ご主人様に土下座しながら、新札で3万円の入った封筒を差し出した。
「申し訳ありません。今月は出費が重なりこれだけしか用意出来ません。」
ご主人様は、私の後頭部に足を置いて床にグリグリ押し付けながら、
封筒を開けて1万円札が3枚あることを確認すると
「お前、無駄遣いしてないでしょうね?」
「先月無駄使いを指摘されて、反省して、出来るだけ、
お金を遣うのは控えております。来月はもっと節約して
少しでもたくさん用意させて頂きます。」
「ふーん。でも無駄遣いしてないんでしょ。何を節約するの?」
「えーと・・・」
「節約って言ってもね。具体性が無いのよ。何をどう節約するの?」
「えー、えー。」
「やっぱり、口先だけで誤魔化そうってこと?」
ご主人様の足にさらに力が入った。
「お前、少し太り気味だから食事でも減らしたら?」
「えー、えーじゃあ週に一度、晩ご飯を抜いて、その分を献上させて頂きます。」
「そーなの。」
「それでいくら増やせるの?」
「えー、1万円ぐらい増やせると思います。」