屈辱の美女アスリート 屈辱の三軍
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屈辱の美女アスリート 鈴野奈穂子(すずのなおこ) 屈辱の三軍
一
鈴野奈穂子(すずのなおこ)は、名門○○大学の女子陸上競技部の三年生である。
中等部、高等部時代から陸上競技部のエースとして活躍し、大学へ進学すると、一年生からレギュラーとして活躍していた。
二年生の時は補欠部員の教育係として面倒見もよく、才色兼備の奈穂は下級生からも慕われ憧れの的だった。
選手としての実力の点でも、人望の点でも、次期キャプテンは間違いないと言われていた。
実際、二年生の秋に四年生が引退すると、奈穂子は教育係から副キャプテンのひとりに選ばれた。
副キャプテンはふたりいて、ひとりは四年生、もうひとりは三年生から選ばれるのが慣習である。
陸上部の慣習として、三年生で副キャプテンになった者は、怪我などでリタイアせざるを得なくなった者を除いて
ほとんどが翌年キャプテンに選ばれていた。
しかし好事魔多し、ゴールデンウィーク明け頃から、何故か奈穂子の記録が伸びなくなった。
それどころか成績は低下する一方で、その後の大会は惨敗続きの結果となった。
個人のレースだけならまだしも、100mX4のリレーなどの団体競技でも、奈穂子が足を引っ張り、チームは惨敗してしまったのだ。
夏休み前のある日、奈穂子は、四年生の幹部たちに呼び出された。
「奈穂子、用件はわかっているよね」
「はい」
「あさってのミーティングで、『レギュラー組、鈴野奈穂子、特別補欠組(通称、三軍)へ降格』を発表するからね。覚悟を決めて、心身ともに準備を整えるように」
とうとうくるべき時が来たのだ。 四十九
もちろん三軍の奈穂子にお盆休みなどない。
八月初めからふだんと同じように大学内で練習に励んだ後、
お盆を挟んだ一週間は学内の合宿所に寝泊まりして、
基礎錬を中心としたトレーニングに励むことになった。
理央やユウカたちも交替で寝泊まりするので、奈穂子は24時間監視付である。
すでに大学の近辺では奈穂子の存在は有名になっていたので、ワードワークの時間帯はもちろん、
練習時間外にコンビニや食事に出かける時は、お盆休みの時期にもかかわらず、
男子学生や高校生らしきひとがたくさんいて、写真をとろうと待ち構えていた。
「奈穂子さん、スクブルお似合いだよ」
「これからもスクブルで頑張ってね」
「スクブル奈穂子頑張れ!」
しかし男子学生たちの好奇の目以上につらいのは、同じ女性からの眼であった。 五十
これでやっと解放されるかと奈穂子がほっとしかけた時に、
四年生のひとりがとんでもないことを言い出した。
「短髪を猶予する代わり、他のところを丸坊主にしたら、どうかしら」
四年生たちは一瞬顔を見合わせたが、噴き出して笑うと、口々に言った。
「それはいいわ」
「身も心も三軍らしくさっぱりした気分になれるし」
「剃るのは二軍のメンバーにやってもらおう。
身分の違いをはっきりさせるのにちょうどいいし」
四年生に促されて、二軍の一年生や二年生は、呆然と立ち尽くす奈穂子の体を抱きかかえると、
テーブルに横たえ、蛙のように足を曲げて拡げた。
やむなく奈穂子が不自由な姿勢のままブルマとアンダーショーツを脱ぎ、
足首までずり下げると、尻の下にクッションが敷かれ、
大事なところはもちろんお尻の穴まで丸出しになった。 五十一
奈穂子は唇を噛み締めた。
すでにこのわずか半月ほどの間に、奈穂子は学内学外を問わず、散々晒し者になっていた。
練習時間中は、日に日にみんなの注目を浴びるようになった。
ロードワークに出かけると、いつもだいたい同じ時間に行うため、
男子学生や男子高校生などは美人の奈穂子の奇妙な姿を見ようと待ち構えているのだ。
女子学生や女子高生たちは、日を追うごとに奈穂子の姿を珍しく思わなくなり、
驚きの声や態度は少なくなる反面、露骨に軽蔑、嘲り、侮蔑の態度や笑いが大きくなるのだ。
練習時間には、どうみても二十歳以下は見えない奈穂子が、
スクールブルマ姿で町を歩いたり、買い物をしたりすれば、
否が応でも周りの人間の注目を集めてしまう。
自宅に帰ってひとりになっても24時間衆人環視の下に晒されている気がしてならない。
実際、監視役として、二軍部員とレギュラーの下級生のうち必ず最低一名ずつが
常時付き添っていて、日常生活のチェックと練習時間外の特訓をしたりする。
奈穂子のマンションにも交代で寝泊まりするので、プライベートな時間などまったくない。
時には上級もチェックにやって来るので、下級生たちも手心を加えるわけにはいかない。
もちろん三軍降格以降、奈穂子は私服を着たことがない。
それどころか、下着でさえ、スポーツ用の者以外穿いたことがないのだ。 >>137
続きです。
五十
男性が好奇の目で奈穂子を見るのは、やはり奈穂子が美人だからだ。
人気アイドルがダサいスクールブルマ体操服姿になろうが、
スクール水着を着ようが、可愛い子が着ればやはり可愛い。
それと同じである。
しかし女性にはそういう感覚は当然のこととしてない。
美人の奈穂子がダサいスクールブルマ体操服姿で屈辱に耐えながら、
ロードワークをする姿を見て楽しむことしかない。
美人の奈穂子がスクブル体操服姿で練習なければならない惨めな身分であることを
