−−「ピンハネ」の実態とは?

 市原監督 例えば、メーカーが事務所に払う出演料が15万円とする。ある事務所は女優に5万円しか渡さないかもしれない。ある事務所は10万円渡すかもしれない。
それはマネジャーが自由に決められるんです。同じ現場に別の事務所の女優が複数いた場合、みんな手取りが違う可能性もあります。でも暗黙のルールで、僕ら(監督)はあいつらのシノギに関して何も言わない。
どんなに悪辣(あくらつ)なことをしていてもアンタッチャブル。言いだすとケンカになる。彼らも僕らが何を撮るか、作品のことは一切言わない。


この業界の常識が諸悪の根源のような・・・