>>968
その昔、ユーフラテス川のほとりでオリンポスの神々が大宴会を開いていました
宴もたけなわ、やがて太陽神アポロンと牧神パーンが竪琴と角笛の腕前を競い始めます
甲乙つけがたい妙なる調べに神々もうっとり…。酔いも回っていいきもちです
その時です。大きな地鳴りがして獰猛な怪獣テュフォンが現れました
両手を広げたら東と西の果てまでとどくという巨人で頭が百個もあって口から火を吹く暴れん坊です
大神ゼウスでさえ手こずったほどの大怪獣の乱入に神々はあわをくって我先にとユーフラテス川に
飛び込み逃げ出したのです
その中には、愛と美をつかさどる攻め神と受け神もいたのでした
二人は広大で流れが急なユーフラテス川に入るのを躊躇しましたが逃げ場はそこにしかありません
「仕方がない。せめて離れ離れにならないようにこのリボンで股間のしっぽを結びあっておこう」
こうして二人はお互いのしっぽをリボンでしっかりと結び合いはぐれることもなく逃げることができたのでした
この時の二人の姿は空にあげられ魚座として後世に伝えられたのでした

おちまい