徹底的に嘲り、憐み、蔑み、見下して、どん底まで貶めるのである。
「衆人環視の中でよくあんな格好で走れたものね」
「男性に見られたくてわざとしているんじゃない」
「いまどき小学生も穿かないブルマ穿いて、変態じゃない」
などとすれ違いざまに遠慮なく罵声が浴びせられる。
部内でも同級生たちから、
「奈穂子、そろそろ諦めたら」
「誰にでも限界はあると思うし」
「奈穂子の惨めな姿見たくない」
などと言われた。 五十一
しかし上級生たちは、
「それはダメよ。高校時代からずっとレギュラーでスターだった奈穂子が、
屈辱的な三軍の身分のまま引退するわけにいかないじゃない」
「そうよ。それに奈穂子には三軍制度廃止という目標もあるし」
と同級生を嗜めた。
「奈穂子、例え卒業するまで三軍のままでも部活を続けるんでしょう?」
「は、はいっ」
「いや、大学院に進んでも三軍で部活続けてもいいんだよ、三軍制度廃止をかけて」
「え、ええ」
「奈穂子って、マゾなんじゃない」
「頭の良いひとや今までひとの上に立っていたひとって、
一転して転落した立場で苛められたい欲望があるらしいし」 「いや、大学院に進んでも三軍で部活続けてもいいんだよ、三軍制度廃止をかけて」
いいねえ。 五十二
奈穂子は唇を噛み締めた。
すでにこのわずか半月ほどの間に、奈穂子は学内学外を問わず、散々晒し者になっていた。
練習時間中は、日に日にみんなの注目を浴びるようになった。
ロードワークに出かけると、いつもだいたい同じ時間に行うため、
男子学生や男子高校生などは美人の奈穂子の奇妙な姿を見ようと待ち構えているのだ。
女子学生や女子高生たちは、日を追うごとに奈穂子の姿を珍しく思わなくなり、
驚きの声や態度は少なくなる反面、露骨に軽蔑、嘲り、侮蔑の態度や笑いが大きくなるのだ。
練習時間には、どうみても二十歳以下は見えない奈穂子が、
スクールブルマ姿で町を歩いたり、買い物をしたりすれば、
否が応でも周りの人間の注目を集めてしまう。
自宅に帰ってひとりになっても24時間衆人環視の下に晒されている気がしてならない。
実際、監視役として、二軍部員とレギュラーの下級生のうち必ず最低一名ずつが
常時付き添っていて、日常生活のチェックと練習時間外の特訓をしたりする。
奈穂子のマンションにも交代で寝泊まりするので、プライベートな時間などまったくない。
時には上級もチェックにやって来るので、下級生たちも手心を加えるわけにはいかない。
もちろん三軍降格以降、奈穂子は私服を着たことがない。
それどころか、下着でさえ、スポーツ用の者以外穿いたことがないのだ。 五十二
「そ、そんなことはありません。
スクールブルマを穿くのは恥ずかしくて恥ずかしくて仕方がありません。
一日も早く三軍脱出したいです」
「そう」
しかし奈穂子の願いと努力もむなしく八月下旬の後期合宿の直前のミーティングでは、
「奈穂子は、引き続き三軍」と上級生から言い渡されてしまった。
「なお、奈穂子の昇格の是非はシーズン終了まで行なわない」
シーズン終了後は、なかなか昇格の機会がないから、
おそらく四年生の春になるまで、奈穂子は三軍のままだろう。
「今度の合宿では、一年生と高等部のレギュラーに主体となってもらって、
奈穂子の指導にあたってもらうからね。
それでも部活を続ける気はあるの」
「は、はいっ。頑張ります」と答えるしかない奈穂子であった。
「ああ、それから理央が心配していたように、
奈穂子の試合用のユニフォームをちゃんと用意したから」
「メーカーのひとが試作品で持ち込んでくれたものが大量に余っているので、
それをプレゼントするから」
「試作品なので、色は白で、かなりのハイレグだけど、
スタイルの良い奈穂子にはピッタリだと思う」
「練習用のスクブルもそれに合わせて白ブルを用意したから」 五十三
奈穂子は愕然とした。
試合用の陸上競技用ユニフォームだから、ビキニの水着に近いような露出度である。
しかも試作品のためさらに露出度が高い。
股間と胸を最小限に隠す程度の布きれでしかない。
腰のところの幅などは五センチ位しかない。
まさにハイレグの白ビキニなのである。
練習のスクールブルマも白で、スクブルとしてはハイレグ度が高く、生地も薄かった。
どちらも奈穂子をさらに晒し者にするにはうってつけの衣装だった。
そして、四年の月日が流れ、夏休みの高等部との合宿初日が始まった。
「三軍、大学院三年生、鈴野奈穂子です。
高等部のみなさま、合宿期間中、ご指導のほど、よろしくお願いしたします」
と挨拶する奈穂子の姿があった。
もちろん奈穂子の姿は体操服に白のスクールブルマであった。
「奈穂子はね、私が高等部の時に三軍に落ちたのだけど、
屈辱的な扱いを受けても三軍脱出を目指して頑張っているのよ。
それと三軍制度廃止をかけて頑張っているの。
奈穂子が無事レギュラーに昇格すれば三軍制度は廃止される」 五十四
「でも、失礼ですが、もし今後も奈穂子さんがレギュラーに昇格が出来なかったら、
どうなるのですか。奈穂子さんは辞めるに辞められないじゃないですか」
と誰かが質問した。
「大丈夫。十年間三軍で頑張れば、奈穂子の努力に免じて、制度は廃止することを新たに決めた」
「奈穂子は大学院卒業後に高等部の教壇に立つのが希望のようだから、
