見切りスレに書きましたが、やはり本当の意味で完全にけじめを付けたいので
三行半します

押井守監督の機動警察パトレイバー

機動警察パトレイバー、OVAからずっと好きなアニメでした。
近未来を予測した本格SFアクションとオフビートな日常ギャグが交差した
物語に夢中になったものです。そして特車二課の面々。個性豊かな面々
だけど、彼らは常に自分なりの正義を持って戦い続けてきました。私が
愛読する押井様の「TOKYO WAR」でこの一文―「戦いとは、常に敗北
するものだ」がパトレイバーの全体のテーマだと思います。漫画でも
シャフトの闇に勝利しきれず、TOKYO WARでも敗北し、それでも前を向いて
戦い続ける彼らが好きだったのです。
 私にとってこのテーマを象徴するのが彼ー大田でした。大田は常に
空回りしトリガーハッピーで、二号機で出撃すれば必ず大損害ですが、
彼の人一倍強い正義感が好きだったのです。同時にヘタレ攻めっぷりに
萌えたものです。胃弱な同僚と腐らせては萌えたものです。まあこれは
腐女子の戯言でしかないことですが。しかし様々なメディアの彼ー漫画版で
特車二課がシャフトの連中に制圧された時に大田が歯を食いしばって屈した姿に
こちらも歯を食いしばったものです。そしてあなたが脚本なされた「その名は
アムネジア」はコメディとして一流な上にヘタレ攻めの彼に受け受けしい彼に
萌えたものです。でもどのメディアで並行世界的に展開しても彼は古い人間で
あり、同時に正義を愚直に貫く不器用な男でした。
 そのルーツを辿れば、やはりアーリーデイズのOVAーあなたが監督された
最初のパトレイバーにたどり着くのです。そして「TOKYO WAR」の大田を
評したこの一文ーこういった閉塞状況にあっては、時として前後も考えずに
衝動的に事を起こす人間が突破口を開くことがあるーこれがやはり大田という
男だろうと思います。