(通常とは明らかに異なる抱擁
父もまた自分を異性として愛しているのだと、本能的に理解できる)
(手を腕を目の前の男の背にまわし、抱きしめて彼がどんな顔をして此方を見ているのか確かめたい…しかしそれは、出来ない)
(目の前の男は父であり、厳格な性格を有した人物だ
彼の顔を覗き見ること自体が瑠璃葉自身の最後の理性の糸を切ってしまうことになるだろう)
(だから瑠璃葉は頑なに、目を背けていた)

…そうです、全てお返ししましたが持ち出したのは私です
(命じられるがままに椅子に手をつき、額を革張りの背もたれ近くに寄せる)
(父の顔を見ずに済むこと、再び厳しい態度を父が取ったことにどこか安心しながら罰を待つ)

(温かな手のひらが腰に触れ、若い女性らしい起伏に富んだ臀部を撫で回せば、理性の糸を切らぬよう自らの人差し指の関節を強く噛む)
っんぁっ!!
(強い痛みに悲痛な声が漏れる)
(しかしこれは正当な罰だ、姿勢を崩さす次は声さえ殺そうと身構える)
(父が下着まで下ろすと、すっかり濡れそぼった薄赤い肉が白い肌の奥に見え隠れるす)
っ……ぅ…
(皮膚が強く叩かれる音とともに苦悶の表情をう浮かべる、革張りの椅子は息で白く染まる)
(また、強く叩かれた白い臀部も手のひらの形に赤く赤くなっていく)