屈辱の美女アスリート 屈辱の三軍
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
屈辱の美女アスリート 鈴野奈穂子(すずのなおこ) 屈辱の三軍
一
鈴野奈穂子(すずのなおこ)は、名門○○大学の女子陸上競技部の三年生である。
中等部、高等部時代から陸上競技部のエースとして活躍し、大学へ進学すると、一年生からレギュラーとして活躍していた。
二年生の時は補欠部員の教育係として面倒見もよく、才色兼備の奈穂は下級生からも慕われ憧れの的だった。
選手としての実力の点でも、人望の点でも、次期キャプテンは間違いないと言われていた。
実際、二年生の秋に四年生が引退すると、奈穂子は教育係から副キャプテンのひとりに選ばれた。
副キャプテンはふたりいて、ひとりは四年生、もうひとりは三年生から選ばれるのが慣習である。
陸上部の慣習として、三年生で副キャプテンになった者は、怪我などでリタイアせざるを得なくなった者を除いて
ほとんどが翌年キャプテンに選ばれていた。
しかし好事魔多し、ゴールデンウィーク明け頃から、何故か奈穂子の記録が伸びなくなった。
それどころか成績は低下する一方で、その後の大会は惨敗続きの結果となった。
個人のレースだけならまだしも、100mX4のリレーなどの団体競技でも、奈穂子が足を引っ張り、チームは惨敗してしまったのだ。
夏休み前のある日、奈穂子は、四年生の幹部たちに呼び出された。
「奈穂子、用件はわかっているよね」
「はい」
「あさってのミーティングで、『レギュラー組、鈴野奈穂子、特別補欠組(通称、三軍)へ降格』を発表するからね。覚悟を決めて、心身ともに準備を整えるように」
とうとうくるべき時が来たのだ。 十五
ワードワークを終えて帰ってくると、平木理央が言った。
「ずいぶん早かったわね。張り切るのは良いけど、
ウォーミングアップの段階からそんなに飛ばしていると、後でばてちゃうよ」
理由は百も承知のはずだ。
キャンパスから学外に出ると、奈穂子はいっそう注目されたからである。
奈穂子の大学はちょっとした学園都市のような場所に立地している。
最寄りの駅から見ると一番奥の一に奈穂子の大学があり、
駅までの途中に他の大学があり、高校、中学、小学校などが立ち並んでいる。
駅への道はもうひとつあり、そちらのルートも大学から小学校まで並んでいる。
ロードワークは、一方のルートを駅まで走り、帰りはもう一方のルートを走る。
つまり大学周辺の他校の学生・生徒にブルマ姿を晒さなければならないのだ。
ブルマを穿いたことも見たこともない小学生にさえ、「パンツで走っているみたい」と指さされた。
一番反応が大きいのは女子高生で、遠くから奈穂子の姿を見つけると、指さして露骨に笑い、
すれ違いざまにさらに大きな声でゲラゲラ笑って、
「よくあんな格好できるね」
「私なら耐えられない」
「変態じゃない!」
などと嘲りの声が聞こえてきたりする。
それほど露骨でなくても、たいていの女子学生は軽蔑のまなざしでみていることが、
手に取るようにわかる。
無理もない。
「陸上競技部、三年生、鈴野奈穂子、三軍」と書かかれゼッケンが致命的なのである。
補欠の部員が罰ゲームで真っ赤なスクールブルマを穿かされ、
晒し者にされていることは誰の目にも明らかだからである。 >>58
たぶんね。
でも、奈穂子にはグランドの内外でスクールブルマで頑張ってもらいましょう。
続き期待。 指原がメンバーでただひとりブルマ姿になったそうだが、
奈穂子もあんな感じかなあ。 指原はスクールブルマが似合う。
足が長いのは認めるが、田舎臭いからスクブルが似合うとも言える。
奈穂子は本来陸ブルは似合うが、ダサいスクブルは似合わない。
そのアンバラがいいんじゃない。 >>27
続きです。
お待たせいたしました。
十六
平木理央の言うとおりだった。
最初のウォーミングアップのロードワークのペースが上がり過ぎて、その後の練習は散々だった。
後の練習のペースまでがすっかり狂ってしまったのである。
そればかりではない。陸上部のグランド内とはいえ、男子部員などの目が恥ずかしく、
後の練習中も気になってまったく集中できなかったのである。
「すみません。まだ、スクールブルマ姿に慣れなくて、つい練習のペースが狂ってしまいました」
と練習後のミーティングで、奈穂子は必死に謝罪した。
「まだ三軍の自覚が足りないようね」
「はい、できるだけ早く慣れるように努力します」
「まあ、慣れてしまうのもどうかと思うけど。無理もないね。高等部時代からずっとレギュラーだった奈穂子が補欠以下の三軍に転落だものね。
しかも高校生も穿かないスクールブルマ姿。ブライトはズタズタだろうからね」
「はい、正直、ちょっと屈辱的です。でも、この屈辱をバネに頑張ります」
「そうね。早く三軍から脱出しないと、月末には合同合宿もあるしね。
高等部の後輩たちの前でスクールブルマを穿いている姿は見せられないからね」
そう、月末には高等部との合同合宿があるのだ。
奈穂子の大学の女子陸上競技部では、七月末から八月上旬にかけて一回目の夏合宿がある。
二回目は八月下旬から九月初めにかけてである。
日程の関係もあって、毎年、どちらかの合宿は高等部との合同合宿があるのだが、
今年は二回とも合同合宿なのである。
半月程の間に昇格しないと、高校生の前で恥を晒さなければならない。
奈穂子にはあまり残された時間はないのだ。 十七
「あこがれの的だった奈穂子が、屈辱的な三軍に降格して、惨めなスクールブルマ姿を晒せば、高等部の部員生たちはびっくりするだろうね」
「何せ高等部でも大学でも補欠(二軍)のスクールブルマ着用を廃止した張本人の奈穂子が、自らの意思で穿く破目になったとは、きっとびっくりするよ」
これもそのとおりなのだ。
奈穂子が高等部に入学した当時、体育の授業でのブルマ着用はとっくの昔に廃止されていた。しかし女子陸上部では、補欠(二軍)の部員にスクールブルマを着用させていた。
ブルマは学年ごとのカラーが決まっていたので、赤、青、緑の色を見れば何年生の補欠ということがまるわかりになってしまう。
奈穂子が二年生の秋に新キャプテンに就任した時、補欠部員の自尊心を傷つける、
見せしめにしても能力向上にはつながらないという理由で、三年生を説得し、この制度を廃止したのである。
大学進学後も、同じ制度があったので、奈穂子は上級生に廃止を進言したのだが、部内は賛否両論に分かれた。
結局、二軍部員のスクールブルマ着用は廃止されたが、三軍の制度だけは廃止されなかった。
廃止意見の者も、当面、三軍降格の適用を受ける部員はあまり現れないだろう。
スクールブルマを穿かずに済むとしても、三年生、四年生で補欠の部員が部活を続けるとは思えなかったからである。
結局、新ルール開始後に、三軍に落ちてスクールブルマを穿かされるのは、奈穂子が初めての部員ということになったのである。
大学だけではなく、高等部を含めても、スクールブルマを穿いているのは、奈穂子ただひとりなのである。 いいねえ。年下からも侮蔑の対象となるのは実によい。 どんどん転落していって見る影もないみじめな姿に貶めて欲しい。
年下の部員からの指図にもおどおどとした態度の惨めな姿を晒して欲しい。 作者さんへ
どんどん奈穂子をおとしめてやってくださいね……
楽しみにしています。 十八
「じゃあ、明日からの練習に備えて、シャワーを浴び終えたら反省会だ」
「は、はいっ」
練習後、シャワーを浴びるとみんなは私服に着替えたが、
三軍の奈穂子は部室内に全裸で気をつけの姿勢のまま立ち尽くしていた。
教育係の指示がなくては着替えもままならないのだ。
しかも部員の半分以上は自分より下級生である。
その前でも丸裸の姿を晒さなければならないのは、女同士といえども恥ずかしい。
しかしこれが三軍の身分、今の奈穂子に与えられ身分なのだ。
奈穂子の心理を読んだかのように、四年生たちが言った。
「一年生や二年生の前でもあられもない姿を晒して、さぞかし屈辱的だろうね」
「これまでエリートアスリートだった奈穂子には耐えがたい屈辱ね」
