あなたは本日、末法の御木仏日蓮大聖人に帰依し、値いがたき三大秘法に値い奉ることができました。
どうかこの上は、大聖人の仰せのままの信心を貫き、現当二世の大功徳を得られんことを、心から念願するものであります。
 日蓮大聖人は、末法の全人類を現世および来世にわたって救わんと、三大秘法という根源の仏法を、身命を賭してお弘め下された、大慈大悲の下種の御本仏であられます。
 その大慈悲たるや、あるいは極寒の佐渡への流罪、あるいは竜の口における死罪等、「十余年におよぶ耐えがたき大難を忍ばれた上で、ついに御自身の下種本仏としてのお覚りの全体を一幅の御本尊に顕わし、一切衆生成仏の対境として、日本国に留め置かれたのであります。
 この御本尊こそ、富士大石寺に七百年来相伝護持され来たった「本門戒壇の大御本尊」であります。       この大御本尊には、日蓮大聖人が久遠元初以来お積みになられたあらゆる功徳が、ことごとく収まり具っております。
 ゆえにこの御本尊を一筋に信じ、南無妙法蓮華経と唱え奉るならば、大聖人よりこの大功徳を譲り与えられ、いかなる人も罪障は消え、宿命は変わり、現世に幸せを得るだけでなく、未来の成仏も叶うのであります。
 ただしこの御本尊も、もし邪宗の執着が少しでもあるならば、全く功徳を生じません。
 まさしく大聖人仰せのままの信心とは、一切の謗法を捨て、この御本尊を強く清らかに信じて南無妙法蓮華経と唱え、人にもこの大法を勧めるところにあります。
 本日よりは、我が家より富士大石寺にまします「本門戒壇の大御本尊」に向い奉り、朝晩、遥拝勤行を実践いたしましょう。
以上