自ら高等部の一部員として部活を続ければ、三軍で頑張り続けることができるよ」
とキャプテンが言った。
「ただし、教え子と立場が逆転して、教え子からシゴキを受ける覚悟があれば、の話だけどね」
キャプテンの言葉に、奈穂子は、教え子の前で屈辱的な白のスクールブルマ・体操服姿を晒し、
プライドがズタズタになるまで徹底的にしごかれる自分の姿を想像すると、
気が遠くなる気がするのだった。
(完) 一応、ひとくぎりしておいて、また続きを書くようにします。 シーズンの途中で補欠に落ちると辞めるに辞められないんですよね。
レギュラー復帰にかけたいんですよね。 三軍に落ちることが決まり、
みんなの前で、わざわざ最初はレギュラーのユニフォームを着ていたのを
スクブルと体操服に着替えさせられたのは、
今思い出しても屈辱的です。 途中で並行ストーリーが入ってそれはそれで良かったが混乱した 24時間スクブル姿の刑は、とてもきつかったです。
特に新学期が始まって、通学、講義等、部活以外でも晒すのは屈辱的でした。 (続)屈辱の三軍
一
高等部部時代からずっと務めてきたレギュラーの座から三軍へ、
一年生以下、いや高校生以下の扱いを受ける屈辱的な三軍へと降格となった
○○大学女子陸上競技部三年生の鈴野奈穂子(すずのなおこ)。
レギュラー復帰への努力も空しく一年が過ぎ、四年生の夏がやって来た。
そして夏休み前最後の日の練習日終了後、ミーティングで厳しい現実が言い渡された。
「三軍、鈴野奈穂子、明日からも引き続き三軍のままとする。
なお、奈穂子の昇格の検討は、今後シーズンが終了するまで行なわない。
ただし奈穂子の名誉のために、シーズン最終日には昇格を検討し、
レギュラー復帰とともに引退する余地を残す。
もし昇格できない場合、引退せず引き続き部活を続け、
卒業まで昇格を目指すことを認める」 二
なんと屈辱的なことだろう。
事実上、奈穂子は引退まで三軍のままが確定したのである。
それどころか、奈穂子は引退しても三軍のままで部活を辞められないのだ。
なぜなら、三軍降格時の約束で、奈穂子の三軍降格中に限り、
他の部員の三軍降格は停止されるからである。
完全に三軍制度を廃止するには、奈穂子がレギュラーに昇格しなければならない。
レギュラーに昇格できなければ、半永久的に部活を続け、三軍生活を続けるしかないのだ。
「もちろん」と部長は言った。
「これ以上、奈穂子も屈辱的な三軍生活に耐えられないだろうから、
ここらで退部を決意してもいいのよ。
私らも同級生として、これ以上、奈穂子の惨めな姿をみたくはないし」 三
嗚呼、何ということだろう。
奈穂子は抜き差しならぬ泥沼に足を踏み入れてしまったようなものだ。
三軍から脱出してレギュラーに昇格すれば三軍制度を廃止するという条件は、
奈穂子としても望むところだし、もし果たせずに終わってもやむを得ない。
仮に大学院に進学してからも三軍で部活を続けてもかまわない。
大学在学中にせよ大学院在籍中にせよ、途中でアスリートとしての能力の限界を感じて引退するのは、
やむを得ないことだからだ。続けたところでレギュラーに昇格の見込みは薄いからだ。
しかし奈穂子が三軍で部活を続ける間は三軍制度を停止するという条件は酷である。
アスリートとしての能力が限界になっても、三軍生活を続けなければならなのだ。
だが、奈穂子が感傷に耽る間もなく、キャプテンから無慈悲な言葉が響いた。
「奈穂子、正式には三軍としてのスタートは明日からだけど、
せっかく三軍のユニフォームに着替えたことだし、
三軍で頑張る意気込みを今から見せてみたら。
グランドへ出て、今から特訓。
指導員も全員着替えて。それ以外の者は私服でもいいから見学」
「は、はいっ、そうですね。
三軍、鈴野奈穂子、これより三軍としての練習、懲罰的特訓を受けたいと思います。
指導員のみなさま、お手数ですが、遠慮なくしごいてください」
と答えるしかない奈穂子であった。 四
翌日から、奈穂子の過酷な合宿が始まった。
上級生、同級生、下級生、高等部のレギュラーから
それぞれ二三時間ずつシゴキを受け、早朝から夕方までしごかれた。
奈穂子のブルマと体操服は半日で泥だらけになった。
体力的なことよりも精神的なダメージの方が大きい。
早朝から高校生に指図されて練習するのはやはりつらい。
身体検査まで受けなければならないのも堪える。
下の毛が綺麗に剃られているか、高等部の部員にまで晒してチェックを受けなければならないのだ。
「下半身は小学校低学年並みだね」
奈穂子に同情的だった下級生にまで冷やかされた。
練習後には、例によって言葉で責められるのが堪える。
「奈穂子、このままだと高三のメンバーが来年新入生として入部したら、
その時もお世話になることになるよ」
「そうよ。とりあえず後期合宿での指導をよろしくとお願いして、
来年のこともお願いしておいたら」
散々なことを言われても、そのとおりだと思わざるを得ない奈穂子だった。 >>170続き
173と174は作者が違います。
三
予め奈穂子の答えは決められている。
事前には四年生の幹部たちから事実上の引退までの三軍を言い渡され、
退部の意思確認もされたが、奈穂子は拒否した。
四年生たちの決定に従い部活を続けることを誓っているのだ。
