2年前?
手紙があったのか…見てないな…後で探してみるよ。

(肩を撫で払う佑香さんの手を逃さないよう自分の手を重ね)
じゃあ、今度は俺の打ち明け話を聞いて。

俺はここで君に出会うまで、誰かとまともに伝言のやり取りをした事がなかった。
ここの世界で恋人同士になるっていう概念が、どうしても抵抗があったし
でも君と出会って初めて、もう一度会いたいと思った。
最初は君から伝言貰ったんだったかな、その時に初めて「やった!」と思えた。

そこからは、会う度に次も会いたいと思う事が連なって行って
その結果として、君が俺にとっての恋人になった。
なってくれた。

でも、ここで深い繋がりを持つことへの抵抗はずっと根底にあった。
リアルの世界を侵食してくる事への恐怖もあった。
気持ちを持って行かれる事への、恐怖も。
だからいつも一定の距離を保つ事を考えてたよ
それが君のためにもなると、本気で思ってたし

そんな中で、現実世界も大きく変化することがあって
そこからは手紙に書いた通り

俺も分けさせて