「でも、三軍から抜け出さない限り、この屈辱はずっと続くわよ」
「………」
三軍の身分も屈辱的だし、下級生にまでしごかれるのも屈辱的だが、
こういうふうに練習時間以外に言葉で責められるのはもっと堪える。 >>41
続きです。
十九
「奈穂子、たった半日ほどの時間だけど、三軍に落ちた気分はどう?」
「正直に言っていいから、今の心境を答えなさいよ」
「は、はいっ。正直、思っていた以上に、かなり屈辱的でした。特に……」
「特に、何?」
「このスクールブルマ姿を部外のひとにまで見られたことが」
「だろうね。でも、これからは毎日のことだからね」
「はい、一日も早く慣れるようにします」
「そうね。そのためにも24時間ブルマのペナルティがあるわけだからね」
「はいっ」
「理央やユウカからの進言なのだけど、
いきなり私生活も真っ赤なブルマじゃ目立ち過ぎで恥ずかしいだろうから、
練習時間外は地味な紺のブルマで許してあげる。紺のものは手持ちがないだろうから、
理央やユウカが二軍時代に使っていたお古をプレゼントしてくれるそうよ。
体操服もゼッケンをつけるのは許してあげる」
「はいっ、ご配慮ありがとうございます」
「礼を言うなら、ふたりに言った方がいいわよ」
「はいっ」
久保祐佳(ユウカ)は、平木理央同様、奈穂子の高等部時代からの一年後輩である。
同時に、現在は奈穂子の教育係、指導員でもある。
ふたりとも高等部時代は、比較的二軍生活が長く、理央は二年生の夏休みの終わりまで、
祐佳にいたっては、二年生の秋に奈穂子たち三年生が引退してようやくレギュラーに昇格した。
学年カラーが青だったので、ふたりとも青のスクールブルマ姿で上級生から連日しごかれた。
一年生の秋に、奈穂子がキャプテンに就任し、二軍のスクールブルマを廃止した後も、
ふたりともあえて青のブルマを穿き続け、その屈辱をバネにレギュラー昇格を目指した。
二年生の夏休みは、その姿で一年生のレギュラー部員からもしごきを受けた。 二十
大学ではレベルの違いもあってふたりとも再び二軍からのスタートとなった。
二軍は、高等部(ということは三軍も同じ)と違って、
ブルマの色は地味な紺、えんじ、深緑だったが、屈辱的なことはあまり変わらなかった。
しかしこれも奈穂子たちの努力によって、一年生の秋には二軍のスクールブルマは廃止された。
高等部時代とは逆に、ユウカの方が先に、一年生の秋にレギュラーに昇格したが、
ふだんの練習には二軍時代の屈辱を忘れないように、紺のブルマを着用することもある。
理央は故障の影響もあったとはいえ、二年生の六月初めにようやくレギュラーに昇格した。
ユウカと違って、レギュラー昇格後はスクールブルマを穿くことはないが、
二軍時代は高等部時代同様、スクールブルマを廃止後も、紺のブルマを穿き続け、
その屈辱をバネにレギュラー昇格を目指した。
当然、二年生の時にはひと月ちょっとだが、一年生のレギュラーにもその姿でしごかれた。
ふたりの紺のブルマにはそういう思い入れがつまっているのだ。
そのことは奈穂子も痛いほどよくわかっている。
「予備がたくさんいるだろうから、
他の子も紺のブルマを持っている子はプレゼントしてくれるそうよ」
「はいっ、ありがとうございます」
「真っ赤なブルマを紺で許してあげる代わりに、
アンダーショーツやスポーツブラもみんなのお古を身に着けるのよ」
何という屈辱的なことだろう。
いくら洗濯をしているとはいえ、他人のお古のブルマを身に着けるというだけでも屈辱的なのに、
アンダーショーツなども他人のお古を身に着けなければならないとは……。
しかし奈穂子に許されていることは、自ら希望してレギュラー補欠を問わず下級生の一二年生に、
お古のブルマ、アンダーショーツ、スポーツブラを譲ってくれるよう懇願することだけである。 十九
「奈穂子、たった半日ほどの時間だけど、三軍に落ちた気分はどう?」
「正直に言っていいから、今の心境を答えなさいよ」
「は、はいっ。正直、思っていた以上に、かなり屈辱的でした。特に……」
「特に、何?」
「このスクールブルマ姿を部外のひとにまで見られたことが」
「だろうね。でも、これからは毎日のことだからね」
「はい、一日も早く慣れるようにします」
「そうね。そのためにも24時間ブルマのペナルティがあるわけだからね」
「はいっ」
「理央やユウカからの進言なのだけど、
いきなり私生活も真っ赤なブルマじゃ目立ち過ぎで恥ずかしいだろうから、
練習時間外は地味な紺のブルマで許してあげる。紺のものは手持ちがないだろうから、
理央やユウカが二軍時代に使っていたお古をプレゼントしてくれるそうよ。
体操服もゼッケンをつけるのは許してあげる」
「はいっ、ご配慮ありがとうございます」
「礼を言うなら、ふたりに言った方がいいわよ」
「はいっ」
久保祐佳(ユウカ)は、平木理央同様、奈穂子の高等部時代からの一年後輩である。
同時に、現在は奈穂子の教育係、指導員でもある。
ふたりとも高等部時代は、比較的二軍生活が長く、理央は二年生の夏休みの終わりまで、
祐佳にいたっては、二年生の秋に奈穂子たち三年生が引退してようやくレギュラーに昇格した。
学年カラーが青だったので、ふたりとも青のスクールブルマ姿で上級生から連日しごかれた。
一年生の秋に、奈穂子がキャプテンに就任し、二軍のスクールブルマを廃止した後も、
ふたりともあえて青のブルマを穿き続け、その屈辱をバネにレギュラー昇格を目指した。
二年生の夏休みは、その姿で一年生のレギュラー部員からもしごきを受けた。 二十
大学ではレベルの違いもあってふたりとも再び二軍からのスタートとなった。
二軍は、高等部(ということは三軍も同じ)と違って、
ブルマの色は地味な紺、えんじ、深緑だったが、屈辱的なことはあまり変わらなかった。
しかしこれも奈穂子たちの努力によって、一年生の秋には二軍のスクールブルマは廃止された。
高等部時代とは逆に、ユウカの方が先に、一年生の秋にレギュラーに昇格したが、
ふだんの練習には二軍時代の屈辱を忘れないように、紺のブルマを着用することもある。
理央は故障の影響もあったとはいえ、二年生の六月初めにようやくレギュラーに昇格した。
ユウカと違って、レギュラー昇格後はスクールブルマを穿くことはないが、
二軍時代は高等部時代同様、スクールブルマを廃止後も、紺のブルマを穿き続け、
その屈辱をバネにレギュラー昇格を目指した。
当然、二年生の時にはひと月ちょっとだが、一年生のレギュラーにもその姿でしごかれた。
ふたりの紺のブルマにはそういう思い入れがつまっているのだ。
そのことは奈穂子も痛いほどよくわかっている。
「予備がたくさんいるだろうから、
他の子も紺のブルマを持っている子はプレゼントしてくれるそうよ」
「はいっ、ありがとうございます」
「真っ赤なブルマを紺で許してあげる代わりに、
アンダーショーツやスポーツブラもみんなのお古を身に着けるのよ」
何という屈辱的なことだろう。
いくら洗濯をしているとはいえ、他人のお古のブルマを身に着けるというだけでも屈辱的なのに、
アンダーショーツなども他人のお古を身に着けなければならないとは……。
しかし奈穂子に許されていることは、自ら希望してレギュラー補欠を問わず下級生の一二年生に、
お古のブルマ、アンダーショーツ、スポーツブラを譲ってくれるよう懇願することだけである。 二十一
「平木先輩、久保先輩をはじめ私の教育係、指導員の皆様、それから二軍の皆様、
是非、ブルマ、アンダーショーツ、ブラを譲って下さい。
皆様の努力の汗が染みついたものを身に着けて、これから三軍で頑張りたいと思います」
言葉に表せないような屈辱に必死に耐えながら奈穂子は言った。
上級生に促されて、躊躇しながらもやむなく理央やユウカは、自分が使っていた紺のブルマとアンダーショーツ、ブラなどを奈穂子に差し出した。
受け取った紺のブルマは、綺麗に洗ってあるとはいえ、
激しい練習でところどころ擦り切れたり、記事が薄くなったりしているし、
アンダーショーツやブラには黄ばみやグランドのアンツーカーや土の汚れが完全に消えてはいなかった。
