https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181110-00388310-nksports-soci
「AV問題を考える会」が都内でシンポジウム開催

女性が意に反したアダルトビデオ(AV)出演を強要される「AV出演強要問題」と向き合い続けてきたAV問題を考える会は10日、
都内で第2回シンポジウムを開催した。
テーマは「男尊女卑とAV」。業界歴30年のAV男優辻丸氏が司会を務め、現役AV女優の八ッ橋さい子さん、
元AV女優の麻生希さん、AV監督の安達かおる氏、性被害サバイバーのト沢彩子氏、世田谷区の田中優子区議が登壇した。

中略

AV業界に肯定的な立場の麻生さんだが、体験談はまさに「被害」だった。所属事務所による約3カ月の監禁。
食事を買い出しに行けず、ドッグフードを食べて空腹をしのいだ。給料未払い、「家に火を付けるぞ」と脅され、
飲み会中に突然、殴られたこともあり「殺人以外は全てやられた」と振り返った。
事務所に入るための面接では、いきなり「脱いで」と言われ裸になるのは当たり前。
乳房や乳首の形状などを指摘され、虫歯や銀歯の状態までチェックされた。それでも被害者の「自覚はなかった」。
「そう簡単に女優なんてなれないし、普通の人より稼いでいる。売れたらうれしい。
頑張れない人は辞めればいい」と強気に、強要問題は人ごととして捉えてきた。
安達氏に「本人が被害を受けていることを自覚しないままシステムの中に組み込まれている。良くないことだ」と指摘され、
一般参加者からも「自分が大丈夫だから、他人も大丈夫という論理は強者の論理だ。本当に被害に苦しんでいる人もいる」
などと言われると、トーンが変わった。「自分が大丈夫でも他人が嫌と思うこともあると分かった」と語った。

以下、略