「かちかち山」

おひるねのじかんだよ
おねえさんがごほんよんであげるね
「たぬきは じぶんを ひどいめにあわせた うさぎに たいそう はらを たてています なまいきな うさぎに おしおきしてやることを かんがえて たぬきはおもわず かちかちやま
『ぼくをどうする つもりかな いくら ぼくが かわいいからって むりやり おしたおすなんて きみって じつは へんたいだったんだなあ』
『うるさい おまえのせいで おれがどんなおもいを したか おまえにわかるもんか』
つよきな うさぎに たぬきは かおをまっかにして いいかえします
『わかるよ あんたこそ ぼくがどんな おもいで いたかなんて ぜんぜん しらないじゃないか』
『え? なんだよ それは いったいどういう』
とつぜんの ことばに うろたえた たぬきに うさぎがいきなり くちびるをかさねてきます
『こういうことさ やるなら はやくしてよ おしおき してくれるんだろう?』
ぎゃくに おしたおされてしまった たぬきに ごういんに せまってきました
たぬきは うさぎに しょじょじのにわを つんつん つきよ されてしまうと みちびかれるままに みんなでて