このあまりの屈辱的な指示に奈穂子がどんな反応を示すのか、さすがに部員たちはみな息を呑んだ。
しかし奈穂子はすんなりとキャプテンに向かって言った。
「キャプテン、平木先輩より頂いたブルマをさっそく身に着けてもよろしいでしょうか?」
「ああ、良いよ。ちゃんと挨拶してね」
「はいっ。三軍、鈴野奈穂子、これより24時間ブルマのペナルティを受けます。
平木先輩、ブルマをご提供いただきありがとうございます」
「じゃあ、着替えて」
「はいっ」
奈穂子は、まず理央のお古のアンダーショーツを手に取って穿くと、
次にスポーツブラ、体操服の上、スクールブルマと順に身に着けていった。
着替えが終わると、気をつけの姿勢をとって次の指示を待った。 二十二
「奈穂子、理央の名前入りの体操服とブルマをつけた気分は?」
上級生が言うように、貰った体操服の左胸には、平木理央の名前がまだ残されたままだった。
ブルマも左下に名前が書かれている。
二軍は三軍のように大きな字で名前や学年などを書いたゼッケンまでつける義務はないが、
ネーム欄に名前を入れる義務はあるからだ。
「はいっ、ほんのひと月ほど前まで、平木先輩が二軍で奮闘されておられた時の練習着を身に着けて、
あらためて身が引き締まる思いです」
「そう、ますます優等生の答えね。
でも、二軍部員に屈辱的な格好をさせても自尊心を傷つけるだけで効果は薄いというのが、
奈穂子の考えだったわよね。自分はすんなり受け入れてしまうのは、考え方が変わったのかしら」
「そりゃあ、そうよ。現に、理央が屈辱的なスクールブルマを穿いて、それをバネにして頑張って、
レギュラーに昇格したのだもの。奈穂子も負けを認めざるを得ないわ」
「そのとおりだと思います。今でも部が強制するのはどうかと思いますが、
部員のひとりひとりが自分の意思で昔の二軍のルールを受け入れるのは自由だと思います。
私も自らの意思で三軍のルールを受け入れて頑張ります」 二十三
「ところで、そのロングヘアーは基礎錬の時には邪魔ね。鉢巻をあげるからつけなさい」
四年生のひとりはそう言うと、昔の小学校や中学校の体育の時間に使われていた赤い鉢巻を、
わざわざ二軍の一年生に手渡し、奈穂子の頭につけるよう指示した。
あくまでも二軍の一年生とさえ、身分の違いをはっきりさせようという魂胆である。
「良く似合うわよ。これで一年生以下の高校生らしくなったわ」
と四年生のひとりが言うと、別のひとりが、
「高校生どころか、昔の中学生か小学生みたいよ。今時、高校生はスクールブルマなんか穿かないもの」
「それどころか中学生や小学生も穿かない」
「いいじゃないの。このまま三軍生活が続けば、高等部との合同合宿では中学生以下の扱いを受けることになるわけだし」
「そうね」
好き勝手を言われても、そのとおりだと思わざるを得ない奈穂子であった。
高等部との合同合宿は月末、半月後に迫っている。
少なくとも高等部のレギュラークラスとは同等のレコードをマークしておかないと、
本当に中学生以下の扱いされてしまう。
それだけは避けなくてはいけないのだ。 二十四
四年生のひとりが言った。
「鉢巻をするとかとしないという以前に、そもそも奈穂子自慢のロングヘアーは、
三軍部員らしくないんじゃない?」
「確かに言われてみればそうね。やっぱりアスリートらしく短髪にするのが筋よね」
「でも、そこまですると男子部員や部外の人間からいじめととられかねないよ」
「うーん、そういう見方もあるか……」
別の四年生が言った。
「24時間ブルマの刑にしても、ゼッケンなしの紺ブルマというのは、どうかしら。
最初からちょっと甘過ぎやしない」
「そうね。副キャプテンとしての奈穂子の意見を聞いてみようよ」
四年生たちの言うように、奈穂子はレギュラーから三軍に大降格したが、
副キャプテンの職まで失ってはいないのだ。
もちろん三軍に落ちて二軍の一年生にさえ顎で指図される身分の奈穂子に、
副キャプテンとしての任務が務まる筈もなく、
新たに同じ三年生から副キャプテンが任命されている。
しかし新副キャプテンにはひとつだけ前任の奈穂子から務引き継がれていない職務がある。
それは三軍部員への指導、教育、その方針の決定である。
その任務だけは未だに奈穂子の職務であり、現在、副キャプテンとしての奈穂子の唯一の任務なのだ。
早い話、奈穂子は、副キャプテンとして三軍部員の奈穂子の毎日のしごきのメニューや
しつけ、ペナルティなどの指導、教育の方針を決定し、
指導員、教育係である理央や祐佳に指示する立場にあるのだ。
自分で自分のしごき、しつけ、ペナルティを決めなければならないのだ。 二十五
四年生たちにあれこれ耳打ちされ、一瞬表情を曇らせた奈穂子だが、
深呼吸するように静かに大きく息をすると、みんなに向かって言った。
「ふ、副キャプテンとして言います。
平井さんや久保さんが庇う気持ちはわかりますが、
三軍、鈴野奈穂子は、24時間、ゼッケン付の体操服、学年を表す赤のブルマを着用が、
今の地位に相応しいと思います。
また、髪も短髪が相応しいので、今日、帰りに散髪することとします……」
「ただし……」とキャプテン横合いから口を出した。
「……手持ちの赤ブルマの数に限りがあるだろうから、スクールブルマであれば、
練習時間以外は、指導員、教育係の許可を得て、他の色でもいいことを認めます。
それから短髪にするのも、しばらく猶予をあげる。
高等部との合同合宿の時点でも三軍のままなら、ばっさり髪を切ってもらう」
「あ、ありがとうございます」
頭を下げて素直に感謝する奈穂子に上級生は、いや同級生たちもほくそ笑んだ。
練習時間以外に穿くブルマの色が赤以外でもいいということは、
紺に限定されているわけではないということも意味しているのだ。
オレンジ、イエロー、ライトブルー、ライトグリーンなど赤以上に目立つカラーもありえるし、
白のブルマだってありえる。
あるいは昔の小学生が穿いたような黒のブルマだと、
色は地味でもダサさで余計にも目立ってしまうことも考えられるのだ。
そういう裏があることにひとの良い奈穂子はまったく気がついていない。 自分で自分の首を絞める羽目になるっていうのは端から見てると間抜けっぽくていいな。 二十六
これでやっと解放されるかと奈穂子がほっとしかけた時に、
四年生のひとりがとんでもないことを言い出した。
「短髪を猶予する代わり、他のところを丸坊主にしたら、どうかしら」
四年生たちは一瞬顔を見合わせたが、噴き出して笑うと、口々に言った。
「それはいいわ」
「身も心も三軍らしくさっぱりした気分になれるし」
「剃るのは二軍のメンバーにやってもらおう。
身分の違いをはっきりさせるのにちょうどいいし」
四年生に促されて、二軍の一年生や二年生は、呆然と立ち尽くす奈穂子の体を抱きかかえると、
テーブルに横たえ、蛙のように足を曲げて拡げた。
やむなく奈穂子が不自由な姿勢のままブルマとアンダーショーツを脱ぎ、
足首までずり下げると、尻の下にクッションが敷かれ、
大事なところはもちろんお尻の穴まで丸出しになった。 何でスレタイは屈辱を2回重ねてんの?
センスないよな 二十七
剃毛の準備が整うと、二軍のメンバーは遠慮がちに奈穂子に言った。
「奈穂子先輩、許して下さい。先輩たちのご命令なので」
「………」
「ほらっ、どうしたの、奈穂子。黙っていないで、何とかいいなさいよ」
「そうよ、下級生が遠慮しているじゃない」
「自分の方からきちんとお願いするのよ」
「その前に副キャプテンとして二軍のみんなに指示するのよ」
やがて奈穂子は耳元で四年生たちが囁くセリフを繰り返した。
「ふ、副キャプテンとして、命令します。
三軍、鈴野奈穂子に、三軍としての身分、心構えを骨の髄までわからせるため、
剃毛のペナルティを科します。
奈穂子の女として一番大事な箇所の毛を残らず剃ってお仕舞なさい」 連載小説はsage進行が原則ときいたことあるけどここはそうじゃないんだ 何日かに1記事しか投稿しないならageでもよかろう 二十八
「女として一番大事なところを丸出しにしておきながら、
副キャプテンとして命令します、だって!