事情を知らない三年生以下の部員たちは、固唾を呑んで、奈穂子の反応を窺っていた。
もし奈穂子が三軍の屈辱にこれ以上耐えられなくなり、退部を決意すれば、
停止されている三軍制度が再起動し、三軍に落される者も出てくる。
「いえ、是非、部活を続けさせてください。
三軍の身分は恥ずかしいけれど、レギュラー昇格目指して頑張ります。
三軍のままで終わりたくないです」
「ふーん。今まで一年間、散々恥をかいてきたのに、まだ恥をかきたいというの。
まあ、いいわ。
じゃあ、まず、三軍部員鈴野奈穂子として、今後の決意を誓ってもらおうか。
それが終わったら、三軍担当副キャプテンとして、みんなに事情説明をしてもらいましょう」 四
そうなのだ。三軍降格後も奈穂子は副キャプテンの職を解任されなかった。
もちろん他の仕事からすべて任を解かれ、三軍担当の仕事だけの副キャプテンである。
自分で自分に命令し、自分で自分のしごきや懲罰のメニューを考えなければならなのだ。
予め幹部や教育係の間で決まっていることをアナウンスするだけの仕事ではあるが……。
「はい。三軍、鈴野奈穂子。三軍の降格後、この一年間、みなさまのご指導にもかかわらず、
未だレギュラー復帰の目途がまったく立たず、ご迷惑をかけて申し訳ありません。
シーズン終了まで三軍という決定は、今の私の実力からみて当然のことだと思います。
でも、例えシーズン最終日でもレギュラーに昇格してから引退したいです。
最後までレギュラー目指して頑張りたいと思います。
是非、今後も部においていただきたいと思います。
お手数をかけますが、今後も私の指導・教育のほどよろしくお願いいたします」
「ということだそうだ。教育係、指導員の意見はどうかな」
四年生たちは、奈穂子の日常の教育係である一年生のレギュラーたちを見渡して言った。 五
「やはり陸上競技が好きなのと、三軍のまま終わりたくないからです。
それにシーズンの途中ですし、レギュラーへの復活目指して頑張りたいからです」
「でも、奈穂子先輩は高等部のキャプテンの時、自尊心を傷つけるからという理由で、
補欠のスクールブルマと体操服姿を廃止されたじゃないですか」
「大学でも二軍のスクールブルマ廃止の中心人物になられたとか」
「だからこそ」と四年生がフォーローして言った。
「奈穂子は三軍制度廃止のためにも頑張っているのよ。
奈穂子自身の申し出で、無事三軍脱出できれば、三軍制度は廃止される。
できなくても、奈穂子が三軍で頑張っている間は、三軍制度の執行は停止される、
つまり奈穂子以外の部員は三軍に降格させられることはないことになっているの。
だから奈穂子は三軍脱出できなくても、簡単に部活を辞めるわけにはいかないの。
三軍に落ちそうな部員のために自分ひとりがペナルティを受けることを申し出たので」
「そうだったのですか、立派ですね、奈穂子先輩は。
みんなのために自分ひとりだけが三軍のペナルティを受けるなんて、
なかなかできないことですよ。
頑張って一日も早く三軍脱出してくださいね」
と高等部の部員たちは無邪気に感心した。 六
「奈穂子さん、どうして三軍に降格になっても部活を続けようと思ったのですか?」
「そうです。高等部時代からレギュラーで活躍されて花形選手だった奈穂子さんが、
三軍に降格させられて高校生扱いを受けるなんて、ずいぶん屈辱的なことだと思うのです」
合同合宿初日の夕方に開かれた最初のミーティングで、高等部の部員たちは口々に質問した。
無理もない。今朝、アスリートとしても女性として憧れの的であった奈穂子が、
惨めなスクールブルマ・体操服姿で集合場所に現れたからだ。
合同合宿は郊外にある大学の施設で行われるので、
大学の正門前からチャーターしたバスが出発することになっていた。
しかし集合場所に現れた奈穂子の服装は、もちろん三軍のトレードマークである
スクールブルマ・体操服姿だが、これまでよりさらに念の要ったものだった。
生地こそ昔のような綿100%ではないが、
黒のスクールブルマに体操服、赤い鉢巻を締めた姿は、
まるで昔の中学生、いや小学生のようだった。
もちろん下級生のレギュラーや二軍部員の監視の下、
自宅からこの格好で電車に乗り、大学まで登校し、
高等部の部員たちの目を疑わせたのである。 >>176の続きです。
五
「本当に良いの、奈穂子」
一年生の教育係たちは、ためらうこともなく「奈穂子」と呼び捨てた。
無理もない。半数以上は高等部出身者で、去年の夏から奈穂子をしごき続けてきている。
奈穂子を年下扱いすることには慣れっこになっているのだ。
「夏合宿になると、また高校生からもしごかれるよ。
去年、私たちから受けたみたいに。
三年生や二年生の子は、去年も経験があるから容赦はしないと思う。
私たちだって、もうレギュラー昇格の目がないひとに対しては、
つい遠慮なくきつく扱ってしまうと思うし」
「もちろんです。実質万年補欠の私をこれまで以上に厳しくしごいてください」
「恥ずかしくはないの。中学、高校、大学とレギュラーだったひとが、
この一年間は高校生からもしごかれる惨めな三軍。
そのうえさらにこれから何か月も三軍のまま」
「は、恥ずかしくはないといえば、もちろん、うそになります」
「ふーん。じゃあ、この一年間で奈穂子が一番恥ずかしかったことって、何?」
と四年生の誰かが言った。
