え?僕が試着ですか?あー…えーっと…

(そんなことを言われたのは初めてで、まだ誰かがそんなことをしたのも見たことがないけれど)
(ダメというわけでもないし、優菜ちゃんが精一杯勇気をだしてお願いしてくれた感じをみると、断れなくて)

わかりました、いまはお店も落ち着いてますし、いいですよ
こちらとこちらですね、ではあちらの試着室の前でお待ちください

(落ち着きとスマイルを取り戻して、優菜ちゃんから水着を受け取る)
(試着室に入って着替え始めるが、さきほどの優菜ちゃんの赤く染めた頬、すこし切羽詰った表情を思い出して、すこしだけ膨らんできてしまう)
(ぐいぐいと押さえつけて、なるべく目立たないようにしてから、まずは競泳用の赤いボックスのほうから)

お待たせしました、Tシャツはお店の制服で、店員であることをあらわしているので、このままでご容赦ください

(やはり競泳用だけあってぴっちりとしているが、インナーのおかげで股間のふくらみはそれほど目立たずに済む)