笑っちゃうよね」
同級生の三年生のひとりがそう言うと、それまで張り詰めていたその場の空気が和らぎ、
奈穂子への同情の気分が嘲笑へと変わり始めた。
「優等生はつらいわね。自分で自分のペナルティを決めなければならないなんて」
「もう後悔しているんじゃない。三軍制度廃止をかけて三軍で頑張りますなんて言っちゃって」
そうなのだ。奈穂子の頑張りには、三軍制度の廃止がかかっているのだ。
自尊心を傷つけ部員の頑張りの逆効果になると、かねてより奈穂子は三軍制度廃止を主張してきた。
奈穂子が三軍で頑張る間は、三軍制度の執行は停止、
つまり奈穂子ひとりが身代わりになって、三軍に降格される者はいないのだ。
そして首尾よく奈穂子がレギュラーに復帰できた暁には、三軍制度は廃止されるのだ。
逆に言うと、三軍制度廃止を主張する奈穂子は、
三軍脱出が不可能な状態だとわかっても、
アスリートとしての身体能力に限界を感じたとしても、
引退、退部を自分の方から申し出るわけにはいかないのだ。 二十九
「そんなに苛めては可哀そうよ。
アスリート生命をかけて、奈穂子は頑張っているんだから……。
グラマーな体は男子に人気でも、アスリートとしては不利だもの」
これもそのとおりだ。
奈穂子の場合、女性らしくなった体がアスリートとしての成績に悪影響を与えていることも、
スランプの一因といえるのだ
「さあ、奈穂子、今度は副キャプテンとしてではなく、
三軍部員として、二軍のみんなにお願いするんだよ。
大事なところの毛をさっぱりと剃って下さいって」
四年生たちに耳元で囁かれるとおりのセリフを繰り返す奈穂子。
「さ、三軍、鈴野奈穂子、て、剃毛のペナルティを心からお受けします。
奈穂子の大事なところの毛を綺麗さっぱり剃っていただいて、
小学生のようにしてください。
奈穂子は、今後、服装は体操服とスクールブルマで中学生扱い、
ブルマの下は小学生扱いとしていただき、三軍の身分を自覚したいと思います」 部全体の雰囲気が同情から嘲笑に流れ始めて、続きが楽しみな状況 >>57
墓穴を掘らせるという責めがなかなか良いですね。 三十
副キャプテンとして自分で自分にペナルティを科す命令を発しなければならない奈穂子。
三軍部員としてそのペナルティを自ら進んで受ける意思を表明とを繰り返さなければならない奈穂子。
まるでひとり芝居のセリフのような言葉を奈穂子が真剣になって発すれば発するほど、
無残な奈穂子の姿に同情的だった同級生や下級生も、次第にその滑稽さに失笑を隠せなくなった。
女性として一番大事なところを丸出しにして、蛙がひっくりかえったような格好では、
副キャプテンとして命令されても、三軍部員として恥をしのんで懇願されても、
侮蔑、嘲笑したくなるのだ。
「奈穂子先輩、本当に剃ってしまって良いのですか?」
「尊敬する奈穂子先輩の大事なところを丸坊主にするなんて!」
「そんな酷いこと、私たちとてもできません!」
二軍の下級生の躊躇する言葉に決してうそはないのだが、
上級生から囁かれるままにわざと奈穂子をじらしている面もある。
少しずつ奈穂子を三軍部員として貶め、辱めることに抵抗が薄れてきているのだ。
哀れな奈穂子は副キャプテンとしてひとり芝居のようなセリフを繰り返さなければならない。
「奈穂子はもうあなだがたの先輩ではありません。
すべての部員より後輩、下級生、高校生扱いです。
服装は中学生扱い、股間は小学生扱いです。
遠慮なく剃ってしまいなさい」 三十一
ついに奈穂子の女性として一番大事なところに剃刀の刃が当てられた。
部室の中が静寂につつまれ、奈穂子の毛を剃るジョリジョリという微かな音が聞こえる。
固唾を呑む部員たちにもその微かな音は大きく聞こえたが、
奈穂子にはさらに何倍にも大きく聞こえた。
二軍部員が代わる代わる一筋ずつ剃刀を走らせると、大事な箇所の毛が剃り落されるだけではなく、
奈穂子のプライドまでもが削ぎ落とされていくような音に聞こえた。
「綺麗に剃れました、奈穂子副キャプテン!」
やや嘲笑気味に報告する二軍部員たち。
「ご苦労様、でも本当に綺麗に剃れたかどうかきちんと確かめないと。
三軍部員のあそこを触るなんて嫌だろうけど、
奈穂子の股間を手で触ってツルツルスベスベになっているか確かめてください」
と副キャプテンとして自分への屈辱的な指示を出さなければならない奈穂子。
「二軍の先輩方、奈穂子の股間が本当に綺麗に剃れているかどうか、
手で触ってするするすべすべになっているかどうかご面倒ですが、
奈穂子のきたない股間を手で確かめていただけるでしょうか」
と今度は三軍部員として懇願しなければならない奈穂子。
自分の股間をさわってツルツルスベスベかどうか確かめてくれという言葉には、
奈穂子を尊敬しつづけていた下級生たちもどっと噴き出した。
部室は爆笑の渦が巻いた。奈穂子の威厳が地に落ちた瞬間だった。 B十
大学ではレベルの違いもあってふたりとも再び二軍からのスタートとなった。
二軍は、高等部(ということは三軍も同じ)と違って、
ブルマの色は地味な紺、えんじ、深緑だったが、屈辱的なことはあまり変わらなかった。
しかしこれも奈穂子たちの努力によって、一年生の秋には二軍のスクールブルマは廃止された。
高等部時代とは逆に、ユウカの方が先に、一年生の秋にレギュラーに昇格したが、
ふだんの練習には二軍時代の屈辱を忘れないように、紺のブルマを着用することもある。
理央は故障の影響もあったとはいえ、二年生の六月初めにようやくレギュラーに昇格した。
ユウカと違って、レギュラー昇格後はスクールブルマを穿くことはないが、
二軍時代は高等部時代同様、スクールブルマを廃止後も、紺のブルマを穿き続け、
その屈辱をバネにレギュラー昇格を目指した。
当然、二年生の時にはひと月ちょっとだが、一年生のレギュラーにもその姿でしごかれた。
ふたりの紺のブルマにはそういう思い入れがつまっているのだ。
そのことは奈穂子も痛いほどよくわかっている。
「予備がたくさんいるだろうから、
他の子も紺のブルマを持っている子はプレゼントしてくれるそうよ」
「はいっ、ありがとうございます」
「真っ赤なブルマを紺で許してあげる代わりに、
アンダーショーツやスポーツブラもみんなのお古を身に着けるのよ」
何という屈辱的なことだろう。
いくら洗濯をしているとはいえ、他人のお古のブルマを身に着けるというだけでも屈辱的なのに、
アンダーショーツなども他人のお古を身に着けなければならないとは……。
しかし奈穂子に許されていることは、自ら希望してレギュラー補欠を問わず下級生の一二年生に、
お古のブルマ、アンダーショーツ、スポーツブラを譲ってくれるよう懇願することだけである。 他人のお古を身に着ける屈辱が良い
合宿を機に高等部・中等部の下着・制服のお古を
身に着けさせられたりして… 三十二
大学ではレベルの違いもあってふたりとも再び二軍からのスタートとなった。
二軍は、高等部(ということは三軍も同じ)と違って、
ブルマの色は地味な紺、えんじ、深緑だったが、屈辱的なことはあまり変わらなかった。
しかしこれも奈穂子たちの努力によって、一年生の秋には二軍のスクールブルマは廃止された。
高等部時代とは逆に、ユウカの方が先に、一年生の秋にレギュラーに昇格したが、
ふだんの練習には二軍時代の屈辱を忘れないように、紺のブルマを着用することもある。
理央は故障の影響もあったとはいえ、二年生の六月初めにようやくレギュラーに昇格した。
ユウカと違って、レギュラー昇格後はスクールブルマを穿くことはないが、
二軍時代は高等部時代同様、スクールブルマを廃止後も、紺のブルマを穿き続け、
その屈辱をバネにレギュラー昇格を目指した。