こういう言葉責めの方がはるかに堪える。 169→170→175→176→181
の順です。 六
>>169 1
>>170 2
>>175 3
>>176 4
>>181 5
の続きです。
「そ、そうですねえ……。この一年間、毎日、恥ずかしいことだらけでしたが、
最近では、先輩たちの試合の応援で、競技場へ行った時のことでしょうか。
他の大学へ進学した中学・高校時代の同級生や後輩の前でもこの姿を晒したことです。
当然、なぜこんな姿をしているのか、説明しなくてはなりませんし。
もちろん競技場への行き帰りの電車の中や歩いている時は、公衆の前で晒し者ですし」
「衆人環視の下で22歳の大学四年生が、いまどき小学生も着ないようなスクールブルマ・
体操服姿を晒すわけだからね。でも、本当は見られたいんじゃない」
「そ、そんなことはありません。は、恥ずかしく仕方がありません。
練習中は競技に集中しているのでそうでもありませんが、練習時間外はかなり堪えます。
特に同年代の女性から見られるが、それも女子高生の集団が凄いです。
遠慮なく大きな声で、笑い、嘲り、侮り、罵り、という感じですし」
「でも、それが三軍というものでしよう。三軍の身分を思い知ったでしょう」
「ええ」
「それとも、もう辞める」
「い、いえ、続けさせてください」 七
「私、鈴野奈穂子は、これからもレギュラー昇格を目指して三軍で頑張ります。
どんな屈辱的なことがあっても、レギュラーに復帰するまで辞めません。
本来なら下級生の模範とならなければならない四年生が、
逆に三軍で下級生から指導を受けるという体たらくで、
部全体の足を引っ張って申し訳ありません。
一年生以下、いや高校生以下の扱いを受けても当然だと思います。
今後も遠慮なくしごいてください」
「ふーん。じゃあ、副キャプテンとしての奈穂子はどうなの?」
「鈴野さんの希望通りにしてあげてください。
仮にも一年前まではずっレギュラーで、高等部時代にも補欠になったことがないひとが、
三軍に落ちてこの一年間屈辱的な毎日の連続だったにもかかわらず、
これからも恥を忍んで三軍で頑張るといっているのです。
三軍での高校生以下の扱いについては、鈴野さん自身も言ったように、
本来なら下級生を指導的立場であるはずの四年生が、
逆に下級生から教育を受けるざまで、部の足を引っ張っているようでは、
ペナルティとして高校生以下の扱いは当然です……」 八
「じゃあ、これで誰も異論はないわね。
これからも三軍、奈穂子を遠慮なくしごいて、高校生扱いしていいわよ」
「ちょっ、ちよっと、待ってください」
キャプテンの言葉に、奈穂子の教育係のひとり、三年生の久保祐佳(ユウカ)が言った。
「奈穂子さんの三軍残留は仕方がないとしても、
シーズン終了まで昇格の判定なしというのはルール違反だと思います。
少なくとも一ヵ月毎、夏休みであれば一週間か十日ごとに見直しするのが、
これまでの慣例ではないですか!」
「うーん。でも、今の奈穂子の実力だと見直しを定期的にしても無駄だと思うけど……」
「じゃあ、こうすうれば……。
ユウカの言うようにルールどおり奈穂子の昇格判定を定期的に行なう。
次回は、前期合宿の二三日前。
もし奈穂子が三軍のままと決まった時には、
教育係としてユウカにも責任をとって、三軍に降格してもらう」 九
「それは約束が違います」
あわてて奈穂子は言った。
「私が部を辞めずに三軍で頑張っている間は、他の部員については三軍制度は停止、
という約束だったじゃないですか」
「でも、それは選手として部員としての話でしょう。
教育係としての責任はまた別よ。
奈穂子が三軍に降格して約一年、
未だに昇格できないのは、教育係にも責任があるわ」
「そうね。奈穂子の昇格の検討をする代わりに、もしできなかったら、
教育係の総責任者のユウカにも責任をとってもらって、
三軍に降格してもらおう」
「いや、奈穂子本人よりも責任が重いから、四軍ね」
「とりあえず次回の判定は、前期の夏合宿前ね」
結局、ユウカの四軍降格案は、部員の大多数の賛成があり、
ユウカも奈穂子も承諾させられてしまった。 とうとう後輩まで巻き込んでしまうのか。
それとも強引に後輩をかばって泥沼なのか。 十
「奈穂子は引き続き、三軍のまま。
ユウカは約束どおり教育係としての責任をとって、四軍に降格」
奈穂子の必死の努力もむなしく、夏合宿の二三日前の練習後、
ふたりにとって無情な通告がされた。
「早速、四軍最初の居残り特訓を受けてもらおうか。
まず、ユウカ、四軍に相応しいユニフォームに着替えて!
奈穂子、ユウカにブルマと体操服を貸しておやり」
「は、はいっ」
奈穂子は自分のバックから予備のブルマと体操服を取り出そうとした。
半日で汗と泥でドロドロになることもあるので、奈穂子はいつも二三着予備を持っている。
「何をしているの。今、奈穂子が着ているのでいいのよ。
四軍のユウカに洗濯したてのものを着る権利なんかないのよ」
「そ、そんな!」 十一
「奈穂子さん、逆らわないで。逆らうと余計酷い目に遭うだけだから」
小声でユウカは言った。
やむなく奈穂子は、一日の練習で自分の汗がたっぷり染み込んだ体操服とブルマを脱ぎ、
自分は予備の体操服とブルマに着替えた。
「ユウカ、憧れの奈穂子の汗をたっぷり吸ったユニフォームの着心地はどう?
