ああ?またかよセレル…
だから俺も連れてけっつったろ?
いたらその場で助けられたのにさ…

(口調は今時だが、古風にも“血族(クラン)”の伝統に則って
黒のレザーベストに黒のTシャツ、黒いデニムパンツに黒のブーツと全身黒ずくめ)

俺はセレルのパートナー兼“安全弁”だろ? あちっ!!

(伸ばした指先に火花が飛んで)

ヤバいなこりゃ。しばらくしたらまた“感覚暴走”が始まるわ…もう五感が鋭敏化してるよな?

(セレルの衣装の襟をはぐり、首筋を覗かせて)

ちっと我慢な、セレル…

(小型犬のそれのように小さい、しかし鋭い犬歯を首筋にあてがって微かに食い込ませる)