当然、二年生の時にはひと月ちょっとだが、一年生のレギュラーにもその姿でしごかれた。
ふたりの紺のブルマにはそういう思い入れがつまっているのだ。
そのことは奈穂子も痛いほどよくわかっている。
「予備がたくさんいるだろうから、
他の子も紺のブルマを持っている子はプレゼントしてくれるそうよ」
「はいっ、ありがとうございます」
「真っ赤なブルマを紺で許してあげる代わりに、
アンダーショーツやスポーツブラもみんなのお古を身に着けるのよ」
何という屈辱的なことだろう。
いくら洗濯をしているとはいえ、他人のお古のブルマを身に着けるというだけでも屈辱的なのに、
アンダーショーツなども他人のお古を身に着けなければならないとは……。
しかし奈穂子に許されていることは、自ら希望してレギュラー補欠を問わず下級生の一二年生に、
お古のブルマ、アンダーショーツ、スポーツブラを譲ってくれるよう懇願することだけである。 三十三
「じゃあ、明日からの練習に備えて、シャワーを浴び終えたら反省会だ」
「は、はいっ」
練習後、シャワーを浴びるとみんなは私服に着替えたが、
三軍の奈穂子は部室内に全裸で気をつけの姿勢のまま立ち尽くしていた。
教育係の指示がなくては着替えもままならないのだ。
しかも部員の半分以上は自分より下級生である。
その前でも丸裸の姿を晒さなければならないのは、女同士といえども恥ずかしい。
しかしこれが三軍の身分、今の奈穂子に与えられ身分なのだ。
奈穂子の心理を読んだかのように、四年生たちが言った。
「一年生や二年生の前でもあられもない姿を晒して、さぞかし屈辱的だろうね」
「これまでエリートアスリートだった奈穂子には耐えがたい屈辱ね」
「でも、三軍から抜け出さない限り、この屈辱はずっと続くわよ」
「………」
三軍の身分も屈辱的だし、下級生にまでしごかれるのも屈辱的だが、
こういうふうに練習時間以外に言葉で責められるのはもっと堪える。 一人芝居という言葉そのものが無様さを表している気がする >>72からの続きです。
74.77.78は作者ではありません。
三十二
「でも、綺麗な股間ですねえ」
下級生たちの言葉に上級生たちも奈穂子の股間を覗き込む。
「本当ね。あまり使っていないみたいね」
「もしかして奈穂子は未だ処女?」
「そんなはずはないでしょう。○○先輩とつき合いも長いのだし」
「まさか、まだあげていないとか?」
○○先輩は男子陸上部のOBで奈穂子とは二つ違いである。
結局、奈穂子は未だ処女で、○○先輩とはまだセックスもしないつき合いだと告白させられた。
ただでさえみっともない格好で股間を晒しているうえに、恥ずかしい告白までさせられ、
しかも代わる代わる下級生たちに股間をいじられ、とうとう奈穂子の股間には異常な反応が起きた。
「なんだか奈穂子さんの股間が濡れてきたみたいです」
「感じてきたみたいね」
「あまりの屈辱に下の方から涙を流しているのかも」
「いや嬉し泣きじゃない」
男性からであればいざ知らず、同性に弄られて感じてしまうとは、鈴野奈穂子、一生の不覚だった。 三十三
翌日から奈穂子の屈辱的な三軍としての練習が始まった。
しかしすでに練習前から奈穂子のテンションはすっかり下がっていた。
やはり24時間スクールブルマ着用が一番精神的に堪えていた。
あれから奈穂子の三軍部員としての激励会と称して、
練習後に最寄駅近くにある陸上部行きつけの飲食店へ出かけたのだが、
当然のことながら奈穂子はそこで外部のひとにもブルマ姿を晒さなければならなかった。
しかも三軍は練習後にシャワーを使えず、着替えも許されないから、
奈穂子は半日の練習とはいえ、汗と泥に塗れた体操服ブルマ姿のままだった。
歓迎会の後も、一人暮らしのマンションまで私鉄に三駅ほど乗って帰らなければならなかった。
大勢の見知らぬ乗客の前で「陸上競技部、三年生、鈴野奈穂子、三軍」と書かれた体操服と
ブルマ姿を晒さなければならなかった。
部活帰りらしい女子高生や女子学生に目ざとく見つけられて、
「何、あれ、ブルマ?」
「今時、大学生がスクールブルマ」
「あんなの穿けるなんて信じられない」
「私なら死んじゃう」
「汗と泥でドロドロだし」
「何だか臭いね」
「汚い」
などと遠慮なく大きな声で囃し立てられた。
自宅に戻れば、洗濯されたブルマと体操服に着替えることができるが、
それでもその格好で近所のコンビニで買い物をしたりするのはかなり勇気がいる。
しかし翌日は前日のドロドロの体操服とスクールブルマに再び着替えて登校しなければならない。
自宅での私服用のブルマと練習用のブルマは違うのだ。
練習用のブルマは指導員の許可なく洗うことも許されないのだ。 三十四
大学ではレベルの違いもあってふたりとも再び二軍からのスタートとなった。
二軍は、高等部(ということは三軍も同じ)と違って、
ブルマの色は地味な紺、えんじ、深緑だったが、屈辱的なことはあまり変わらなかった。
しかしこれも奈穂子たちの努力によって、一年生の秋には二軍のスクールブルマは廃止された。
高等部時代とは逆に、ユウカの方が先に、一年生の秋にレギュラーに昇格したが、
ふだんの練習には二軍時代の屈辱を忘れないように、紺のブルマを着用することもある。
理央は故障の影響もあったとはいえ、二年生の六月初めにようやくレギュラーに昇格した。
ユウカと違って、レギュラー昇格後はスクールブルマを穿くことはないが、
二軍時代は高等部時代同様、スクールブルマを廃止後も、紺のブルマを穿き続け、
その屈辱をバネにレギュラー昇格を目指した。
当然、二年生の時にはひと月ちょっとだが、一年生のレギュラーにもその姿でしごかれた。
ふたりの紺のブルマにはそういう思い入れがつまっているのだ。
そのことは奈穂子も痛いほどよくわかっている。
「予備がたくさんいるだろうから、
他の子も紺のブルマを持っている子はプレゼントしてくれるそうよ」
「はいっ、ありがとうございます」
「真っ赤なブルマを紺で許してあげる代わりに、
アンダーショーツやスポーツブラもみんなのお古を身に着けるのよ」
何という屈辱的なことだろう。
いくら洗濯をしているとはいえ、他人のお古のブルマを身に着けるというだけでも屈辱的なのに、
アンダーショーツなども他人のお古を身に着けなければならないとは……。
しかし奈穂子に許されていることは、自ら希望してレギュラー補欠を問わず下級生の一二年生に、
お古のブルマ、アンダーショーツ、スポーツブラを譲ってくれるよう懇願することだけである。 三十五
「奈穂子、理央の名前入りの体操服とブルマをつけた気分は?」
上級生が言うように、貰った体操服の左胸には、平木理央の名前がまだ残されたままだった。
ブルマも左下に名前が書かれている。
二軍は三軍のように大きな字で名前や学年などを書いたゼッケンまでつける義務はないが、
ネーム欄に名前を入れる義務はあるからだ。
「はいっ、ほんのひと月ほど前まで、平木先輩が二軍で奮闘されておられた時の練習着を身に着けて、
あらためて身が引き締まる思いです」
「そう、ますます優等生の答えね。
でも、二軍部員に屈辱的な格好をさせても自尊心を傷つけるだけで効果は薄いというのが、
奈穂子の考えだったわよね。自分はすんなり受け入れてしまうのは、考え方が変わったのかしら」
「そりゃあ、そうよ。現に、理央が屈辱的なスクールブルマを穿いて、それをバネにして頑張って、
レギュラーに昇格したのだもの。奈穂子も負けを認めざるを得ないわ」
「そのとおりだと思います。今でも部が強制するのはどうかと思いますが、
部員のひとりひとりが自分の意思で昔の二軍のルールを受け入れるのは自由だと思います。
私も自らの意思で三軍のルールを受け入れて頑張ります」 >>82
