文化勲章まで受賞したヌルヌルてろてろ小説界の大家がいました
戦前の軍部独裁な暗い時代でも己のヌルヌルてろてろ方針に変更は一切しませんでした
従いまして、憲兵、特高の餌食になり、臭い飯まで喰わされましたが思想転向はしません

「転向なんて天候みたいにヘンゲしてゆくもの、お前たちの軍部独裁の世もいずれ消え去る
そのようなツマラン流行にいちいち迎合するわけにゃいかん」

とかなんとか言い放って馬鹿軍人どもを憤慨させたりもしたんだ〜〜〜

だって、この人さ〜何人もの女と契(ちぎり)を交わす度に彼女の名前を刺青するんだ
だから、昔付き合った女の数だけ至る所に刺青だらけ

さすがに文化勲章まで頂いて恥ずかしかったのか、銭湯にいくときはそれらの刺青に「トクホン」を張りまくったようです
附いたあだ名が〜〜〜

「トクホン荷風」

だってさ、文豪でもこの手のヘマはやるものですから
凡人ならもっと派手にオヤリに成っても誰も君たちの事なんか関心も持ちませんので
ご随にオヤリ下さいませ〜

「人生は航海であり、後悔無くしては更改できず、その恥ずかしい姿を公開するも一驚」