これからは奈穂子の汗を一度吸ったものがユウカのユニフォームだからね」
体操服とブルマだけではない。
アンダーショーツやスポーツブラまで一度奈穂子が見に着けたものなのだ。
一日中猛練習を受けたため、奈穂子の汗でぐっしょり濡れている。
不快なこと極まりないことだろう。
奈穂子はユウカの心中を察するといたたまれない気持ちになるのだった。
「は、はいっ。尊敬している奈穂子さんの努力の汗が染みた
体操服とブルマを身に着けられて光栄です。
奈穂子さんの成績不振は教育係の私にもかなんり責任があります。
今後は奈穂子さんとともに汗を流して四軍で頑張りたいと思います」 >>189
続きです。
十二
さっそくユウカはただひとり居残り特訓を受けた。
奈穂子も一緒にシゴキを受けることを希望したのだが、認められなかった。
わざとユウカの惨めな姿を見せることによって、
奈穂子にふだんの自分のみっともない姿を思い知らせようという意図からだった。
ユウカは屈辱的な四軍降格のシゴキと奈穂子の汗がたっぷり染みた練習着の不快さに
必死で耐えていた。しかも奈穂子に気取られないように気を使わなければならなかった。
下級生のレギュラーから散々基礎錬でしごかれ、止めはロードワークだった。
夏休みとはいえ、大学のキャンパスや周辺は、部活帰りの学生や生徒でいっぱいだった。
体操服・スクールブルマ姿のユウカは目ざとく見つかってしまった。
「あれ、今日は違う子が走っているぞ」
「いつものようにゼッケンをつけていないな」
「でも、スクブル・体操服は同じだぞ」
「奈穂子という子と同じ三軍なのかな」
「この子も可愛いな」 今だ!200ゲットォォォォ!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (´´
∧∧ ) (´⌒(´
⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
 ̄ ̄ (´⌒(´⌒;;
ズザーーーーーッ 箱根駅伝で部員が100人以上というチームの話を聞いてふとこのスレを思い出した >>192
続き
十三
「でも、ちょっと不公平な気がします。
三軍の奈穂子がさらに四軍へ降格、
教育係のユウカさんも責任を問われて、三軍降格というならわかりますが」
「そうですね。ユウカさんの責任の方が重いというのは」
「他ならぬ奈穂子が一番精神的に堪えるでしょうね」
「まあ、それが狙いのひとつでしょうけど」
「でも、奈穂子の汗を一日たっぷり吸ったユニフォームで練習させられるのは……」
「ブルマと体操服だけならともかく、ショーツやブラまでというのは……」
「体操服もきついと思う。脇とかに汗がいっぱい染みているだろし」
「うん、ブルマはショーツが一枚あるから、まだましだと思うけど」
「そんなことより、三軍に落ちた奴の臭い汗というのが耐えられない。
あこがれの一軍の先輩の汗ならまだ耐えられると思うけど」
合同合宿の初日、ユウカの四軍降格を知らされた高校部の部員たちは、
口々に驚きの感想を述べた。
この一年で奈穂子の三軍生活は見慣れていたし、
自分たちも奈穂子へシゴキを何度も経験済みだったので、
会話のように、奈穂子、と呼び捨てにすることにもすっかり慣れていた。
しかしユウカの降格にはちょっとショックだったらしい。
十四
「三軍も四軍もたいして変わらないと思うけど。
まあ、同罪ということね」
「ユウカの四軍は夏休みが終わったら許してやろうと思っているし、
奈穂子の申し出もあって、練習着の方は洗濯したてのを一日着たら、
次の日はお互いに交換して着ることにしたの。
ただし奈穂子は練習後もそのまま、下校。
入浴後は、ショーツとブラだけは新しいのに替えることは認めるけどね。
翌日の朝は、またユウカの臭いつきの練習着で登校」
「そんなことより、奈穂子やユウカへのシゴキに手加減したら、
あんたたちにもペナルティ与えるからね。
一日、ブルマ体験とかにするわよ」
「奈穂子とユウカの汗が一日ずつ染みついた臭い練習着でシゴキを受ける?」
「い、いえ、心を鬼にしておふたりを徹底的にしごきます」
と答える高校生たちであった。
一
六月の下旬のある日、名門○○大学の三年生の黒木五月(くろきさつき)は、
ある運動部に所属するクールビューティな美人アスリートだが、
幹部の四年生たちから部室に呼び出された。
「サツキ、今日、ここに呼ばれた理由はわかっているよね?」
「は、はいっ、か、覚悟はできております。に、二軍落ちですね……。
それに、副キャプテンの座も返上ですね……」
サツキは、中学、高校時代からレギュラーとして活躍し、
大学へ進学してからも、一年生の時からレギュラーを務めていた。
選手としての実力の点でも、人望の点(?)でも、
次期キャプテンは間違いないと部内では見なされていた。
二
実際、二年生になると、補欠部員(上級生や同級生もいる)の教育係として、
厳しい面もあるが、才色兼備のサツキは、下級生の憧れの的だった。
二年生の秋に四年生が引退すると、サツキは副キャプテンのひとりに選ばれた。
副キャプテンは通常ふたりで、ひとりは四年生、
もうひとりは三年生から選ばれるのが慣例である。
これまでの実績として、三年生で副キャプテンになった者は、
怪我などでリタイアせざるを得なくなった者を除いて、
ほとんどが翌年キャプテンに選ばれていた。
つまりサツキは時期キャプテン候補の部員だったのである、つい二か月ほど前までは……。
「誰が二軍降格だと言った? お前が降格するのは、四軍だよ」
