前にどこかに書いたんだけど
石川五右衛門は秀吉の政治利用のために天下の大泥棒に仕立てられ、嫌われ者というレッテルを
貼られてしまったんだよね。
ところが現実には、嫌われるどころか
庶民の人気者になってしまったんだから、全く皮肉なもんだよね。
泥棒関連で五右衛門と双璧を成すのは、やはり鼠小僧次郎吉だよね。
石川五右衛門は天下の大泥棒と言われるけど、
では「何をどれだけ盗んだの?」と問われると
誰も正確には答えられないでしょ。
さっきも書いたように秀吉のつくりあげたデマなんだからさ。
でもね、鼠小僧に関してはつぶさに分かっているんだよ。
つまりフィクションでもなんでもなく、リアルにいた盗賊だったんだね。
鼠小僧はね、天保3年(1832)に
52歳で浅草で獄門の刑に処せられちゃうんだけど
それまでに盗んだ金は、一体どのくらいだと思う?
大体、武家屋敷99カ所で、盗みに入った回数は122回。
盗んだ金の合計はザッと3000両余り。
今の金の価値に単純に直せるものではないけれど
まあ、4億円くらいだと言われているのよ。