0680名無しさん@初回限定2013/06/30(日) 23:56:58.69ID:ucLNKxHt0
貰ったといっても実際に妹から貰ったわけではないのだが、それでも恐らく妹からで
間違いないはずで、なんというか目が覚めたら目の前になんか置かれていたわけで、
それは赤と緑の包装紙にくるまれた箱状のモノで白いリボンでラッピング? とか
いうのがされていていかにもクリスマスのプレゼントという感じでサンタさんから
もらったもののように見えるのだが、
あいにく俺はもうサンタには騙されないゾ! な年齢に成ってしまっていて、
ましてやここ最近はサンタにお願いどころかリア充氏ねなんてクリスマス終了の
お知らせをコピペするのが常できっと友達がいたら氏ね氏ね団でも結成していた
だろうなというアニオタ属キモオタ科に分類進化完了していて、
ましてや友達などいようはずもなく、親父も終ぞ灰燼と化したためにその遺産で
適当にニーッと暮らししていればイイジャネーカッ! と思っていたら最近
母親も根負けしたのだろう、俺にそこまで構わなくなって、
妹がよく俺のこと睨んでるのを見るたびに世間知らずなお前はまだまだ子どもだな
なんて優越に浸っていたいが、いやでも視線に入る胸の稜線はどっからどうみても
大人ジャネーカッ! なんて、たわわに実ったメロンが入っているであろう胸を
見て良いやら触ったら柔らかそうやら考えあぐねる日課を過ごす俺の枕元に、
りんご柄の透けニーソが膨らんで置いてあり、箱の中身はチョコだったわけだ。
勿論、昨日出かけた妹がはいてたやつな。
さて、寝転がったまま箱を取り出しリボンをずらして包装紙を破った中身は
高級そうな箱だったわけで、起き上がってから空けた箱の中身は当然、
いくつも工程を重ねただろう手が込んだチョコが6個収まっているわけだ。
おもむろに食べてみたら、口溶けが良くてヤバイ旨さで、
とにかく美味しかったんだ……。ブラボーッて柏手打とうとしたらチョコの箱が
邪魔だったからベッドに置いて朝からパーンッと景気よくいっちょ叩いてやるか
なんて思ったら、包装紙と箱以外にメッセージカードも入っていたみたいで、
女の子が使う小さくて丸っこい文字? みたいなので、
『大好きです また仲良くしてね』
って書いてありました!?
状況を整理しよう。
俺はチョコを貰った。→ yes
俺はプレゼントを貰った → yes
俺はクリスマスプレゼントを貰った → 誰に?
友達 → no(いない)
サンタ → 俺んち仏教だし
母親、それとも妹 → 母親は法事で外泊。
それ以外 → いたら怖い
灰色の脳細胞 → 妹!!
証拠 → 妹の靴下(昨日のニーソ)!!!
あー、今は3人家族で母ちゃん親戚と旅館行ってるから昨日の夜は俺と妹だけ
だったから、一緒にテレビ見てたし、鍵閉めてたし、暖炉ないし、二人っきりの
はずだし、ってか今何時なんだろ、まだ8時だし、こんな時間に人来ることないし、
俺訪ねてくる人いないし、まぁ妹でいいんじゃね? 出汁、飯食うか。
扉を開けると1階から妹の鼻歌が聞こえてきた。
真っ赤なお鼻のトナカイさんは人気者なあれだ。今日はそういう日なやつのテーマソングだ、氏ね。
まぁ、妹は結構リア充なんだが、妹なので氏なない方が助かるっちゃ、むしろ氏んでほしくない罠。
居間ではテーブルに料理が並んでる。昨日のピザの残りと、なんか気合い入ったサラダは妹の自家製
だろうな。あいかわらず料理はパネーッす。俺好きなの盛り込んでくれて、妹が料理の日はいつも
残さず食べる……から太っていったわけだが、上手いモノは美味ス。今日も多分ほうれん草と
