千代の山、千代の富士の2横綱を生んだ北海道福島町で14日、母の日恒例「女だけの相撲大会」が開かれた。
今年で29回目。「母ちゃん頑張れ!」と大きな歓声が飛ぶ中「吐く砲」「千代大酒」など個性豊かなしこ名の力士59人が激闘した。
約1700人の観客は、しこ名の書かれたうちわを振ったり、出場者のイラスト入りTシャツを着たりして応援。
「優しい寄り倒し」「回って回って上手投げ」などのユニークな決まり手で決着するたび、満席の会場は熱狂の渦に包まれた。
決勝では「クロ太郎丸」こと秋田県鹿角市の運送業加藤久美子さん(29)が、「彩聖丸」こと北海道鹿部町の水産加工業山内彩聖さん(25)を引き落としで破り、初優勝を飾った。
新型コロナウイルス禍のため2019年以来の開催。加藤さんは「大会に出るのを心待ちにしていた。優勝できて、うれしい」と笑顔を見せた。(共同)
https://www.nikkansports.com/general/news/img/202305140001536-w1300_0.jpg