僕がプライベートで女の子のお尻を責めるときは、お尻を責める手と反対側の手で
女の子の手を握ることにしている。お尻が気持ち良ければ手を強く握り返し、
痛ければ手を大きく左右に振るようあらかじめ伝えておく。
プレイを開始したら指先でお尻の穴の縁をゆっくりとなぞる。ときどき思い出したように
穴の中心をツンツンと軽くノックする。そのたびに女の子が握る力は強くなる。やがて
精一杯の力を込めて手を掴んでくる。
それでも同じことを続けていると、女の子の手の表情が劇的に変化する。手の向きや
一本一本の指までもせつなく動かして僕の手を優しく愛撫するようにその先の行為を
せがんでくる子もいれば、波のように続けて押し寄せるじれったい快感に必死に耐える
さまを手をビクビクさせて伝えてくる子もいる。
そこで初めて、ゆっくりと穴に指を沈めていく。10秒かけて1センチ沈めては、
5秒かけて5ミリ引き抜く。ゆっくりと少しずつ、握りしめた相手の手の表情を感じながら
沈めていく。穴に沈めた指の動きが引き抜く方向に転じるたび、女の子の手にビクンと
強い力が入る。
ローションが穴の奥にも行き渡るよう、指を3センチ沈めたら一旦抜く。抜いた指に
ローションをたっぷり絡ませて再び穴に沈める。最初より明らかに滑らかになった
穴は5センチの侵入をやすやすと受け入れる。
これまで、手を大きく振って中止を求めた子が1人だけいた。お尻の内側をプレイの
前から傷めていたのが原因だった。すぐ指の動きを止めると共に、苦痛を与えないよう
慎重に指を抜いた。
もっとも、この子も入り口は感じていたようで、数ヶ月後に女の子の側から再度挑戦の
依頼を至き、二回目は何の問題もなく存分に堪能頂いた。
お尻に限らないが、SMの中心にあるのは、相手を信頼してすべてを委ねる側と、その
信頼をに応えてすべてを引き受け相手を正しく完全に支配する側との、心と心の相互作用
だと思う。
二つの心が絶対的な上下関係を維持しながら少しずつ近づいていき、最後に触れあったときに
全身に満ちていく、とろけるような愛しさ、焼けるようなせつなさ、身震いするような快感。
これがSMの本質ではないかと思う。
女の子のお尻を責めるときも、常にこのことを忘れないようにしたいと思っている。