女性を強制的に出演させたAV(アダルトビデオ)の映像や画像がインターネット上に拡散されている問題について、撮影物の著作権は女性本人に属するとする判決を出しました。
これにより被害にあった400人の女性はネット上に拡散されている自らの映像や画像について法律(デジタルミレニアム著作権法)に基づいてサイトに削除を求めることができます。
同裁判所のランディ・グロスマン連邦検事代理は
「彼女らを苦しめている映像や画像について、管理権を取り戻す重要な判決だ。判決が犠牲者の人生の苦しい章を終わらせるために役立つことを願う」
と述べました。
判決はAV出演を強要した禁錮20年の有罪宣告をすでに受けているポルノサイト業者の男性に対する賠償請求を審理する裁判で出されました。
司法省が(2021年12月)15日に出した発表文によると、判決は、
▽業者が撮影した映像・画像の所有権は女性本人にある
▽女性と業者が結んだとされる「権利譲渡証書」や「合意」は無効
▽業者から第3者に対する映像・画像の使用許可は無効―
などとしました。