「正義の味方はね、手加減しないんだよ♪」

どこか嬉しそうな声色でその女の子は、地面にへたり込んでいる男に拳を振り下ろした。
腹に響く重い音がした瞬間、男の上半身は消失し、
後には小さなクレーターと男の下半身が残るだけだった。
アスファルトが捲れ地盤が露出したそこには赤い染みが僅かに見えている。

「悪い人はみんなこうしちゃうんだから」

女の子はそう言いながら残った男の部分から零れる臓物を、
サイハイブーツのつま先でひとしきり玩んでから僕の方を向く。
セミロングの勝気そうな美貌は僕よりいくつか年上みたいだけど、
身体つきの方はもっと成熟した大人の雰囲気を持っていた。
露出の多すぎる紐水着めいた彼女のコスチュームは、
あまりに煽情的で正義の味方にはとても見えない。

僕に肩をぶつけて因縁をつけてきた男の人は、
取り巻きを含めて彼女の手でほぼ消滅してしまっていた。

それが僕と彼女との最初の出来事。



漫画の件はちょっと思い付かないのでSSを書いてみた。
ワンダーウーマンが明日から公開だけど、
ヴァンピレラみたいなエロ衣装だったらグッズ買い漁ったのに。
脳内変換しながら観てみようと思うw