なるほど道理で
きれいという言葉が嘲りにしか聞こえない。良い責めだ 三十六
「奈穂子、たった半日ほどの時間だけど、三軍に落ちた気分はどう?」
「正直に言っていいから、今の心境を答えなさいよ」
「は、はいっ。正直、思っていた以上に、かなり屈辱的でした。特に……」
「特に、何?」
「このスクールブルマ姿を部外のひとにまで見られたことが」
「だろうね。でも、これからは毎日のことだからね」
「はい、一日も早く慣れるようにします」
「そうね。そのためにも24時間ブルマのペナルティがあるわけだからね」
「はいっ」
「理央やユウカからの進言なのだけど、
いきなり私生活も真っ赤なブルマじゃ目立ち過ぎで恥ずかしいだろうから、
練習時間外は地味な紺のブルマで許してあげる。紺のものは手持ちがないだろうから、
理央やユウカが二軍時代に使っていたお古をプレゼントしてくれるそうよ。
体操服もゼッケンをつけるのは許してあげる」
「はいっ、ご配慮ありがとうございます」
「礼を言うなら、ふたりに言った方がいいわよ」
「はいっ」
久保祐佳(ユウカ)は、平木理央同様、奈穂子の高等部時代からの一年後輩である。
同時に、現在は奈穂子の教育係、指導員でもある。
ふたりとも高等部時代は、比較的二軍生活が長く、理央は二年生の夏休みの終わりまで、
祐佳にいたっては、二年生の秋に奈穂子たち三年生が引退してようやくレギュラーに昇格した。
学年カラーが青だったので、ふたりとも青のスクールブルマ姿で上級生から連日しごかれた。
一年生の秋に、奈穂子がキャプテンに就任し、二軍のスクールブルマを廃止した後も、
ふたりともあえて青のブルマを穿き続け、その屈辱をバネにレギュラー昇格を目指した。
二年生の夏休みは、その姿で一年生のレギュラー部員からもしごきを受けた。 三十七
「ところで、そのロングヘアーは基礎錬の時には邪魔ね。鉢巻をあげるからつけなさい」
四年生のひとりはそう言うと、昔の小学校や中学校の体育の時間に使われていた赤い鉢巻を、
わざわざ二軍の一年生に手渡し、奈穂子の頭につけるよう指示した。
あくまでも二軍の一年生とさえ、身分の違いをはっきりさせようという魂胆である。
「良く似合うわよ。これで一年生以下の高校生らしくなったわ」
と四年生のひとりが言うと、別のひとりが、
「高校生どころか、昔の中学生か小学生みたいよ。今時、高校生はスクールブルマなんか穿かないもの」
「それどころか中学生や小学生も穿かない」
「いいじゃないの。このまま三軍生活が続けば、高等部との合同合宿では中学生以下の扱いを受けることになるわけだし」
「そうね」
好き勝手を言われても、そのとおりだと思わざるを得ない奈穂子であった。
高等部との合同合宿は月末、半月後に迫っている。
少なくとも高等部のレギュラークラスとは同等のレコードをマークしておかないと、
本当に中学生以下の扱いされてしまう。
それだけは避けなくてはいけないのだ。 84.85.87.88は作者ではありません。
どなたかが感動されたところをリピートされているのだと思います。 三十八
四年生たちにあれこれ耳打ちされ、一瞬表情を曇らせた奈穂子だが、
深呼吸するように静かに大きく息をすると、みんなに向かって言った。
「ふ、副キャプテンとして言います。
平井さんや久保さんが庇う気持ちはわかりますが、
三軍、鈴野奈穂子は、24時間、ゼッケン付の体操服、学年を表す赤のブルマを着用が、
今の地位に相応しいと思います。
また、髪も短髪が相応しいので、今日、帰りに散髪することとします……」
「ただし……」とキャプテン横合いから口を出した。
「……手持ちの赤ブルマの数に限りがあるだろうから、スクールブルマであれば、
練習時間以外は、指導員、教育係の許可を得て、他の色でもいいことを認めます。
それから短髪にするのも、しばらく猶予をあげる。
高等部との合同合宿の時点でも三軍のままなら、ばっさり髪を切ってもらう」
「あ、ありがとうございます」
頭を下げて素直に感謝する奈穂子に上級生は、いや同級生たちもほくそ笑んだ。
練習時間以外に穿くブルマの色が赤以外でもいいということは、
紺に限定されているわけではないということも意味しているのだ。
オレンジ、イエロー、ライトブルー、ライトグリーンなど赤以上に目立つカラーもありえるし、
白のブルマだってありえる。
あるいは昔の小学生が穿いたような黒のブルマだと、
色は地味でもダサさで余計にも目立ってしまうことも考えられるのだ。
そういう裏があることにひとの良い奈穂子はまったく気がついていない。 三十九
「そんなに苛めては可哀そうよ。
アスリート生命をかけて、奈穂子は頑張っているんだから……。
グラマーな体は男子に人気でも、アスリートとしては不利だもの」
これもそのとおりだ。
奈穂子の場合、女性らしくなった体がアスリートとしての成績に悪影響を与えていることも、
スランプの一因といえるのだ
「さあ、奈穂子、今度は副キャプテンとしてではなく、
三軍部員として、二軍のみんなにお願いするんだよ。
大事なところの毛をさっぱりと剃って下さいって」
四年生たちに耳元で囁かれるとおりのセリフを繰り返す奈穂子。
「さ、三軍、鈴野奈穂子、て、剃毛のペナルティを心からお受けします。
奈穂子の大事なところの毛を綺麗さっぱり剃っていただいて、
小学生のようにしてください。
奈穂子は、今後、服装は体操服とスクールブルマで中学生扱い、
ブルマの下は小学生扱いとしていただき、三軍の身分を自覚したいと思います」 >>83
続きです。
91、92は作者ではありません。
三十四
その後の練習では奈穂子の必死の努力も空しく空回りするばかりだった。
仲の良い同級生たちから奈穂子は言われた。
「奈穂子、今からでも遅くはないよ」
「そう、誰にも限界というものはあるし」
「そろそろ諦めたら」
「奈穂子が下級生にあごで指図され、しごかれる姿を見たくない」
「そうよ。小学生も穿かないようなスクールブルマで泥だらけになっている惨めな奈穂子を見たくない」
奈穂子を慕う下級生たちからも言われた。
「尊敬する奈穂子さんをしごかなければならないなんてとても辛い」
「お世話になった奈穂子さんにあごで指図するなんて」
しかし上級生の目が光っているので、奈穂子を尊敬する下級生といえども、
奈穂子を呼び捨てにし、顎で指図し、しごきまくるしかない。
その一方で、日に日にもたつきが目立つようになり、精悍なカモシカのようだった奈穂子が、
のろまなブタに成り下がってゆくのを見ると、次第に尊敬が軽蔑に変わっていくのだった。 三十五
これでやっと解放されるかと奈穂子がほっとしかけた時に、
四年生のひとりがとんでもないことを言い出した。
「短髪を猶予する代わり、他のところを丸坊主にしたら、どうかしら」
四年生たちは一瞬顔を見合わせたが、噴き出して笑うと、口々に言った。
「それはいいわ」
「身も心も三軍らしくさっぱりした気分になれるし」
「剃るのは二軍のメンバーにやってもらおう。
身分の違いをはっきりさせるのにちょうどいいし」
四年生に促されて、二軍の一年生や二年生は、呆然と立ち尽くす奈穂子の体を抱きかかえると、
テーブルに横たえ、蛙のように足を曲げて拡げた。
やむなく奈穂子が不自由な姿勢のままブルマとアンダーショーツを脱ぎ、
足首までずり下げると、尻の下にクッションが敷かれ、
大事なところはもちろんお尻の穴まで丸出しになった。 >>93
続きです。
94は作者ではありません。
三十五
そしてついに来るべき日が来た。
奈穂子が三軍に降格して半月ほどが経ち、明後日に高等部との合同合宿を控えたミーティングで、
奈穂子は四年生の幹部たちから言い渡された。
