もうひとつ、これも耽美系ですが同じ作者がどうかはわかりません

事情を知る老女の一人語りという形式で、ですます体の地の文
戦後間もなく、ある壮年の実業家の家には一人の病人の美少女が囲われていた
少年は実は男で、さらに実業家の腹違いの弟だったが実業家は女の着物を着せて毎晩のように犯していた
少年の医者として若い医者が呼ばれ、性的虐待の有様を見るが手出しはできない
あるとき弟は当時としては貴重な卵が食事によく出されるのを見て
「兄は、卵さえ食べさせておけばいいと思っているのです」と悲しげに言う
兄は実は弟の実母で父の妾だった今はもう亡い美女に心を捕らわれ、顔のよく似た弟を犯していたのだった

ラストはこれもバッドエンドだったと思います
よろしくお願いします