プチトマトにりんごすり下ろしたのに多分中に色々入ってるんだろうサラダは白いドレッシングが
かかって、味はくそ美味いのは太鼓判。
俺が言葉を発するでもなく、いつものように席に着こうとすると、椅子を引いたときの音が聞こえた
のか、鼻歌が止まって、妹が台所のれんをかき分けて顔を出した。
妹「オハヨウ」
俺「ああ、おはよう。食べていいか」
妹「イイ、ヨ、食ベテ」
俺「イタダーッス」
妹「味噌汁アルよ」
俺「くれ」
妹「ウン、マッてて、入レルから」
そういって妹はまた台所に消え、食器が触れる音やお玉が鍋をこする音が聞こえてきた。
俺「今日、何時に起きたの?」
聞こえなかったのか、返事が返ってこない。代わりにお椀をお盆に載せるコトっという音が聞こえた。
俺「お前、今日俺の部屋に入った?」
突然、妹がキャアッという声を上げたかと思うと、木と木がぶつかる鈍い音そして飛び散る水音が聞こえた。
俺は「大丈夫かー?」と問いかけたが「熱ー」と返ってきたので、席を立って台所に向かった。
別に広い家じゃないし、台所に向かって3歩歩いただけで状況は把握できたのだが、味噌汁が落っこちて
飛び散っていたわけで、妹が足をナメコで濡らして湯気が立っていた。
俺は近づき床の汁が不快で熱いのも構わず妹を抱きかかえると「大変だー」なんてどたどたと風呂場に
連れて行き、シャワーの栓をひねったら、何時もは下にあるはずのシャワー口が上のフックに置かれて
いたものだから、勢いよく出てきた水が俺の顔にかかって妹なんて直撃でびしょ濡れになりました、
けどそんなの気にせず妹を座らせてシャワーを持って妹の足にかけて気付いたらぬるま湯なので水に
切換えて火傷しないように冷やしましたとさっ。
んで、なんか妹に話しかけようと思って一呼吸おいたら、良く見たら風呂場は最初から濡れていたみたいで
冬の朝なのに寒くもなく、さっきまで誰かがシャワーでも浴びていたのかと思えるほどと思ったら、
湯船にお湯張ってあって湯気経ってる、てことは妹はさっき風呂入ったかなにかでシャワーが温かったのか、
上に掛けてあったのか、俺は濡れてしまったのか、さすがに服ごと濡れるのはヤバイのではと思って妹を
見たら、妹Tシャツじゃん(袖長いやつ:白)、水かかってるじゃん、生地張り付いてるじゃん、膨らみの
頂上、色濃いじゃん、もしかして妹の乳首? ぉお。
「お兄ちゃん、場所違う」って妹が言うから何のことかと思ったら、妹がシャワーヘッドを動かすのがわかった。
水を当てる場所が足の甲からずれてしまったようだ。
体育座りした妹の足と足の間に水が入り込んでいたのか、うおっ、妹パンツ見えてる、濡れてる、俺テクニシャン!
「お兄ちゃん!」
と言われて、兄(キモオタ)の視線が自分の濡れた股間を凝視しているのに気付いた妹の侮蔑と恥辱の入り
交じったかのような表情に視線を直して、俺は一言、
「大丈夫か、火傷は最初が肝心だからな」
二言「今ちゃんとしておかないと、あとで跡が残ったりするからな」
三言「今、痛いか? ヒリヒリするか?」
四言「お前、さっきまで風呂入ってたのか」
五言「濡れちゃったな。お前、もう一度風呂入るか」
六言「俺も入ろうかな。なんか勢いよく出たし」
七言「どうする、お前先入れるか、早く出られるか、俺も入りたいし」
妹「入れば。私今濡らしてるから、入っていいよ」
俺「ん? いや、お前こそ濡れて――」
妹「お兄ちゃん、服脱いで入っていいよ。私冷やして待ってるから、っていうか、
ごめん、ありがとう。私のせいでお兄ちゃんまで濡れちゃって、悪いから、先入って」
んー、なんだかやけにしおらしい妹がここに居る。なんだこれ?
