使い勝手がよかったし枚数あるので食器拭き・台拭きだけでなく雑巾にも使うことにしたのだが
その雑巾を洗っていてふいに浮かんだ妄想
同じ工場で作られ同じ袋に詰められて仲間同士だった彼らをふいに分かつ運命のいたずら
高級なワイングラスなんかとも付き合いのできる輝きをもたらす食器拭き達と
多少は格が落ちるものの日々の台所仕事を支え出番も多い台拭き達
本来なら彼らとなんの身分の違いもなかったはずなのに純白の(まっさらの)身を
雑巾に落とされた元ふきん達はいったい何を思うのだろうか
汚れ仕事を無理強いされることの屈辱か、本来の仕事に活き活きと活躍する元仲間への嫉妬か
いや「汚れるのは俺達だけでいい…」と頭上で(ふきんかけに)はためく彼らを見上げて呟くだけか
そんな雑巾たちがボロボロに汚れ疲れてたどり着く洗い場では石鹸が優しく彼らを(泡で)抱擁し
汚れを清めていく
石鹸は受けなのかそれとも包容攻めなのか
そして本来の仕事をしているとはいえ時折(除菌漂白のために)禊の儀式を強いられる
食器拭きや台拭き達が(塩素で)身を焼く辛さに思いを馳せることもあるのだろうか
そんなことを考えて毎日の家事が楽しいです