戦争もの原作
攻受二人とも負傷し、同じ隊で何人も戦死や限りなく戦死に近い行方不明になり、戦争には勝利したが心から喜べず疎遠になるのは悲しかったが納得した
そんな二人が再び接近するのが、後方支援で階級的には上官のAを大量殺人鬼と責めるためだったのがものすごく萎えた
Aは確かに間接的には人をたくさん殺してしまっているんだけど、例えるなら脚気の人に白米をたくさん食べさせ続けたというような感じ
脚気の知識はAはもちろん医者も持っておらず敵国が流した毒ガスによる病とされており、軍は「白い飯をたらふく食える!」という宣伝文句で兵を募集していたので、Aはせめて白い飯で腹一杯にして栄養をつけて回復してほしいと思っていた
原作でその病気の原因が判明したとき、Aは「皆の兄や弟、息子や父や夫、友を殺したのは戦争ではなく私だった」と除隊して自害しようとし、それを寸前で攻受らが止めている
そんな攻受が原作と真逆の行動をとりAを追い詰め最後に「A上官殿…いや、貴様がB上官殿を殺したのだ」ととどめをさし、自分たちは再び心が通じあったと理解して揃って去っていくのは寒気がした
Bもその病で戦地で死亡している
かつ原作者がAはBのことを友人以上に好いている、一度Bが自分の妹を嫁にもらってくれないかと頼んだが、Aはまずはじめに「Bの家族となれること」に喜びを感じてしまいB妹に申し訳なくて断った、というエピソードを語っている
原作で誰よりもその病を流行させてしまったことを後悔しているAに、懲罰を受けることを理解しながらも彼の自害を止めた攻受にそんな行動をとらせるのがすさまじく萎えた
Aの発狂〜狂死がどうやら今までの話の半分と同じくらいの長さで書かれているらしいのも萎える
いくら斜陽ジャンルでもこれ以上読めない…