裸当ててみてというのは最初こそ他人の男女もいるが家族である女を家族である男が当てたり当て損ねたりしてセックスに向かっていくという、狭い方に閉じていく展開であり、
そこにいる家族は生身の存在、家族にとって互いこそリアルに馴染む異性である。
裸当ててみての設定自体が何故か軽く騒ぐ程度ですぐに脱いだり、
好きでもない男たちの前で脱いで平気だったり、近親がいても平気だったり、
最後には近親相姦したりでファンタジーではないかという説もあるが、
そのAV的都合がいい展開はともかくとしてそこに繰り広げられる家族間の情交、
想いあう姿には母子や兄妹のリアルがある。
それに対して、アイドルは基本的には万人にその世界を開け広げた存在であり、
であると同時に偶像として、何か宗教的ともいえる恍惚、悦楽の巫女、女神としてファンタジーな存在でもあると思う。
その点において、反対の存在なのである。
アイドル=巫女というなら巫女というのが純潔の存在といわれつつも地方や国、祭神によっては娼婦の起こりである神殿娼婦であったり、乱交・セックス宗教の類いはどうなるのかという問題はある。
しかし、大凡、そういった宗教というのは最初から、もしくは現代人が遡って知ることができないほど昔からそのような宗教になっていたものであり、
昨日までの純潔のアイドルが今日から急に公開セックスをするようなものとは違う。
これが悦楽を取り込んだ宗教とアイドルの公開セックスとの違いであり、アイドルとはそんなに処女性を失ったり、ましてや、その過程を大公開していいような存在ではないのである。