矢代可哀想だけどさ
百目鬼こそグッサリ傷ついてたんじゃないかと思う
俺は泥水を啜りながら狡く強かに生きる覚悟をして、頭と同じ世界にいたい、その想いだけでこの4年この世界で生き抜いてきたのにお前は俺の事なんか頭にもなくずっと井波とヤッてたのかよ、よりによってあの井波とって
百目鬼こそもしかして頭も俺を想っていてくれたんじゃないかと心のどこかで期待してたんだと思う
忘れたフリされる覚悟もしてたのに自分の名前を呼んでくれた時は飛び上がるぐらい嬉しかったんじゃないかって
神谷の前で矢代に酷いこと言われても綱川の前でボロカスに言われてコケにされても百目鬼は眉ひとつ動かさず平然としてる
わかりにくい頭の真意からの言葉じゃないと感じられていたからだと思う
百目鬼の態度が豹変するのは携帯の井波の文字見てから
それまでは寡黙に、自分が持ってこなくてもいい着替え持って風呂場来るし会話の糸口を探るように昔背中を流した話をしたりして矢代の様子を伺ってた
井波の名前を見る前に竜崎の名前が矢代から出た時すら会ったんですか?って切ない辛そうな顔してる
矢代があの井波と、自分を親父と同じだと言ったクズの井波とずっと寝ていたことが許せないし、過去にお前は親父とは違うと言ってくれた事すら嘘になってしまったようですごく傷ついてる
しかもご本人が登場、目の前で井波の方に歩いてく矢代にいきり立たない訳が無いよ
ショックで怒りや憎しみの感情が一気に押し寄せたんじゃないかと思う
だからあの行動に出てしまったんだと思う
そして百目鬼の目的は矢代を井波から引き離すことで、その為にはあの時見た井波のように全く愛がない済ませる為の行為をしないといけなかった
井波の代わりに性処理として使ってもらえるように徹したんだと思う