(ふかふかのソファーにぽすんと座ると、やっとほっとして)
そ、そんなこと…ない…なくない…けど、
わたしだけなんて恥ずかしいです…
(ぶつぶつと文句を言うものの、なんの意味もないことはわかりきっている)

(されるがままにシャンパングラスをそっと受け取り、カチンと小気味よい音で少し我に返り)
…っ、か、乾杯…
もう…ほんとですよ…意地悪
(不貞腐れるように言って、でもそのあとに続く言葉に頬を緩め)

(隣に座った孝輔さんに、口をつけないままグラスをサイドボードに置き、もう待ちきれずぎゅっと抱きついて)
孝輔さん…すき、です
うん、あんまり飲めない…けど、孝輔さんに飲ませてもらったら美味しくなるかも…
(自分を取り戻し、上目で孝輔さんを見つめながら、孝輔さんの空いた手を取り自分の唇に触れさせて)


【嬉しいですよ!なんか隙が見えるみたいで。いつも完全無欠って感じなんだもん。悔しいよ】
【うん、指切りね】