これが強要じゃなかったら何なんだよ…
当時、群馬から上京してグラビアアイドル・麻生由真として活動していた彼女が、交際中の彼氏にグラビアの仕事に反対されたときのこと。
「そこで、『グラビアの仕事を辞めさせてほしい』と、事務所の社長に相談しに行きました。
その時です。突然、事務所の社長から信じられない話を持ち出されました。
『契約してるんだし、無理だよ』
『でも私、群馬に帰りたいんです』
『えっ、なに言ってんの? 由真ちゃん、AVやんなきゃ辞められないよ』
〈えっ、何を言っているのこの人は? AV? どーいうこと? そんなのできるわけない。早く高崎に帰りたい!〉
何を言われているのか意味がわかりません。
『AVなんて、そんな話聞いてません。無理です。私は高崎に帰りたいんです!』
『AVやれば月に何日か東京に来ればいいだけだし、何も問題ないじゃん?』
『そんなの聞いてませんから!!』
泣きながら事務所を辞めたいと言っても、『AVに出なければ、辞めさせない』の一点張り。
『やります』と言わなければ、その場から離れられないような状況で、本当に怖かった。
私の気持ちを少しも理解しようとしてくれず、『なんで泣いてるの?』とまで言われ、〈この人は人の心を持っていない〉と、思ったほどです。