男は困らない。

バーチャルな世界でコンピューターの美少女と恋愛ゲームを楽しんだり、金を出せば風俗嬢のぬくもりを手に入れることができるからだ。
大企業の会社員の男でも過酷な仕事に費やす時間が多い分、私生活は自分のために使いたいとシングルを好み、
彼女がいてもなかなか結婚しようとしない。
 「玉の輿」だ、セレブだと騒いでも、それを実現できる女はごく僅かである。
日本の男に見切りをつけた一部の女は、外国人へ目を向け始めるが、文化の違いや言葉の壁はたやすく超えられるものではない。
結局、「負け犬」や「オニババ」という言葉で、女が女自らを自己規定し、同性を差別化するようになってしまった。
 いずれにせよ、勝ち負けという言葉が流行る背景には、一億総中流意識の崩壊と階層分解進行中の現実があるのである。