パンチラはチラ見えとモロ見えにそれぞれの良さがあるとされるが、風チラや歩行後方つきまとい等の特殊シチュエーション作品を除く一般的な逆さ撮りや水平撮りではモロ見えのほうが好まれやすい傾向にある。
そのため店員撮りでは被写体の後方の商品を指差すことで開脚させたり靴に興味を示してしゃがませたりといった工夫がなされる。
しかしながらデニミニはその素材であるデニムが労働衣料で用いられていたことに起因して丈夫さと引き換えに伸縮性の無い素材で作られたスカートである。
スカートは下着を隠すために十分な長さであることが求められるがデニムでロングスカートを作ると生地のコシが強いためシルエットが広がり見栄えが悪いし、かといってタイト形状にすると歩行が困難となる。
そのためデニムのスカートはタイトなミニが普及型となった。丈が長いものでは膝まであるものも見られるが多くは股下15cm前後である。
パンチラにおいてはこの生地の固さからめくれ上がることはほぼ無く風チラは言うまでもなく階段後方ですらほぼチラ見えすることがない。(訳註:後追いは無意味であることが多い)
また撮影においても開脚が難しいこともあり直下での大写しは難しいのだが靴カメからであれば小さくパンツを捉えることは可能である。
しかし本来ならば大写しが求められるパンチラ界において両太腿とスカートの裾できっちりと三角に切り取られたパンツ像は一部の熱狂的な支持を集めることとなった。
デニミニでも被写体の思想信条によっては大開脚をすることがあるがむしろそのようなパンチラはデニミニ界では邪道であるとされる。※1
逆さまたは電車の対面などで極めて限られた隙間的空間からの視覚情報に基づくことでパンツ全体の姿を想像するという精神的な取り組みこそがデニミニ派を他と区別する特徴であると言えよう。
※1 近年では直立直下撮りでの小三角から被写体が前かがみになることで三角面積が増大し大三角に至るまでの一連の流れを再評価する向きもある。