100本のAVコレクションから最も大切な1本だけを確実に残すにはどうすればいいか。
これは「秘書問題」と呼ばれる数学の命題で、すでに数学的な答えは出ている。
その方法は「37本目までは無条件にゴミ箱行きとして、38本目以降に見たもので最も抜けるビデオを残す」というものだ。

鑑賞が終わるごとに、そのビデオを捨てるかそれに決めるかを決断しなくてはならない。
全部の鑑賞が終わるまで決断を先延ばしにしたりしてはならない。
そしてゴミ箱から戻すこともできない。

まず、「最初の37本」は、鑑賞はしても全部ゴミ箱行きにして、ひとまずその37本の中でもっとも抜けるAVのレベルを把握する。
そしてその後も鑑賞を続け、それまでの3本のうちもっとも良かったビデオのレベルを上回った最初のビデオ(1本だけ)を残すのだ。

ほかのどんな方法をとっても、統計的にこの方法を上回る結果は出ない。

「37」という数字の根拠は何だろうか?  
この37とは、応募者数である100を、自然対数の定数e(=2.718)で割って求めた数である。

ビデオが500本だった場合は、最初の185本(500÷e)を不採用にし、
その185本のうちもっとも秀作だったビデオを上回った最初のビデオを残せばいいということになる