・・!?こっ、これは・・・なに??」私は、側にいた母に問いかけました。
自分の身体がガタガタ震えているのが分かりました。目の前で起こっている。悪夢の様な、儀式・・・・・は?