【大島丈の過ち】(1)

10月5日の表参道文學へ参加して以来、落ち込みが激しく未だに立ち直れておりません・・・・

朗読会を14回重ねてきて、順調にスキルをアップしてきた丈さん。

まず、第一の進化が表参道文學其の四でした。
其の十三では、ついに基本からの脱皮を果たし、オリジナルの朗読術の完成が目前でした。
そして今回を迎えたわけなのであります。
謂わば、ひとつの「丈節」の完成型が見られるはずだったのが、其の十四だったのです。

ところが、何故か丈さんは、まるで声優を夢見る素人が、甘い了見で勘違いして陥るような失態をしでかしてしまっているのです。
私は悔しくて、情けなくて、哀しくて、涙が止まりませんでした。

まずは、当日、朗読会に来られなかった方のために、一体何があったのかを
端的に分かる形でご報告いたします。
それには丈さんのツイッターがうってつけです。

〜AV男優 大島丈 @joe59681 10月6日〜
>昨日何パターンか、声の演じ分けをしてみたけど
>来月は確実に7パターン使い分けねばならぬ…ふんぬー
>今から戦々恐々だけどまた聴きに来てな?

話芸に対し、演劇に対し、なんと恥ずかしい!なんと稚拙な考え違いをしているのでしょう!
声を何パターンも使い分けられることが、話芸の進歩だと思いこんでしまっている・・・・

これは演劇を囓らず、ただ声優になりたいという者が陥りやすい心得違いであり、
まさか丈さんが、今更ながらにこんな方向に後退してしまうとは、思いもよりませんでした。

丈さん、
あなたは今一度、寄席に足繁く通うべきです。
名人の落語をCD等で片っ端から寸暇を惜しんで聴くことです。
志ん生、志ん朝、圓生、金馬等々
名人と言われる落語家が、どう登場人物を演じ分けているか研究することです。
彼らはほとんど声音など変えませんよ。
全く声を変えず、何十人と登場する人物を見事に演じ分けています。
たとえば、遊女を演じる場合、声はどう考えてもじい様のだみ声のままなのに、匂いたつほどの艶っぽさが放たれます。
あなたは今、声音に頓着を置かず、この点を研究すべきなのです。