俺「いや、後片付けとか、お前、鍋火ぃついてんじゃね」
妹「…火は大丈夫。消してから落としたから。…………、ねぇ、お兄ちゃん、ほんとにお風呂
入っちゃって! ほら、服濡れてるから、早く脱いでっ」
とかいいながら、妹はシャワー攻撃をしてきた。冷水シャワーは、俺の服に多量の潤いをもたらし、
ズボンを濡らし、パンツまで濡らし、つうか、いい加減寒いし、ちょっと勘弁してください
俺「わかった、わかったから、水掛けるな、冷たいし、お前の足冷やせ」
俺はそう言うと、シャワーから逃げるように脱衣所に戻り、盾として中扉を軽く閉め、びしょびしょに
なったフリーストレーナーとヒートテ●クを勢いよく脱ぎ捨て(びちゃ:低音)、ジャージとBVDを
かんかん踊りのように足でずり下ろし全裸になった。
8割締まった半透明の中扉の向こうでは、シャワーから出る冷水を右足の甲に当てる妹のシルエットが、
カラーで映し出されている。2割の隙間からは、濡れTシャツが貼り付いた背中と、その下から控えめに
見える白光沢のパンツがチラリズムを醸し出していた。
なんとなく、さすがに熊さんパンツは卒業したんだな、などとJKな妹には失礼な感想を浮かべつつ、
全裸な俺はその場に立ちすくんだ。というか、俺風呂入って良いの? 寒いけど。
俺「あ、あ……」なんかうまく声が出ない。
妹「お兄ちゃん、戸を閉めてっ、寒い」
俺「あ、あぁ」
脱衣所から戸を閉めてしまった!
妹「お兄ちゃん、寒いよ、早く入って、風呂入って」
俺「い、いや、俺、風呂入って、ん、良いのか」
扉越しに答える俺。
なにぶん、キモオタ道を志してから早3年、心定まらぬ準備期間を含めれば5年の月日が経とうというのである。
当時JSだった妹と一緒に風呂に入るというか、風呂に入れてやった(改築前の風呂は寒くて怖かった)のは、
俺が今の妹の年齢の頃で有り、同級生には俺を教え導き置き去りにした師匠がいたわけだが、その2年後、
俺は、部屋の掃除をしていた母親にそいつが預かってくれと勝手に置いていった超弩弓の炉利雑誌をベッドの
下で発見され、奥に隠しておいた俺秘蔵コレクションも暴かれ、そして妹との接触を禁止されたのだった
(当時の俺は潔白を晴らすためにそうしたほうがいいと考えたらしい)。
それから5年、別に俺自身は炉利ではなく、むしろ妹の世話をせずにすみラッキーと思う部分も多々あったのだが、
母親にエロ本がばれて家族会議なぞ開かれた腹いせで開き直って道に踏みこんだというか迷い込んだというか、
まぁ人目憚らずに涙流すほどアニオタ実績を積み上げていったのだが、とうとう妹といっしょにお風呂に入る
機会がやってきたのかと思うと、感涙。
妹「イイヨ。お兄ちゃんと入ルノ……久しぶりダネ――」
なんか、ふっと力が抜けて、風呂場に入ることができた。でも恥ずかしいから、さっと湯船に飛び込む俺。
じゃぽーんと勢いよく入ったせいで湯船の飛沫が上がって、妹にもかかってた。
俺「ふー、あったけー」
妹「もー、また、かかったじゃない、勢いよすぎぃ」
そういってこちらに向ける妹の顔は、なんか赤い。でも、何故赤いかを考えるよりも前にどうしても体をみちまう。
顔は止めな、ボディにしなっ、って昔のヤンキーも言ってたっけ。湯船から妹の方を見ると、相変わらず透け透けの
妹Tシャツは、服の体を為しておらず、ただ素肌に貼り付けた半透明な素材、線をなぞるトレーシングペーパーの
ようなもので、いつの間にやら健やかに著しく成長した妹の体躯は、横向きの体育座りをしても見事なシルエットを
浮かび上がらせていた。
ようするに、胸がぎゅっとつぶされて、横にぼわーんとはみ出しているのです。
軽く後ろ向きなので、パンツは見えんよ、な状態をお風呂から眺めているわけだ、俺は。
>>683
GJ!