「明後日から夏合宿が始まるが、奈穂子は今の成績を見ればわかるように、
三軍の身分のままで参加してもらう。異存はないね」
「は、はいっ」
「部活を辞めるという選択肢もあるんだよ」
「いえ、このまま部活を続けさせてください」
「でも、奈穂子をあこがれの的にしていた高等部の部員たちの前で、
三軍に降格した屈辱的な姿を晒すことになるよ」
「あこがれの的だった奈穂子が、屈辱的な三軍に降格して、惨めなスクールブルマ姿を晒せば、
高等部の部員たちはさぞびっくりするだろうね」
「何せ高等部でも大学でも補欠(二軍)のスクールブルマ着用を廃止した張本人の奈穂子が、
自らの意思で穿く破目になったとは、きっとびっくりするよ」
「か、覚悟はできています」
「これまで三軍は高校生扱いだったけれど、
今の奈穂子の実力だと高等部のレギュラーにも入れないレベルだからね。
合宿では高等部補欠扱い。まあ、中等部扱いに降格だね」
「三軍よりは実質は四軍に降格だね」 三十六
奈穂子は唇を噛み締めた。
すでにこのわずか半月ほどの間に、奈穂子は学内学外を問わず、散々晒し者になっていた。
練習時間中は、日に日にみんなの注目を浴びるようになった。
ロードワークに出かけると、いつもだいたい同じ時間に行うため、
男子学生や男子高校生などは美人の奈穂子の奇妙な姿を見ようと待ち構えているのだ。
女子学生や女子高生たちは、日を追うごとに奈穂子の姿を珍しく思わなくなり、
驚きの声や態度は少なくなる反面、露骨に軽蔑、嘲り、侮蔑の態度や笑いが大きくなるのだ。
練習時間には、どうみても二十歳以下は見えない奈穂子が、
スクールブルマ姿で町を歩いたり、買い物をしたりすれば、
否が応でも周りの人間の注目を集めてしまう。
自宅に帰ってひとりになっても24時間衆人環視の下に晒されている気がしてならない。
実際、監視役として、二軍部員とレギュラーの下級生のうち必ず最低一名ずつが
常時付き添っていて、日常生活のチェックと練習時間外の特訓をしたりする。
奈穂子のマンションにも交代で寝泊まりするので、プライベートな時間などまったくない。
時には上級もチェックにやって来るので、下級生たちも手心を加えるわけにはいかない。
もちろん三軍降格以降、奈穂子は私服を着たことがない。
それどころか、下着でさえ、スポーツ用の者以外穿いたことがないのだ。 三十七
「奈穂子さん、どうして三軍に降格になっても部活を続けようと思ったのですか?」
「そうです。高等部時代からレギュラーで活躍されて花形選手だった奈穂子さんが、
三軍に降格させられて高校生扱いを受けるなんて、ずいぶん屈辱的なことだと思うのです」
合同合宿初日の夕方に開かれた最初のミーティングで、高等部の部員たちは口々に質問した。
無理もない。今朝、アスリートとしても女性として憧れの的であった奈穂子が、
惨めなスクールブルマ・体操服姿で集合場所に現れたからだ。
合同合宿は郊外にある大学の施設で行われるので、
大学の正門前からチャーターしたバスが出発することになっていた。
しかし集合場所に現れた奈穂子の服装は、もちろん三軍のトレードマークである
スクールブルマ・体操服姿だが、これまでよりさらに念の要ったものだった。
生地こそ昔のような綿100%ではないが、
黒のスクールブルマに体操服、赤い鉢巻を締めた姿は、
まるで昔の中学生、いや小学生のようだった。
もちろん下級生のレギュラーや二軍部員の監視の下、
自宅からこの格好で電車に乗り、大学まで登校し、
高等部の部員たちの目を疑わせたのである。 ブタとまで見られるってのは相当だな。
立場じゃなく実力の低下も伴うのは珍しくていいね 三十八
「奈穂子先輩、その格好はいったいどうなさったのですか?」
「三軍って、どういうことですか?」
奈穂子の奇妙な姿に、顔見知りの高校生たちは不思議がった。
奈穂子の降格はすでに学内学外で有名だったが、
今まで遠征中で高等部の生徒たちはまだ知らなかったのだ。
返答に窮する奈穂子だったが、全員集合すると、出発前までに時間があったので、
簡単な挨拶が交わされた後、高等部の部員の前で三軍としての挨拶をすることになった。
「こ、高等部のみなさん、お久しぶりです、鈴野奈穂子です。
じ、実は、夏休みの練習開始の日から、私は三軍に降格いたしました。
今の私の実力が二軍以下、大学生以下のレベルだからです。
三軍は、高校生扱い、服装も高校生扱いで、スクールブルマと体操服で練習しています」
「詳しいことは、合宿所に着いてからにして、バスの出発の時間だから」
と上級生に促され、高等部の部員たちはバスに乗り込んだ。
到着後、開かれたミーティングでは、高等部の部員たちの質問は、
三軍で屈辱的な扱いを受けても奈穂子が部活を続けることに集中した。 三十九
「やはり陸上競技が好きなのと、三軍のまま終わりたくないからです。
それにシーズンの途中ですし、レギュラーへの復活目指して頑張りたいからです」
「でも、奈穂子先輩は高等部のキャプテンの時、自尊心を傷つけるからという理由で、
補欠のスクールブルマと体操服姿を廃止されたじゃないですか」
「大学でも二軍のスクールブルマ廃止の中心人物になられたとか」
「だからこそ」と四年生がフォーローして言った。
「奈穂子は三軍制度廃止のためにも頑張っているのよ。
奈穂子自身の申し出で、無事三軍脱出できれば、三軍制度は廃止される。
できなくても、奈穂子が三軍で頑張っている間は、三軍制度の執行は停止される、
つまり奈穂子以外の部員は三軍に降格させられることはないことになっているの。
だから奈穂子は三軍脱出できなくても、簡単に部活を辞めるわけにはいかないの。
三軍に落ちそうな部員のために自分ひとりがペナルティを受けることを申し出たので」
「そうだったのですか、立派ですね、奈穂子先輩は。
みんなのために自分ひとりだけが三軍のペナルティを受けるなんて、
なかなかできないことですよ。
頑張って一日も早く三軍脱出してくださいね」
と高等部の部員たちは無邪気に感心した。 TバックとかGストリングならわかるけど、ブルマでは抜けん 屈辱の三軍 ( )と入っているのは、作者です。
作者の実体験がかなり混じっています。 四十
ついに奈穂子の女性として一番大事なところに剃刀の刃が当てられた。
部室の中が静寂につつまれ、奈穂子の毛を剃るジョリジョリという微かな音が聞こえる。
固唾を呑む部員たちにもその微かな音は大きく聞こえたが、
奈穂子にはさらに何倍にも大きく聞こえた。
二軍部員が代わる代わる一筋ずつ剃刀を走らせると、大事な箇所の毛が剃り落されるだけではなく、
奈穂子のプライドまでもが削ぎ落とされていくような音に聞こえた。
「綺麗に剃れました、奈穂子副キャプテン!」
やや嘲笑気味に報告する二軍部員たち。
「ご苦労様、でも本当に綺麗に剃れたかどうかきちんと確かめないと。
三軍部員のあそこを触るなんて嫌だろうけど、
奈穂子の股間を手で触ってツルツルスベスベになっているか確かめてください」
と副キャプテンとして自分への屈辱的な指示を出さなければならない奈穂子。
「二軍の先輩方、奈穂子の股間が本当に綺麗に剃れているかどうか、
手で触ってするするすべすべになっているかどうかご面倒ですが、
奈穂子のきたない股間を手で確かめていただけるでしょうか」
と今度は三軍部員として懇願しなければならない奈穂子。
自分の股間をさわってツルツルスベスベかどうか確かめてくれという言葉には、
奈穂子を尊敬しつづけていた下級生たちもどっと噴き出した。
部室は爆笑の渦が巻いた。奈穂子の威厳が地に落ちた瞬間だった。 四十一
「女として一番大事なところを丸出しにしておきながら、
副キャプテンとして命令します、だって!
