と、彼は言い残し、年老いた母親に手を引かれながら
薄暗い隔離病棟へと消えていった。

息子はハゲあがっているため、
二人の後ろ姿は、さながら老夫婦であった。

病棟から声が響く ー
「ボク、ママのオッパイ大好き!」