レンタルビデオの時代はAVは監督が好きなものを撮れた。
完全な売り手市場で予算をかけてもおそらく元が取れたのだろう。
しかし現代は冒険が出来ないというのは分かる。
最低限の売り上げを考えて作る結果、どこもかしこも似たようなつまらん作品になるのだろう。
例えば6月いっぱいで引退を発表しているあべみかこは
引退作の制作費をクラファンで募り、200万目標がわずか一週間くらいで達成された。
一つの作品に200万くらいはかけないと満足なものは作れないようだ。
AVはどれくらいでヒットと言われるかは知らないが、一本二千円として単純計算で千本売れれば二百万の売り上げ。
五千本売れればとりあえず成功と言えるのではないかと予想する。
FANZAでは同人作品のみ、この売上数が表示されている。
そして彼らもまた、売れるか分からないものを作っていることには変わらないのである。
しかし同人作が三万部のヒットはざらである。
彼らは女優の力を借りるでもなくペン一本で食っているからレベルが違うのだ。
AV制作者はそういう意味では謙虚になるべきだと思っている。
これはながえスタイルに向かって言ってるのではなく、AV業界全体に対してだ。
ユーザーの声の窓口すら設けていないのは、数あるエンタメの中でAV業界くらいではないだろうか。