笑っちゃうよね」
同級生の三年生のひとりがそう言うと、それまで張り詰めていたその場の空気が和らぎ、
奈穂子への同情の気分が嘲笑へと変わり始めた。
「優等生はつらいわね。自分で自分のペナルティを決めなければならないなんて」
「もう後悔しているんじゃない。三軍制度廃止をかけて三軍で頑張りますなんて言っちゃって」
そうなのだ。奈穂子の頑張りには、三軍制度の廃止がかかっているのだ。
自尊心を傷つけ部員の頑張りの逆効果になると、かねてより奈穂子は三軍制度廃止を主張してきた。
奈穂子が三軍で頑張る間は、三軍制度の執行は停止、
つまり奈穂子ひとりが身代わりになって、三軍に降格される者はいないのだ。
そして首尾よく奈穂子がレギュラーに復帰できた暁には、三軍制度は廃止されるのだ。
逆に言うと、三軍制度廃止を主張する奈穂子は、
三軍脱出が不可能な状態だとわかっても、
アスリートとしての身体能力に限界を感じたとしても、
引退、退部を自分の方から申し出るわけにはいかないのだ。 四十二
大学ではレベルの違いもあってふたりとも再び二軍からのスタートとなった。
二軍は、高等部(ということは三軍も同じ)と違って、
ブルマの色は地味な紺、えんじ、深緑だったが、屈辱的なことはあまり変わらなかった。
しかしこれも奈穂子たちの努力によって、一年生の秋には二軍のスクールブルマは廃止された。
高等部時代とは逆に、ユウカの方が先に、一年生の秋にレギュラーに昇格したが、
ふだんの練習には二軍時代の屈辱を忘れないように、紺のブルマを着用することもある。
理央は故障の影響もあったとはいえ、二年生の六月初めにようやくレギュラーに昇格した。
ユウカと違って、レギュラー昇格後はスクールブルマを穿くことはないが、
二軍時代は高等部時代同様、スクールブルマを廃止後も、紺のブルマを穿き続け、
その屈辱をバネにレギュラー昇格を目指した。
当然、二年生の時にはひと月ちょっとだが、一年生のレギュラーにもその姿でしごかれた。
ふたりの紺のブルマにはそういう思い入れがつまっているのだ。
そのことは奈穂子も痛いほどよくわかっている。
「予備がたくさんいるだろうから、
他の子も紺のブルマを持っている子はプレゼントしてくれるそうよ」
「はいっ、ありがとうございます」
「真っ赤なブルマを紺で許してあげる代わりに、
アンダーショーツやスポーツブラもみんなのお古を身に着けるのよ」
何という屈辱的なことだろう。
いくら洗濯をしているとはいえ、他人のお古のブルマを身に着けるというだけでも屈辱的なのに、
アンダーショーツなども他人のお古を身に着けなければならないとは……。
しかし奈穂子に許されていることは、自ら希望してレギュラー補欠を問わず下級生の一二年生に、
お古のブルマ、アンダーショーツ、スポーツブラを譲ってくれるよう懇願することだけである。 四十三
副キャプテンとして自分で自分にペナルティを科す命令を発しなければならない奈穂子。
三軍部員としてそのペナルティを自ら進んで受ける意思を表明とを繰り返さなければならない奈穂子。
まるでひとり芝居のセリフのような言葉を奈穂子が真剣になって発すれば発するほど、
無残な奈穂子の姿に同情的だった同級生や下級生も、次第にその滑稽さに失笑を隠せなくなった。
女性として一番大事なところを丸出しにして、蛙がひっくりかえったような格好では、
副キャプテンとして命令されても、三軍部員として恥をしのんで懇願されても、
侮蔑、嘲笑したくなるのだ。
「奈穂子先輩、本当に剃ってしまって良いのですか?」
「尊敬する奈穂子先輩の大事なところを丸坊主にするなんて!」
「そんな酷いこと、私たちとてもできません!」
二軍の下級生の躊躇する言葉に決してうそはないのだが、
上級生から囁かれるままにわざと奈穂子をじらしている面もある。
少しずつ奈穂子を三軍部員として貶め、辱めることに抵抗が薄れてきているのだ。
哀れな奈穂子は副キャプテンとしてひとり芝居のようなセリフを繰り返さなければならない。
「奈穂子はもうあなだがたの先輩ではありません。
すべての部員より後輩、下級生、高校生扱いです。
服装は中学生扱い、股間は小学生扱いです。
遠慮なく剃ってしまいなさい」 >>106の続きです。 作者
四十
夕方といっても、ミーティングが終わったのはまだ三時過ぎだった。
七時の夕食までにはかなりの時間があったが、
初日ということで、練習はなしで、フリータイムとなった。
「ただし」
と四年生たちが言った。
「三軍の奈穂子にフリータイムなどないよね」
「一分でも惜しんで練習に励まないと、三軍から脱出できないものね」
「は、はいっ。夕食までロードワークなどで汗を流したいと思います」
「良い心がけね。でも、ひとりで練習するのはつらいだろうから、
指導員のみんなにもつき合ってもらったら」
「指導員のみなさま、奈穂子は三軍です。三軍にはフリータイムなどありません。
一日でも早く三軍から脱出するために、フリータイムも練習に励みたいと思います。
せっかくのフリータイムですが、私のために時間を割いていただきたいと思います。
よろしくご指導のほどお願いいたします」
結局、奈穂子は高校生たちの目の前で、下級生の指導員たちに、
ひとりひとり頭を下げて、練習への立会いをお願いしなければならなかった。
やっと最後のひとりへの挨拶が終わったとほっとしていると、
無情にも四年生のひとりが言った。
「それで挨拶は終わり?」
「えっ? 挨拶の仕方が悪かったでしょうか?」
「そうじゃないわよ。他にも挨拶するひとがいるでしょう。
高等部のみんなにも指導してもらうわないと。
今の奈穂子の実力は高等部の補欠並みでしょう」
屈辱に耐えながら、高等部の部員にも頭を下げて指導を依頼する奈穂子。
しかし今や小学生も穿かないような黒のスクールブルマに体操服という姿の奈穂子には、
相応しい光景とも言えた。 >>119 続きです。
四十一
さっそくロードワークに出かけた奈穂子は、当然、周囲の晒し者になった。
地元の中学生や高校生ばかりではなく、
周囲の施設で合宿中の大学生や高校生からも注目されてしまった。
おそらく明日からはロードワークのたびに注目を浴びることだろう。
奈穂子のロードワークの時間帯には待ち構えている男子学生や生徒が大勢いることだろう。
ロードワークが終わると、下級生や高等部のレギュラーたちから、
基礎錬に始まってみっちりとしごかれた。
高等部のメンバーは遠慮がちだったが、下級生は容赦なかった。
今までの二週間の練習で奈穂子のもたつきは明らかだったので、
奈穂子を三軍から脱出させるには厳しく接せざるを得なかったのである。
また、高等部のメンバーの手前もあった。
奈穂子のテンションは最初のロードワークからすっかり下がっていた。
今までも何度もスクールブルマ姿で晒し者になってきた奈穂子だが、
やはり初めてのひとの目に触れるのは恥ずかしい。
しかもこれまで自分を尊敬していた高等部の部員の見守る前で、
見知らぬ大学生や高校生、果ては小中学生に至るまで、晒し者になるのである。
二重の屈辱だった。
さらに高等部の部員の目の前で下級生から指示されて基礎錬に明け暮れ、
果ては高等部の部員たちからも指図されてしごかれるのである。
まさに落ちるところまで落ちたという感じだった。
しかし現実でもあった。
試合形式の練習で高等部の部員とのレースでも、簡単に大差をつけて抜かれ、
高等部の部員たちの格好良いレーシングブルマ姿と無様な自分のスクールブルマ姿の違いは、
その差に相応しい気がするのだった。 四十二
夕食後のミーティングで、奈穂子は散々吊るし上げを受けた。
「奈穂子はおっぱいが大き過ぎるのよ」
「そう、筋肉がつかずにおっぱいやお尻にばっかり肉がついているのよ」
「元々グラマーだったけど、アスリートとしてはマイナスね」
確かに上級たちの指摘通りだった。
いくら筋トレをしても、女らしい体型、体質になるのは避けられない。
どうも今の奈穂子は筋肉質な体にはならないのだ。
同級生たちからも暗に引退を仄めかされた。
「奈穂子、誰にでも限界というものはあると思うわ」
「奈穂子の場合、技術的なものではなく、体質的なものだから、
アスリートとしての限界を感じても仕方がないと思う」
「奈穂子が下級生はおろか、高校生にまでしごかれている姿、これ以上みたくない」
下級生たちからも先輩の奈穂子をしごくのは気が引けると言われた。
しかし奈穂子はまだ21歳の自分が肉体的な限界に達しているとは思えず、
体質改善をして対応できると信じていた。
何よりもシーズンの途中で三軍のままで終わりたくなかった。 四十三
結局、奈穂子は三軍降格の時と同じように、自ら頭を下げて、
遠慮なく三軍扱いをして欲しいと下級生や高校生のレギュラーに懇願するしかなかった。
「元レギュラーとしてのプライドも
上級生としてのプライドも
大学生としてのプライドも捨てて頑張りますので、
遠慮なくしごいてください。
私のことを上級生、先輩とは思わず、奈穂子と呼び捨ててください」
「奈穂子、たった半日足らずの練習だったけど、もうプライドはズタズタなのじゃない?」
「そうよ。高校生にまでしごかれた感想はどう?」
「私なら耐えられない」
「プライドを捨てて頑張るというけど、もう十分プライドは地に落ちていると思うけど」
「奈穂子って、マゾなのじゃない」
周りからこういう風に揶揄されるのが精神的に一番堪える。
肉体的にしごかれるよりもダメージは大きく、
日が経つにつれ、同級生からも言われるようになり、
三軍生活が長くなると、下級生からも言われるようになった。 作者の思い出したくもない実体験です。
多少の誇張はありますが。
スクールブルマと体操服で練習させられるのは、
とても屈辱的でした。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています