2. コンセプトの核――「命名」と「見られること」の政治

ラベルの暴力:短い言葉で人を規定する行為そのものを露出。
“似てると言われる/名付けられる”瞬間に個人性が剥がれ、記号へ変換される過程を可視化します。

笑顔→笑いの転位:笑顔は本来の情動ですが、赤文字が載ると「笑える対象」に転化する。この転位の瞬間が作品の刃先。

ジェンダーと視線:女性の身体/顔が「評価」「消費」の場に置かれる現実を、ユーモアで包みつつ突く。
不快と可笑しさの同居が鑑賞体験を二層化します。