リアルタイムで読めなかったのは残念だが、久しぶりの投下嬉しかった。 お兄ちゃんへのチョコレート、Konozama喰らっちゃったと言われた
というネタで書こうとして間に合わずorz
何周年かは忘れましたが、記念日に全く書き込みが無いのも寂しいものですね。
0701名無しさん@初回限定2014/04/05(土) 05:49:40.97ID:pD9rEs2z0
0702名無しさん@ピンキー2014/05/27(火) 21:37:14.29ID:pHZ5PLjW0
朝起きたら妹にクリスマスの予定を聞かれた。
別に無いよって返したら、
「ですよねー。ちなみに私もないよ。今年もお家で寂しくパーティかな」
と、捨て台詞を吐き、
にやけそうになる顔を必死でおさえながら去っていった。
・元ネタ:>>703
・NGが必要な方はIDか名前欄で。 「結局今年もなんだ……見る眼ないね。」
今年のクリスマスも、兄妹2人でパーティーだ。
そう伝えたときのにやけ顔が、嘲笑でないことは誰よりも知っている。
いつから、隠そうとさえしなくなったんだっけ?
「お互い様だろう?兎も角、毎年、家族団らんの日と思ってるよ。」
「割切ってる、の間違いじゃないよね……」
紳士淑女協定に巻き込んだことなら、今更だ。
不安そうに見つめる彼女を抱きすくめ、頭を撫でてやる。
――もはや、言葉は必要なかった。
華やぐ妹の笑顔に、騙されていたとしても構わない。
僕らのの世代をも巻込んで不可侵の壁を築いた、妹の束縛が為なのだから。
「毎年こうして、兄妹の時間を作ってくれる。それだけで十分だ。」
「うん、了解」
自身も色気のない思春期を送る破目になったことを後悔し、
兄を差し置いて恋人を作ってもおかしくないのに,
敢えてしない妹の気持ちを、尊重してやるのも兄の務めだろう。<了>
>>704
乙!
703の数年後って感じかな。2828しました。 >>705
おつ!
まさか拾われるとは思わなかったよ。
かわいい妹をありがとう。 >>705
GJ!
可愛い妹の独占欲、ヤキモチって良いよね
ないものねだりではあるけども。 ないものねだりになりがちなのは仕方がないね
>>704
GJ! 「ゆうにぃ……チョコ、好き?」
小さい頃、問いかけられた質問だ。
後ろに回された手には何かが握られているのが分かる。
「好きだよ」
「じゃあ……んっ」
俺の目の前にいた少女は、手に持っていた小さな包みから、
チョコレートを取りだすと桜色の唇で挟んだ。
「ココちゃん……そ、それって……それって!」
──というところで目が覚めた。
目の前には、俺を優にぃと慕う少女が寝息を立てている。
「不法侵入だーーーっ!」
「ひきゅぅっ!? ふ、不法侵入っ!?」
椎名心愛は驚きに大きな瞳を見開き、慌てて左右に視線を送る。
「お前だ、お前ーーっ!」
「私は違うよ。ほら、ちゃんと優にぃの家の鍵持ってるもん」
ココちゃんは隣に住む女の子だが、子どもの頃からの付き合いもあってか、
我が『椎名』家の鍵を持っている。
苗字は一緒だが、血はつながっていない。偶然というものだ。
「だからって俺の部屋の鍵を開けて入っていいことにはならないよな?」
「ぴゅ〜〜ぴろろろー♪」
超絶にヘタクソな口笛もどきを噴きながらとぼけるココちゃん。
だが、悪びれた様子はない。
なぜなら常習犯だからだ。
「……で。何の用だ? 今日は日曜だぞ。学校もないぞ」
「日曜日だけど……バレインタインでしょ? だから……んー」
ココちゃんは唇を突き出した。
柔らかそうな唇は幼い頃と変わらず
「何か、忘れてませんか」
「んひぃ……忘れてた♪」
ココちゃんは微笑みと、チョコレートを唇に挟み、突き出してきた。
どうやら今年も甘いチョコのようだった。
0717名無しさん@初回限定2016/06/07(火) 23:57:31.68ID:JGY8Kz/a0
保守
保守
>>716
GJ!
2017年の2月はまた書きに来たいな… 朝起きたら妹に
「今年も良い人見つからなかった」
と、言われた。
今年こそバレンタインネタリベンジしたいなー
お題がきついか
0726名無しさん@初回限定2018/12/30(日) 11:49:33.08ID:qGdjuVws0
ほす
0730名無しさん@初回限定2020/09/16(水) 06:29:29.14ID:+9L1+Yvi0
妹保守