「えっ? 四軍?」
三
「知らないのは無理ないわね。あたしたちが入部した頃も四軍のひとはいなかったもの」
「あたしたちが入部する二年前の話だけど、四軍に落ちた三年生のひとがいて、
四年生になって卒業するまでの一年半ほどの間、四軍で過ごしたらしい」
「だからあたしたちの一年上のOBのひとまでは四軍のひとのことをご存知なの」
「三軍は、実力的に大学生レベルに達していない者だけど、
四軍は、実力に関わらず、素行が悪い者が降格させられる」
「お前、先々週の土曜日の夕方、男とデートしていただろう。
駅で見送っているところをOBのひとたちに見られてしまったんだよ」
「ああ」
「成績不振で二軍降格の危機にある部員が、恋愛禁止の規則に違反するというのは」
「弛んでいる、というわけよ」
「二軍といわず、四軍に落として、一から鍛え直せ、というわけ」
「……」
四
しかし好事魔多し……。
二月、三月の新人戦、春の大会の頃には、大活躍だったサツキだが、
なぜかゴールデンウィークの頃から、調子が悪くなり、成績は低下の一途を辿った。
その後の試合ではサツキが足を引っ張り、チームの勝利が危ういこともあった。
しだいにサツキは、一軍でもベンチを温めることが多くなった。
そのベンチウォーマーの座さえ、下級生の台頭で危うくなり始めた。
四年生から呼び出されたのはその矢先のことだった。
とうとう来るべき時がきたのだ。
四年生たちが言うように、部の規則で恋愛は禁止されている。
実際はほとんど守られていない。
現に四年生たちにもほとんどカレがいる。
ただしシーズン中はデートを控えるようにはしているが、
試合の応援にカレが現われて、試合後にはふたりっきりで、
というケースはよくあることで、部でも半ば公認している。
ましてやサツキの場合、遠距離恋愛のカレが帰省したものの、
練習や遠征で会えず、再び勤務地に戻るカレを駅で見送っただけなのである。
しかしOGに見られていたとは運が悪い。
二軍降格の瀬戸際というタイミングも悪過ぎた。
五
三軍とは、四年生たちの言うように、実力的に大学生レベルに達していない者で、
文字通り二軍よりもさらに下のレベルのクラスなのだが、
単に実力が二軍よりも下というだけではない。
二軍は、力量的に一軍より劣るというだけで、人格まで否定されるということはない。
二軍の者でも上級生はあくまでも上級生として扱われる。
しかし三軍は違う。
三軍に落ちると、上級生でも下級生扱い、いや一年生以下の扱い、高校生扱いをされてしまう。
つまり三軍の上級生は二軍の一年生よりも下に扱われるのである。
なぜかというと、本来、下級生の指導的立場であるべきはずの上級生が、
三軍に甘んじているというのは部全体の足を引っ張っていることになる、
部にとってマイナスの存在だからである。
もともと二年生が二軍の教育係となることが多いので、
三年生以上になっても二軍のままだと下級生に指導を仰ぐことになる。
二年生でも同級生に指導を仰ぐことになるが、
上級生が指導にあたってくれる可能性も残されている。
三年生になると、四年生は試合や自分の練習に忙しくて、その余裕はまずない。
六
まず、三軍の待遇だが、サツキのように三年生であっても、
一年生の二軍よりも下の身分ということだから、
一軍の一年生だけではなく二軍の一年生に対してさえ、
先輩≠ニ呼び、敬語を使わなければならない。
逆に、二軍以上の他の部員は、サツキより下級生であっても、
サツキのことをサツキ≠ニ呼び捨てにし、下級生扱いしなければならない。
そうしないとお互いが罰せられてしまうのだ。
三軍部員の待遇で一番屈辱的なことは、練習の服装である。
三軍は、一年生の二軍よりも下の身分だから、高校生扱いの身分をはっきりさせるため、
昔の高校の体育の時間に使われていたようなスクールブルマを穿くことが義務づけられている。
上着はやはり昔の体育の時間に使われていた体操服が義務づけられている。
二軍だと、レギュラーと練習着は変わらない。
上は部で購入した揃いの練習着、下も部で揃えたハーフパンツなどである。
試合形式の練習では試合用ユニフォームの着用も認められる。
七
さらに四軍になると、サツキも詳しいことを知らなかったのだが、
三軍よりさらに屈辱的な扱いを受ける。
三軍のスクールブルマは地味な紺の無地のものだが、
四軍のブルマは、昔、高等部で使っていたというライトブルー、
エメラルドグリーン、朱色がかったレッドなどの明るく鮮やかな色のものである。
規則は細かく決められていて、体操服の裾はブルマの中に入れ、
三軍のように体操服でできるだけブルマを隠すことさえ許されない。
もちろん下級生でも三軍以上の部員を先輩≠ニ呼び、敬語を使わなければならない。
三軍が高校生扱いなら、四軍は高校一年生の補欠以下の扱いなのだ。
いや、中学生扱いといって良いだろう。
さらに、四軍は、「四軍、三年生、黒木五月」と書かれたゼッケンを
体操服の前後につけなければならない。ここが三軍との大きな違いである。
八
「それから、勘違いしているようだけど……、
別に副キャプテンは辞めなくともいいのよ。
もちろん今までの仕事は他の人間を副キャプテンに指名して、
やってもらうことになるけど、
サツキには、三軍、四軍担当の副キャプテンとして、
部員の指導にあたって欲しいの。
といっても、サツキひとりしかいないから、
自分で自分を指導することになるけど、
四軍降格の部員に相応しい懲罰練習のメニューを自分で考えて、
自分に科し、自ら進んで懲罰練習を受ける。
