小説の捜索願です
15年以上は前の刊行で新書サイズでした
イラストは割と緻密だが耽美系ではない
図書館で読んだが公立図書館に入るだけあってエロよりもストーリー重視

舞台は戦前、昭和6年と言っていた気がする
主人公は16歳の少年で親が居なくて弟と二人で暮らしている
ある華族家の令嬢が家出をし、たまたま顔がそっくりだというので
女装してしばらくの間身代わりを務めることを頼まれる主人公
優秀な弟を進学させてやりたいとかの動機だったと思うけど、
報酬目当てに主人公はそれを引き受ける

そうしてしばらく女装して華族家ですごしていたたが
そこの親戚の不良息子に男であることを見抜かれてしまいさらに犯されてしまう
主人公は激怒するが相手に軽くいなされ

「こ、殺してやる!」
「ふーんどうやって?」
「く、車に細工して池に落として水死させてやる」

みたいな会話
それでも何度も抱かれている内に両思いになり
攻は受の好きな所をモノローグで列挙し「足が綺麗な所」を挙げたりする

その後主人公は実は華族の落胤だったということが判明
親の形見として持っていた十字架のネックレスについて
「君はおもちゃだと思っていたかもしれないが、それにはまっているのは本物のルビーなんだよ」
といわれたりする
そして失踪していた令嬢も姿を現して、主人公も男に戻り攻とくっついて大団円

戦前、華族、むりやりとかの要素がそろっているけど
全体として耽美的でも暗くもなくかなりライトでさばさばした雰囲気