調教棟の1階は高学年限定の児童館になっていて、夏休みも少年少女の姿が絶えない。
しかしさすが調教棟。児童館らしからぬ内装が目立つ。
床の多くはサウナマット。排水口があり、ところどころに洗面器とハンドタオルが置いてある。

1匹の包茎男子が、同じクラスの女の子2人から好奇の視線を向けられていた。
「すごく焼けてるぅー」「どこで焼いたの?」「痛そう」…。
この光景を包茎男子の後ろ側から見ていると、女の子たちは彼の日焼けの事を言ってるのか…、
とたいていの子は思うだろう。違う。
包茎男子の下腹部には水ぶくれの火傷があった。火傷は、ハッキリ「RS」と読めた。
「サマーキャンプで、地元の子に入れて、もらいました」と、答えた包茎男子。
夏のお日様で熱くなった焼印、その恐ろしい熱さと痛さは包茎男子の身に滲みている。
包茎男子は、ヒザもお尻もガタガタ震えて今にも倒れてしまいそうだった。

「座っていいから」、そう言って包茎男子の肩を押して、サウナマットに尻を着けるよう促す。
女の子たちは包茎男子の前と右隣に腰を下ろす。
「ピンク色の焼印なんか、すぐ目立たなくなるよ?」「うん、見る見る治っていくよこれは」
「陽武(ひろむ)くん、こっち来て」「リカごめん、ひろむくん貸して」。
リカ、と呼ばれた少女が「いいよ」と言って、人間イス(四つん這いの包茎男子)から尻を浮かす。
少女のイスになっていた別の包茎男子が、汗を散らしながら両足の裏をサウナマットに着ける。
ひろむは、「RS」ちゃんの焼印が捺された包茎男子の左隣に立つ配置となった。
「ひろむです」、ぶっきらぼうだが、荒げた息で精一杯、女の子に挨拶。
「本当に『入れてもらう』と言うからにはね、このぐらいでなくちゃ!(笑)」