>>529
>>530
これも容易に論破可能。

まず日本は議院内閣制で、議会の多数派によって担保された内閣の行政権は極めて強い。行政が一度実行したことは、外形上違憲に見えたとしても、それを止める術はほぼ無い。
共産党は自衛隊は違憲だから、政権交代したら即時解散すると公約に掲げているが、時の政権次第でその憲法判断が変えられてしまうぐらいその法的地位は脆弱ということ。
仮に内閣の決定が違憲だとして、これを止めるには何かしらの具体的な事例を伴って裁判に訴え出て、司法が行政行為を違法と判断しなければならない。これが義務教育で習う「付随的違憲審査制」。

そして先ほど挙げた通り、最高裁は行政組織かつ国防上極めて重要な自衛隊については合憲とも違憲とも判断を示していないし、出来ない。つまり自衛隊の合憲性については付随的違憲審査制が機能しない。
より簡単な例を挙げると最高裁は「一票の格差問題」で違憲状態という判決を出してる。本当は選挙自体をやり直すべきだが、そんな判決を下せばあまりに影響が大きすぎるから、選挙のやり直しの命令は出来ない。
そして論破ガイジが謎の権威性を認めている憲法学者の中には自衛隊違憲論者がそれなりにいる。(最初に憲法学者が議論に「カタはつけている」とか意味不明な主張をしていたがアレは何処に消えたのかな)

つまり現実に内閣のもとに自衛隊が存置することと、法的に自衛隊が違憲状態であると判断されることは矛盾しない。国民、国会議員、憲法学者がなぜ「憲法9条を改廃しろ」と言うか。それは自衛隊が違憲状態だと考えている人が多いから。

元々の論点に立ち返ると、憲法が抽象的がゆえに多様な解釈や運用が許されているわけ。ここまで説明すれば、いかに「憲法が抽象的か」もよくわかったかな?