そうやって、副キャプテンとして、自ら四軍と三軍以上の部員の違いを示す、
自ら四軍の懲罰練習のメニューをこなし、
一軍復帰を目指して努力しているところをみんなの前で示してほしいの」
要は、自ら自分に屈辱を与えるような練習メニューや扱いを考案して、
それを守り実行せよということだろう。
九
「念のために聞くけど、まさかサツキは四軍に落ちて部活辞めたりしないよね。
サツキは、ふだん○○競技が大好きで部活をやるのであって、
レギュラーになれるかなれないかは関係ないと言っているものね」
「は、はいっ。私は、四軍に落ちても、部活を辞めたりしません。
私は〇〇競技が大好きです。四軍になっても、そこで頑張ります。
それに今はシーズンの途中ですし、私はまだ三年生です。
四軍に落ちたからといって投げ出したくありません」
三軍と四軍は、降格にあたって事前に意思確認をされる。
その時に退部を申し出なければ、その後は部から打診がない限り、
自分の方から申し出ることはできない。
一軍に復帰する以外に四軍を脱出する方法はない。
七月一日のミーティングで、部員たちは変わり果てたサツキの姿を見た。 十
「黒木先輩、そのお姿はいったいどうなさったのですか?」
「いえ、もう先輩ではありません。『サツキ』と呼び捨ててください」
部室の前で部員を出迎えるサツキの姿は、
真っ赤なブルマに、同じ色の縁取りが首や袖にされた白の体操服、
頭には真っ赤なハチマキを締めていた。
まるで昔の体育の時間の女子高生のようだった。
実際、サツキが身に着けているのは、昔の高等部で使わけていたものだった。
「まるで小学生みたいね」
「でも、これ、昔高等部で体育の時間に使っていたものでしょう」
「十五六年も昔の話よ。今時、小学生でもブルマなんか穿かないもの」
四年生たちの何人かがそう冷やかした。
「では、臨時のミーティングを始める」とキャプテンが言った。
といっても重要なことは二日前のミーティングで決めているので、
今日は、サツキの降格しか話題はない。
サツキの降格のためにだけ開かれたミーティングなのだ。
十一
「ミーティングの議題は他でもない。
みんなも今日のサツキの姿には驚いたと思うが、これが四軍の練習着だ。
最近の成績不振を見ると二軍落ちも時間の問題というこの時期に、
サツキは恋愛禁止の規則を破った。
男にうつつを抜かしているから、練習に身が入らず、
成績が落ちていると言われても仕方がない。
当然、ただの二軍落ちでは済まされない。
それ以下の処分が必要だが、
三軍は実力面で大学レベルに達していないと認められた者が降格するポジションで、
素行面が悪い者のためにあるわけではない。
四軍は、必ずしも実力面で二軍や三軍わりも下のレベルというわけではないが、
精神面から高校一年生の補欠からやり直した方が良いという者のためにある」
十二
「それにしてもブルマ姿は酷い!」
と誰かが呟いた。
「知らない者もいるのは無理ないが、三軍の服装は、紺のブルマと体操服だ。
大学生未満だから、昔の高校生のような練習着というわけ。
四軍はそれ以下だから、差をつけるために、昔のうちの高等部で使っていたブルマよ。
学年ごとに、ライトブルー、エメラルドグリーン、レッドだったそうよ。
サツキはちょうどそのレッドの学年に当たるらしい。
みんなもサツキにプレゼントするなら、レッド、エンジ、ローズなどの
赤系統のブルマにしてあげてね。
これからのサツキは室内の練習ではなく、ロードワークやダッシュをはじめとして、
屋外での基礎錬ばかりになるからね。
何枚も着替えのブルマが要りそうだから」
十三
「他にも色々と三軍と四軍の待遇の違いはあるけど、
要するに、高校生扱いと、高校生未満の扱いの違いね」
とキャプテンは言った。
「後は、サツキ自身の説明を聞くと良い。
四軍に落ちても、サツキには引き続き副キャプテンの座にはとどまってもらう。
もちろん今までの仕事は別の者にやってもらうとして、
三軍と四軍担当の副キャプテンとして仕事をしてもらう。
といっても、現状三軍部員はいないし、四軍はサツキひとりだけどね。
自分が副キャプテンとして作った四軍部員への教育指導方針だから、
納得して受け入れられると思うけど。
さて、念のために聞くけど、一部員としてのサツキは、四軍降格を受け入れるつもり?
拒否して退部という道も残されているけど。
いったん三軍や四軍に降格すると、途中で自分の方から辞められないからね」
十四
「どうなの? 四軍降格を受け入れるの? それとも退部届を出す?」
サツキの答えは決まっているのに四年生のひとりがわざと聞いた。
「いえ、四軍で頑張ります。
今はシーズンの真っ最中です。
途中で投げ出したくありません。
例え四軍に落ちても部活を続けたいです。
一軍復帰を目指して頑張ります」
「ということだから、今度は副キャプテンとしてサツキの降格と処遇を発表してよ」
サツキは大きく息をすると、自分の辞令を発表した。
「一軍、三年生、黒木サツキ。本日より、四軍に降格する。
四軍の規則については、他の部員もよく理解して、今後の黒木サツキに接すること。
みなさんが対応を間違えると、サツキともども罰せられることになるので、よく注意すること。 スレチでスマソ
スレタイは全く違うけど、内容的にはブルマ+体操服で羞恥しごきの「しごかれたい女の子 5」の続きが見たい
突然、スレ落ちした見たいだけど、スレ主さん、新しいスレ建てて書き込み宜しく! ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています