【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ15【総合】

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0001 ◆lBOCRI2fXtwt 2012/11/02(金) 00:16:58.81ID:ed/DdGP9
ワードナ率いるヴァンパイア軍団や、ローグ、オークその他のモンスターに凌辱される女冒険者たち。
プリーステス、ウィッチ、サキュバス、獣人などの女モンスターやNPCを凌辱する冒険者たち。
ここはそんな小説を読みたい人、書きたい人のメイルシュトローム。
凌辱・強姦に限らず、だだ甘な和姦や、(警告お断りの上でなら)特殊な属性などもどうぞ。
過去スレその他は、>>2-10辺り。

0816名無しさん@ピンキー2018/09/06(木) 21:20:53.80ID:m5ocWUoC
スレッドが上に来てるから覗いてみたら新作来てるじゃないか
乙っ

0817名無しさん@ピンキー2018/09/07(金) 11:45:51.20ID:gQYvStnK
短期間に書き込みしすぎる事で起こる規制にもひっかからず全部投稿できてなりより。
次スレで会いましょう! ――祈る気持ちを忘れずに―― 祝福(カルキ)あらんことを!

0818名無しさん@ピンキー2018/09/07(金) 20:04:10.90ID:JyFhcaMB

ここを忘れないでいてくれた事が嬉しい

0819名無しさん@ピンキー2018/09/11(火) 21:06:36.44ID:2Ri9jqIL
最初から読み直して書き込み遅れてごめん
次も待ってる

0820名無しさん@ピンキー2018/09/12(水) 16:49:32.05ID:ndmKKhYQ
ジョウって本当の長尾景虎、上杉謙信だったのか
ビジュアルイメージは阿部寛?

0821名無しさん@ピンキー2018/09/16(日) 16:06:12.27ID:ygBz00Uq
保管庫管理人さん仕事が早いなぁ 
先週の時点で更新されてたw

0822319 ◆aWUmNkLeiA 2018/10/02(火) 21:25:14.26ID:0l5V/BXe
急ぎなので挨拶のみ。では開始!

0823319 ◆aWUmNkLeiA 2018/10/02(火) 21:26:43.03ID:0l5V/BXe
            ――盗賊互助組合(ギルド)・城塞都市内・地下秘密調教場・最上階――

 勝負は一瞬でついた。いくら『氣』が使える相手でも、体術勝負ならばマッケイの得意中の得意だった。短剣を鞘に仕舞ったまま
戦ったので、ディルマには正体がバレてしまったかも知れないが、マッケイの動揺を誘うためだけに、護衛たちの護衛を遠慮していた
ディルマをひたすら狙ったことは許せなかった。だから今、四肢の関節を外し、護衛の首の気管のみを掴んで持ち上げ地獄の苦しみを
味あわせていた。体をのたうたせ、逃れようとする苦しい息の中、護衛が声を振り絞り、マッケイに向かい憎憎しげに言い放つ。

 「……とぼだまの、かだぎぃ! 」
 「そうか、僕の顔が見えない、か。……ディルマちゃん、この娘に快癒(マディ)、頼めるかな? ――顔の古傷も含めて、ね」
 「うん、マッケイくん! 手を離さずにそのまま押さえてて! 暴れさせると眼や目元あたりの再生の精度が落ちちゃうから! 」
 
 第一の護衛ユリ、第二の護衛スミレがディルマの周囲を守護し警戒しつつ、三人でマッケイと最後の護衛の二人に近寄って来る。
 最後の護衛、黄土色の装束を着た、ヒマワリと呼ばれたホビットの少女の覆面を剥いだ時、眼の位置に真一文字に走った刀傷が
マッケイの眼に飛び込んでいた。――その刀傷以外は、自分と良く似た顔をしていた――つまり、腹違いの妹だった。拙いながらも
『氣闘法』を使える才能を持った護衛は、この少女が初めてだった。ツヨシじいちゃんがわざと視覚を奪うことで、獲得させたのだ。
 
 「グゥ……? ヒマの目、見えるようになる? 」
 「そうよゲー。貴女自身、ディルマちゃんの治療の腕は体感したでしょう? 」

 マッケイの背後では、第三の護衛のチグサと第四の護衛のチカゲが、両手を取り合って固唾を飲んでこちらの様子を見守っていた。
第四の護衛、玄武の黒装束のチカゲは、第三の護衛、朱雀の柿色の装束を着たチグサの妹だった。なんとチグサは妹の前でマッケイに
『泣きの一回』の再戦を求めて来た。

 『チカゲ一人だと、明らかに貴方の勝利です。これでは勝負以前の話です。おそらくチカゲ自身はそれに全く納得しないでしょう。
  己が勝つ、いいえ、納得するまでやる、と言うのが私達、実の姉妹、チグサとチカゲが共にゴゥ師匠に教えられたことですので』

 チグサ曰く『二人で一人』で、装束を着替え、同じ黒装束で挑むことも条件に入れてきた。……呑む必要など全く無かったのだが、
ディルマの懇願やユリの溜息、スミレの説得、チカゲの無言の涙目などの圧力に耐えられなかった。勿論、二人を一蹴し、危なげなく
勝利はした。……要は双子による同時攻撃の連続技だったのだが、他の者の相手ならともかく、マッケイの眼には見分けが付き過ぎた。
姉のチグサの方が若干、一刹那ぐらい全てに於いて動作が早いのだ。これを見切れないなら、疾(と)うにマッケイは迷宮で死んでいる。

0824319 ◆aWUmNkLeiA 2018/10/02(火) 21:27:03.88ID:0l5V/BXe
 

『お前達ぃ! やること為すこと全てに於いて根本的に修行が足りないんだよ、修行が! 技の精度を上げろ、精度をさぁ! 』 

 二人同時に自信満々で攻撃してきたチカゲの頚動脈のみを狙い清(す)ました短剣の一撃で刎ねて出血多量で戦闘不能にさせた、
マッケイが止めるのをまたディルマは敢然と無視し、大治、ディアルマでの治療を行い、ギルド首領たるマッケイ、白虎のユリ、
青龍のスミレ、朱雀のチグサの4人に続く、新たな第五の護衛、玄武のチカゲを獲得した。チカゲの場合も、姉のチグサの時と同様、
ディルマの要らぬ説教が無かったのは大変に有り難かったが、無言でディルマに体をやたら擦り寄せてくるのを見て、別の意味で
マッケイは不安になった。他の護衛達が停めても停めても繰り返し、まるで子犬か子猫を思わせる、尋常では無い懐きっぷりだった。

 『ゲー、いえ、チカゲが私以外にこんなに人に馴れるなんて初めて見ました。ゲー、ユリ姉とスミレが睨んでるからその辺で、ね』
 『チグサぁ、双子のアンタが言って聞かないんじゃさぁ、ディルマちゃん本人にガツンと言って貰うしかないんじゃないかなぁ? 』
 『さすがユリ姉、流石クノイチ。かぁ姉の代わりに自分がスリスリモミモミやるんですねわかります。汚い流石ニンジャ、汚いっ』
 『……スゥはさらに汚い。リィ姉よりルゥへの点数稼ぎ狙い、露骨』

 マッケイはやたら姦しくなったディルマの逃避行に頭を抱えたくなったのを苦笑とともに思い出していた。誰か、ギルドの他の者達が
断固、速やかな阻止に来ても良さそうなものだったのだが――この護衛のクノイチ達以外、何故か姿を見せない。定期巡回の借金持ちの
カント寺院の坊主ぐらいに出会っても良さそうな時間であり、この騒がしさなのにもかかわらず。きっとディルマの運の為せる業だろう。
 ともあれ、大陸中央の国家の古い伝説の四神獣、四神の二つ名を持つニンジャ、いやクノイチ達に信頼と無償の守護を受ける敬虔な僧侶
『四神遣い』が誕生した。ここから無事に生きて帰ることさえ出来れば、姉のシミアの威名たる『灰燼姫』のような、トレボーの城塞都市に
おける数々の生ける伝説達の仲間入りは堅いはずだ。

0825319 ◆aWUmNkLeiA 2018/10/02(火) 21:28:15.11ID:0l5V/BXe
 「ゴゥ師匠、ホント信じられないえっぐい無茶な事するなあ……。ヒマワリの視覚を無理矢理に奪って気闘法を習得させるだなんて」
 「羨ましいなら羨ましいって素直にそう言えば? ユリにゃ根気が要る『氣』の修行は出来ネェ、って言い切られて修行即やめたくせに」
 「スミレ、あんたあとで正座(アンタ、シュリョウニ、アタシノシュギョウギライヲ、ココデバラス?! ニンジャタル、ココロガマエガゼンゼンナッテナイッテ、アトデオコラレルノ、アタシジャナイッ!!) 」

 ――第一の護衛ユリ、第二の護衛スミレに左右から押さえ込まれ、マッケイに首を掴まれ強制的に床に寝かされたヒマワリにディルマが
近づき、その目元に手を翳(かざ)すと、眩い暖かな緑光が溢れ出す。快癒、マディがヒマワリの引き攣れた古傷にもすぐに効果を顕した。
最後の護衛たる娘の顔の、真一文字に深く刻まれた無惨極まりない傷痕が無くなり、両瞼が開き、つぶらな瞳が天井のランプの光を反射し、
煌く。

 「……とお、たま? 」
 「僕の顔は、忌々しいがよく似ているからね。娘のお前が間違えるのも無理は無い。僕がアイツの息子だってのも知らなかった、か」
 
 最後の護衛、ヒマワリが両手を伸ばし、マッケイの顔を触ってくるが、明らかに『殺氣』は無いのでヒマワリの為すがままにさせた。
何故、ツヨシ自らがディルマを連れ込んだ盗賊どもを始末しなかったのか? ――マッケイに対する忍者の最終試験と判断すべきだった。
 己の敵を、明らかに懐柔出来ないだろう者をどう扱うか? そのためだけに、この娘、ヒマワリの視覚を奪い、別格として訓練させた。
だが、ツヨシは知らずにいたのだ。……前首領がいつも変装して己と逢っていたことに。……いや、気づいていて『実の娘』を預かった。
マッケイとは『別口』の『正式な人質』として、だ。何せツヨシじいちゃん――いや、エル・ゴゥのやること全てには無駄な事が一切無い。
その正体が、戦乱の東方の忍者だったと聞けばむしろ残念でも無く当然だった。無駄な事が即、死に繋がる時代で生き残ったのだから。

 「にぃ……たん? 」

 ――東方の戦乱の酷さは、シミアとジョウとの3人パーティ時代の時に、ジョウがその物語を語る技術の一本のみで、広場や酒場で
飯が食えるのではないかとばかりに面白可笑しく、劇的に語ってくれた。子が親を殺し、母が娘を殺し、親が息子を殺し、孫が祖父を
殺し、兄弟姉妹が一族郎党を巻き込み互いに殺し合う。ただ『家』や『血族』の繁栄や存続のためだけに。尽くされる無数の権謀術数、
死してもなお守られた誓約、何の見返りも無い、正義のための、名も無き者たちの尊い献身――。聞き惚れて探索が進まず、止むを得ず
早々にギルガメッシュの酒場に帰って来て続きをシミアと二人でわくわくして聞いていると、他の聴衆をあれよあれよと増やしてしまい、
七日七晩ぐらい無駄に物語を聞くのに費やしてしまったこともある。ジョウの語る物語の話題の豊富さと来たら、下手をしたら千夜一夜を
費やしても終わらないだろう。一番マッケイの心に残ったのは、あるヒノモトの北の国の大名に生まれた姉弟の『綾と虎』の物語だった。

0826319 ◆aWUmNkLeiA 2018/10/02(火) 21:28:34.72ID:0l5V/BXe
 『ヒノモトを出て大陸に渡る決意をした弟の『虎』は、たった一人の同腹の姉『綾』への決別の手紙と共に、自筆の、秘策の巻物を
  添えて贈ったのだ。『これが姉上に贈るそれがし……いや、『御虎』の最後のヒノモトの総国獲りの極意『虎の巻』に御座る』と――
  『虎』が人質に送られ、自ら刺客を撃退し続け、ヒノモト諸国を流浪し、遠く琉球の港に行き着いてもなお姉に書き贈り続けていた
  戦略書はおよそ『天』の巻五十巻、『地』の巻五十巻、『竜』の巻五十巻の百と五十巻に亘る。ヒノモトの統一はその最後の巻物、
  『虎』の巻の一巻と、姉への決別の手紙でようやく完成したのだ……。各地の9名の有力大名による、入れ札で選出された盟主の
  3年交代の回り持ちの連合統治でな? そして戦乱の世は終わった……と聞いた。大陸に渡った俺は後の事は全くとんと知らんが――
  って、弟の『虎』は全く報われないだろうがって? そんな泣きそうな顔するなよシミア、――いいんだ。もう終わった『物語』だ。
 『虎』はヒノモトに平和が訪れ、民の皆の顔に再び笑顔が戻った事で充分、心が満たされたろうさ――。おい皆、何だそのしけた顔は? 
  俺はジョウだからな! 『灰燼姫』の相棒のサムライ、ただの東方人のジョウだぞ? ――今のは飽くまで俺の想像だ、想像! 』

 ――確かあの時は、シミアが辛そうだったからかな? ジョウのアレが静かに語られる時は確実に、シミアの『女の月のモノ』が始まる
周期だった。あの時のシミアは暗殺避けも兼ねてか、暇さえあれば毎朝毎日毎晩迷宮に通い続けて、ただただ闘い続け、玄室の怪物どもを
無闇矢鱈に虱潰しに駆逐し続け、一向に探索行を休もうとしなかったからなあ……。全く、なぁんであんなに熱心だったのかねぇ……?
ルミアンやカイやディルマちゃんの三姉妹がここに来てからは、渋々、定期的に休みを取る様にはなったんだけどさ。……僕の妹、か。
こいつが。不思議な気分だ。ツヨシじいちゃんの時と違って、なんかこう、なあ……実感が無いと言うか、なあ……。放たれる『氣』は
僕と同じなんだが。

0827319 ◆aWUmNkLeiA 2018/10/02(火) 21:28:54.37ID:0l5V/BXe
「そうなるかな。母親は違うだろうけれど、お前の放つ氣が――」

 マッケイの脳は突然稲妻に打たれた。そうだ。実はこの娘、最後の護衛、ヒマワリに逢う前から強い『殺氣』が読めていた。ならば、
『氣』を習得する前の自分はどうだったのか? シミアやジョウに対する無意識下の『殺氣』を隠し通せていたのか? ――答えは否。
最初からバレていたのだ。特にジョウには。ならば何故、暗殺者たる自分、マッケイに『氣』を操る術を懇切丁寧に教えてくれたのか?
何故、今の今までこんな底抜けに間抜けな、簡単な事に己自身は全く気づかなかったのか! 当時の己の無知無力蒙昧さ、恥ずかしさ、
情けなさ、ジョウの懐の広さ、寛大さへの感謝、己への言い知れぬ憎しみなどが綯(な)い交ぜになり、マッケイの眼から涙が自然と
溢れてくる。

 「にぃたん、にぃたん、にぃたぁぁんっ……! 」

 その涙を最後の護衛、異母妹のヒマワリは誤解したのか、全快為った大きな眼から涙を流し抱きついてくる。自分に似ている、と言う
ことは前首領にも似ている、と言うことでもあるのでマッケイは反射的にブン殴りたい衝動に駆られたが、あわてて胸の内で押し殺す。
自分はあの『悪の戒律と見紛うばかりに己の欲求・衝動に忠実過ぎる』シミアとは違うのだ。その場の空気を読むコツはジョウに学んだ。
周囲の人間、居並ぶ護衛たちや、特にディルマの寄せる『期待』を絶対に裏切ってはならない。生まれた信頼関係を無に帰しては為らぬ!
 
 ――もしここでブン殴ったら台無しは必至だ――特にディルマは、もう泣いて生き別れの兄妹の『再会』を喜んでいるのだから――

 しかし、ヒマワリの手がマッケイの着衣のベルトを外して下袴と下着を下ろし、男根を露出させた時点でマッケイはついに胸の衝動を
軽い拳骨としてヒマワリの頭に一発のみ具現化させた。護衛のクノイチたちがその破格の大きさに瞳と口を丸くしたり真っ赤になったり
下を向いたり息を呑んだり口笛を吹いたりと五種五様の反応をする中、ディルマだけは若干照れて少し早口になりながらも、マッケイに
説教するのを忘れなかった。マッケイくんはヒマワリさんのお兄ちゃんなんだから、妹にはもっともっとやさしくしないと絶対駄目だよ、
やっと逢えたんだから、と。

        ――出口は近い。絶対に生きて帰ってやる。マッケイは飽くまでも気を抜かず、闘いに備えていた。

0828319 ◆aWUmNkLeiA 2018/10/02(火) 21:30:39.68ID:0l5V/BXe
もうひとつ書いたの有るんだが……23KB分だし、今度こそ次スレだね。あと17KBだし。それではまたね!

――祈る気持ちを忘れずに―― 祝福(カルキ)あらんことを!

0829名無しさん@ピンキー2018/10/03(水) 14:58:46.52ID:0nmnE6tL

0830名無しさん@ピンキー2018/10/05(金) 14:26:46.90ID:eP5Fo6Wh
また続きが来てる・・・だと!

0831名無しさん@ピンキー2018/10/05(金) 20:59:53.67ID:zpT1HgyG
完結まで頑張ってください

0832名無しさん@ピンキー2018/10/06(土) 13:17:30.17ID:bIoKdozp
>>828
次スレ立たないとエロい続きが読めないってことか

0833名無しさん@ピンキー2018/10/08(月) 10:26:19.92ID:NUQj37fM
そういうこったな。埋めようず

0834名無しさん@ピンキー2018/10/08(月) 19:44:52.85ID:BuBrnDTM
んじゃ最新話を読ませていただいたお礼の言葉を

ありがとうございました!

0835名無しさん@ピンキー2018/10/09(火) 13:06:29.19ID:WCKVlP2W
ニンジャ関連充実しすぎ

08362018/10/27(土) 09:17:25.40ID:72i+dXTS
>>706-749 ◆pT3tKNJdzbPc様
始まりのニンジャ〜第四話〜が続くのままになってますけど、
もう>>-748まで保管しちゃっていいよね?いいよね?

0837 ◆pT3tKNJdzbPc 2018/10/28(日) 11:57:49.89ID:UtPqo4Qf
>>836
ええ、それでもいいですけど、なぜに>759-763が入ってないのでせうか?
続きは次スレに投下するつもりだけど、5話ではなく4話の続きにしたいのであります……


しかしまだ投下する人がいるのは嬉しい。個人的な事情で投下できなかったけれど、始まりのニンジャはまだ続きます。
未練たらたらではありますが、どうかお許しのほどを……

08382018/10/29(月) 02:30:35.98ID:VnbTKjpl
>>837
次スレも近いという事で…了承どもです。
まぁ前スレが消えて見れなくなるワケではありませんが、一応。

>>759-763については質問の安価ミスです、お騒がせしました。
SSに問題はなく保管対象となっております。
もちろん上記を含め4話として認識してます。この辺は以前からTOPページに用地確保してある通り。
では近日中に更新作業を行いますね。

0839名無しさん@ピンキー2018/10/29(月) 14:06:32.89ID:wzVvaWQK
>>837
始まりのニンジャの続きずっと待っているので楽しみです!

0840名無しさん@ピンキー2018/10/29(月) 19:42:09.57ID:ZpKrkLbK
>>837
生存報告ありがとうございます
次スレでついにヌイの裸が見られるんですね

>>838
保管庫の管理人様
いつも作品の保管ありがとうございます
おかげで読み直す時に重宝しています

0841ある背教者の末路 ◆v5q5I52Pns 2018/12/04(火) 21:00:21.85ID:VZFyvtS+
 
「では、こちらへどうぞ」

 僧衣を纏った男は重厚な木造りのドアを開くと、ドアの前で待っていた数人の冒険者たちを中へと導いた。
広く薄暗い部屋には大型の棚が整然と並び、そこには布にくるまれた人間くらいの大きさの物体が幾つも収まっている。
僧衣の男は冒険者たちを背後に従えながら部屋の中を進み、やがてある棚の前で止まった。

「ディキンズ=ラウ、24歳、死亡預かり5月5日、これで間違いないでしょうか?」
棚に載っていた物体に付けられていた札を読み上げ、僧衣の男が確認を求めると
冒険者たちは、ああ、間違いないと答えた。

棚に収められていた物体は冒険者の遺体であった。

冒険者たちはさっそくディキンズの遺体を用意した担架に載せると、2人ががりで部屋の外とへ運び出す。
通路を進み、着いた行き止まりのドアを開けて外に出ると、そこは大きな建物の裏であった。

その建物の名はカント寺院。
カドルト神を崇め、カドルト神の名のもとに奇跡と癒やしをもたらす聖なる場所である。

「こいつが世話になったな、ありかとよ」
「いえ、大したことではありません。あなた方にカドルトの御加護があらんことを」
礼を述べ、去りゆく冒険者の一行を僧衣の男は労(ねぎら)いながら笑顔で見送った。

だが……

(ケチな背教者どもめ!全員カドルトに見放されて地獄に落ちろ!)
温厚な表情の裏で、彼は冒険者たちを罵っていた。

近頃、蘇生魔法を使えるようになった冒険者が小遣い稼ぎに他パーティーの死者の蘇生を請け負っているという。
カント寺院より安いとかで口伝てで利用する冒険者が後を絶たず、先ほど仲間の遺体を引き取った冒険者たちも
おそらく安さにつられてその冒険者に頼むつもりなのだろう。
しかし、冒険者の蘇生魔法の成功率はカント寺院に比べて低く不安定である。
蘇生に失敗した者は少なからずいるだろう。そして何より許し難いのはカント寺院の領分を侵したことにある。

神を冒涜する不届き者は裁きを下さねばならない。

踵を返し、寺院に入る僧衣の男の顔に表情は無く、その胸の内は静かな怒りでみなぎっていた。


町から離れたある森の中。

そこには猟師の休息に使われる小屋があり、その中に先ほど仲間の遺体を引き取った
冒険者の一行と、プリーストの法衣を纏った一人の女がいた。

0842ある背教者の末路 ◆v5q5I52Pns 2018/12/04(火) 21:04:35.14ID:VZFyvtS+
膝を着いた女は、床に横たえた遺体に向かって何やら呟いていたが、やがて遺体に手を当て念を込めて叫んだ。

‐ささやき‐いのり‐えいしょう‐ねんじろ!‐

女が触れた手から遺体に光が流れ込み、見えない力が命無き骸を震わせる。そして……

「ぁ…」

「やった、目を覚ましたぞ!」「おいディキンズ、俺たちがわかるか!」
「すまないな、ずいぶん待たせてよ」「また一緒に冒険しようぜ!」
冒険者たちは蘇った仲間に次々と歓喜の声をかける。
失敗しても責任はとらない、その場合報酬は受け取らないとの条件で
このプリーストの女は仲間の蘇生を引き受け、彼女は見事依頼を果たした。

「ほらよ、約束の金だ」
「どうも」
女は差し出された金袋を受け取ると、中身を確認した。
少なくない額であったが、カント寺院に頼んだら数倍の額の寄付を要求されるのだ。
坊主どもの強欲さには辟易するが、おかげでこんな副業ができるわけで、しばらくは稼げそうだと
女プリーストはほくそ笑んだ。

「なぁ、あんた《マディ》使えるか?できたらかけてほしいんだが…」
「治癒呪文は別料金よ。ツケはきかないからね」
ディキンズの頼みに女プリーストがつれない対応で返した、その時である。


バァーン!!!!

「な、何!?」
「なんだいったい!?」
小屋のドアが突然蹴破られ、そして怪しげな集団が中に入ってきた。
頭をすっぽり覆う白い頭巾は目だけを穴から覗かせ、その身なりは僧侶の法衣。
各々がその手にメイスを握っていた。

「だ、誰だお前ら!」
「《バディアル》」
何者かたずねた冒険者への返答は攻撃呪文、その標的は蘇生したばかりのディキンズだった。

「ギャアアアア!!」

「ディキンズ!!」
「そんな…!」
死から蘇ったばかりのディキンズは再び死体に戻った。
冒険者や女プリーストが狼狽える中、白頭巾集団は更なる攻撃を仕掛けてきた。


「《バディ》」「《バディ》」「《バディ》」
「《バディ》」「《バディ》」「《バディ》」
「《バディ》」「《バディ》」「《バディ》」

「ぐッ!?」「が…ッ」「ッッ…!」「……」「い、ぃゃ…」

一斉に放たれた死の呪文の前に、冒険者たちが、女プリーストが、次々と命を落としていく。
そして呪文が止んだとき、生きているのは白頭巾の集団だけだった。

0843ある背教者の末路 ◆v5q5I52Pns 2018/12/04(火) 21:06:40.85ID:VZFyvtS+
彼らは冒険者たちと女プリーストの死体を担ぐと、速やかにその場を後にしたのだった。



‐ささやき‐いのり‐えいしょう‐ねんじろ!‐

「ぅぅ……」

「背教者が目を覚ますぞ」
「神を冒涜した報い、存分に味わわせてやる」
「ああ、女に生まれたことを呪うくらいにな」

 地下室と思しき石造りの部屋の中、白頭巾の集団が輪になって何かを取り囲んでいる。
それは先ほど殺した女プリーストだった。
彼女は蘇生呪文によって生き返った。が……

「え……な、なに!? いやぁ!!」

目を覚ました女プリーストは自分が全裸であることに気づいた。
そして白頭巾集団に囲まれてると気づくや、すぐに両手両腕で胸や秘所を隠した。
もっとも、蘇生前に着衣を剥がされ裸身を隈無く視姦されてたので、あまり意味のない行為だったが。

異常な状況に怯え、羞恥に身を竦ませる女プリーストの目前で、白頭巾が次々脱ぎ捨てられる。
正体を現した集団の面々を目の当たりし、女プリーストは驚愕した。

それは冒険者なら誰もが必ず知っている存在。
なんと白頭巾集団の正体はカント寺院に仕える司祭と僧侶たちだったのだ。

0844ある背教者の末路 ◆v5q5I52Pns 2018/12/04(火) 21:09:20.75ID:VZFyvtS+
「な…!なんで…なんで貴方たちが…なんでこんなことを!」
状況が理解できず戸惑う女プリーストにカント寺院の司祭が告げる。

「オマエは大罪を犯した。これはその報いだ」
「大罪!?いったい何のこと!?」
司祭の発した大罪という言葉に思わず声を荒げる女プリースト。
そこへ僧侶の一人が彼女に告げる

「オマエは金のために人の命を利用した。私欲で命を弄んだ罪は重い」
「そしてヤツらは安いというだけでオマエの罪に加担した。命の値打ちを軽んじるヤツらに生きる価値などない」
感情の無い重く低い声が淡々と告げる。

「さあ始めよう。この罪深い女に相応しい罰を与えるのだ」
「い、いや!!やめ、むぐッ!?」
僧侶たちはにじり寄ると、女プリーストの手足を押さえつけ、その首に首輪を嵌めた。

「?! !! !!」

「それは【沈黙の首輪】。《モンティノ》の魔法が込められている。
オマエはもう呪文はおろか叫ぶことも話すこともできない」
「では掲げよ。一番手は私からだ」
(嫌あああ!!止めてええええ!!)
首輪の魔法で声を封じられた女プリーストの肢体を僧侶たちが持ち上げる。
僧侶たちの手が抵抗する女プリーストの両腕両脚を引き伸ばし、足を開かせた。
そして一番手を名乗った司祭が女プリーストの両脚の間に入り、自分の股間から
勃起したペニスを取り出した。

(!!───)
天を指すように反り立ち、たくましくみなぎった肉の剣を目の当たりにした
女プリーストの目が恐怖に見開き、揺れる。

「覚悟しろ背教者。犯した罪をとくと味わえ」
髪と同じ色合いの柔草に飾られた、女プリーストの恥丘の下にペニスの切っ先が突きつけられる。

(ああ、いや、お願い、やめて、やめてやめてやめてやめてや……───ッッ!!)

ずっぶうううっ!!

女プリーストの膣肉を、肉の剣が割いて貫く。
司祭が打ちつけると、切っ先が最奥の子宮口に突き刺さった。

「カハッッ!!」

衝撃に内臓を押され、女プリーストが息を吐く。
たまらず仰け反った上半身で乳房が跳ね、僧侶たちに掴まれた足の先がビクビク振れた。

女プリーストを貫いた司祭は両手で彼女の太ももを抱えると、激しく腰を使い始めた。

(?!━━━━ッッ!!!!)

女プリーストが、声の無い絶叫を上げた。

0845ある背教者の末路 ◆v5q5I52Pns 2018/12/04(火) 21:11:56.18ID:VZFyvtS+
 
ドチュッ!ドチュッ!!ドチュッッ!!

 石造りの部屋に膣肉を穿つ音が響く。
女プリーストの秘所を貫いたペニスは膣口を裂き、肉の幹が前後するたびに、赤い滴りが飛び散る。

(ッッ━━!!ッッ━━!!)
僧侶たちに拘束された肢体が苦痛にのたうち、呻吟に振れる頭が髪を振り乱す。
規格外の巨根に貫かれ、いたわりも快楽もない抽送に責められ、女プリーストは今まさに地獄の中にいた。

そんな彼女を眺める僧侶たちの、表情が愉悦に歪む。
神を冒涜し、カント寺院の領分を侵した罪人の苦しみは彼らにとって至上の喜びである。
犯されている女プリーストを眺めながら、自分の順番がきたらどう責めてやろうか、僧侶たちは
おぞましき妄想を脳裏に巡らせるのだった。


ズンズン!!ズンズン!!ズンズン!!

女プリーストを犯しているペニスの、抽送のピッチが早くなる。
それは“その時”が近いという予兆だった。そして───

どくっ!どぷどぷ、どばぁっっ!!


(ッッ〜〜〜!!!!)
膣奥に深く刺さった瞬間、ペニスは脈打ち、大量の精液を女プリーストの中にぶちまけた。

どく…どく…どくっ……

(ぁ…ぁぁ…)
胎内に射精を受ける、女プリーストの表情が悲嘆に歪む。
新たな命が宿るべき聖なる場所を汚され蹂躙される、その残酷な現実が彼女の心を打ちのめしてゆく。

やがて司祭は精を出しきると、女プリーストからペニスを引き抜いた。
開ききった膣口から朱の混じった白濁液が逆流し、床にこぼれ落ちる。
そして女プリーストを犯していた司祭が下がり、僧侶の一人が彼女の前に立った。

「下ろせ」
その僧侶が命じると、女プリーストの手足を持っていた僧侶たちが彼女を床に下ろした。
僧侶は勃起したペニスを取り出し、女プリーストの秘所にあてがうと司祭と同じく彼女を犯し始める。

「ふっ、ふっ、ふっ、」
息を荒げながら腰を使う僧侶。
彼は女プリーストの乳房に手を伸ばすと、それを鷲掴みにしグイグイ揉みしだく。
女プリーストの痛みを訴える叫びは首輪の魔法にかき消され、腰を使う僧侶の荒い息遣いと
肉が擦れる抽送の音だけが石造りの地下室に響くのだった。



(…………)
最初の陵辱からどれくらい経っただろうか。
女プリーストの口を犯していた僧侶はウウッ、と呻くと彼女の顔に精液をぶちまけた。

0846ある背教者の末路 ◆v5q5I52Pns 2018/12/04(火) 21:14:56.89ID:VZFyvtS+
顔中が白濁に塗れるが、女プリーストは虚ろな眼差しのまま何の反応もしなかった。
僧侶たちに弄ばれた彼女の肢体は、傷とアザと白濁に汚され、だらしなく開いた口と
膣口、肛門からは注がれた精液がタラタラとこぼれていた。

「全員済ませました」
「では清めの儀式を行う。“アレ”を…」
「どうぞ…」

女プリーストのぼやけた視界に僧侶が司祭に杖のようなものを渡している姿が映る。
もし思考が働いていたなら、それは【炎の杖】と呼ばれるアイテムだと気づいていただろう。
だが、僧侶たちによって身も心も蹂躙され、汚された彼女はただ息をしているだけの肉人形と成り果てていた。

僧侶たちが女プリーストの両脚を開く。
さらけ出された秘所の膣口は精液を垂れ流しながら痛々しく開いていた。

司祭は炎の杖を握りしめると、飾りのついた先端を女プリーストの膣口にあてがい、グッと中に押し込んだ。

(ッッ!!)

杖は最奥に当たって止まり、圧迫された子宮からこぼれた精液が杖を汚した。

「生命を欲望で弄び神を冒涜した貴様の罪。聖なる炎で清めてやろう」

司祭は厳かな声で女プリーストにそう告げると、呪文の名を唱えた。


   「《マハリト》」

0847ある背教者の末路 ◆v5q5I52Pns 2018/12/04(火) 21:19:16.32ID:VZFyvtS+
 
(ッッ━━??!!)

杖の魔法が女プリーストの中で解放される。

《マハリト》は魔術師呪文の一つで、炎によって集団を攻撃する呪文である。
しかし威力はそこそこで、一度くらいではこの女プリーストは殺せない。
ただしそれは普通の状況において、である。

杖から放たれた炎は広がることなく女プリーストの体内に閉じ込められた。
密閉された空間で圧縮された炎は通常を越えた高熱を宿し、周囲を灼いていく。

(あっ、あっ、あああ)

子宮が、膣が、内臓が、灼熱に溶けてゆく。
驚愕する女プリーストの目前で腹がたちまち大きく膨れ上がり、そして───


ボォォ━━ン!!!!


破裂した腹部から炎が広がり、女プリーストの全身を包んだ。
炎の中で、のたうちもがきながら女プリーストが叫び訴える。

どうして、どうして。私はただ少しお金が欲しかっただけなのに。
私は他の冒険者たちに少し良いことをしたかっただけなのに。どうして、どうして───


間もなく女プリーストは息絶え、業火の中でその身体は黒く焼け焦げた骸になっていく。
やがて炎が収まると、そこには真っ黒な炭のような女プリーストの遺体が残った。
女プリーストに嵌められた首輪は焼けて壊れていた。

「首輪の予備はまだあります」
「そうか」
話しかけた僧侶に応えると、司祭は女プリーストの遺体の前に進み、身体を屈めた。そして、、、


‐ささやき − いのり − えいしょう − ねんじろ!‐


司祭の手から、生命の光が女プリーストの遺体に流れ込む。
黒こげの身体が震え、酷く損傷した部分が再生してゆく。
弾けた内臓が納まり、焼けた肉がピンク色に変わり、裂けた皮膚がたちまちふさがり、十秒も経たないうちに
無惨な遺体は命ある元の肉体に戻ったのだった。


「え…いったいどうして…?」
困惑する女プリーストを僧侶たちが押さえつけ、新しい【沈黙の首輪】を嵌めた。

「!? !! !!」

再び声を奪われ怯え戦慄く女プリーストに司祭が言い放つ。

「オマエの償いはまだ終わっていない。我々がその罪を清めてやるのだ、何度でも何度でも」

ガラガラと車輪の音を立てて、様々な道具を載せた脚付きトレイが司祭のそばに置かれる。

0848ある背教者の末路 ◆v5q5I52Pns 2018/12/04(火) 21:23:42.76ID:VZFyvtS+
司祭はトレイに手を伸ばすと、いくつもの小さな穴の開いた金属製の棒のようなものを取った。
そして棒の端のスイッチを押すと、棒の穴から一斉に針が飛び出してきた。

「さて。今度は違う責めでいこうか」

再びスイッチを押すと棒に生えた針は引っ込んだ。
僧侶たちが女プリーストの股を広げ、秘所を剥き出しにする。

(ま、まさか……い、いやあ…!)
司祭の持っている棒が女プリーストの中にグイグイねじ込まれる。
司祭は更に、膣だけでなく肛門にも同様の棒をねじ込んだ。

「さあ罪深き女よ。その罪の報いを受けるがいい」
司祭の手が、2つの棒のスイッチを押した。


(ッッッ━━━!!!!)


女プリーストの声無き絶叫が上がる。
彼女の地獄はまだ始まったばかりだった────



 数日後、ディキンズとその仲間たちはダンジョンの深層で全滅が確認された。
遺体は徹底的に荒らされ、状態は“ロスト”と判断、彼らは埋葬された。

そしてあるパーティーの女プリーストが姿を消した。
彼女がカント寺院の真似事をしていたことを冒険者たちは知っていた。
請け負った蘇生に失敗して恨みを買ったか、それとも大金を手にして冒険者稼業をやめたか。
真実を知らない冒険者たちは適当な想像を語って、勝手に自分を納得させた。
カント寺院の凶行に思い至る者はなく、女プリーストの凄惨な末路は永遠に知られることはない。
そうして冒険者たちの日常はいつもと変わることなく続いてゆくのだ。



ドンドン!!

荒々しいノックを鳴らしカント寺院に冒険者たちが入ってくる。

それを迎えるのは司祭と僧侶たち。
彼らは温厚な笑みを浮かべ、冒険者たちに話しかけた。


「ようこそカント寺院へ。あなた方にカドルトの癒しと救いがあらんことを!」


(終)

0849 ◆v5q5I52Pns 2018/12/04(火) 21:30:59.54ID:VZFyvtS+
救いのない酷い話を落としてなんですが、次スレではがんばって純愛ラブラブな話を書こうと思います!

0850名無しさん@ピンキー2018/12/06(木) 22:09:17.88ID:eyz9wC69
乙です
注意書き書いた方がいいですね

0851名無しさん@ピンキー2018/12/06(木) 23:58:39.39ID:oz3NDLzf
お話お疲れ様でした
そろそろ次スレ作っても大丈夫かな?

0852名無しさん@ピンキー2018/12/08(土) 22:42:00.53ID:8CH8B4h4
319 ◆aWUmNkLeiAさんの話の続きが見たいなぁ・・・

次スレプリーズ!

0853名無しさん@ピンキー2018/12/09(日) 13:44:33.71ID:9343h/GW
ウィザードリィ世界にオリジナル主人公が転生する話

0854名無しさん@ピンキー2018/12/09(日) 20:49:56.27ID:LxmYlGr8
そもそもwizの世界は皆オリジナルの主人公ではないかと
だいたい主人公以外は全員異性のパーティのようだがw

0855名無しさん@ピンキー2018/12/09(日) 22:13:28.89ID:9343h/GW
あれ?主人公設定のキャラ以外はみんな女設定じゃないの?
主人公設定じゃないのに男設定のキャラはモテモテの主人公を指をくわえて見てるだけか
主人公にパーティーのメンバーを寝取られるためにいるんだよね

0856 ◆lBOCRI2fXtwt 2018/12/12(水) 17:57:44.81ID:1GGZ5EpL
ここまで来るのに6年か、長いな

0857名無しさん@ピンキー2018/12/12(水) 20:36:29.77ID:OmbCxGVO
板自体が限界集落みたいなもん
昔、友の会であっただろ
デーモンロードがあの小部屋で首長くして冒険者待ってるの
レスを待つのはあれと一緒だよ

0858名無しさん@ピンキー2018/12/12(水) 22:18:51.92ID:1GGZ5EpL
わかるw
ファミコン版Vでニルダの杖ゲットしてクリアだと思った連中もいただろう。
自分はテレポーターの罠で隠し通路に入って、その先で出くわしたw

にしても、始まりのニンジャが投下された後はレス早いね、そんな気がする

0859名無しさん@ピンキー2018/12/15(土) 11:14:22.47ID:m9862iV0
自演だろ

0860名無しさん@ピンキー2018/12/22(土) 16:28:32.59ID:zA0XmHPS
次スレまだ?

0861 ◆pT3tKNJdzbPc 2019/01/03(木) 16:21:30.90ID:4ptP2KLj
あけおめこ!なかなか次スレ立たないね。

>>838
遅ればせながら保管庫の更新ありがとうございます!
しかし……カテゴリーが死姦だけとは……和姦も輪姦も夢オチもありますぞい(涙)

0862始まりのニンジャ〜第四話〜 ◆pT3tKNJdzbPc 2019/01/03(木) 16:24:06.38ID:4ptP2KLj
 
   ***   ***

「ははあ、そのようなことが…」
「なるほど、それは物騒ですな…」

 さて、ケインが絶体絶命の状況にあったそのころ、ダイジロウとヤマジは
冒険者たちと酒を酌み交わしながら雑談に興じていた。
冒険者にとってはお互いを労う憩いの時間であるが、ダイジロウとヤマジにはもう一つの目的があった。
それは冒険者との会話を通じての情報収集である。


 忍者討伐において先んずるはその探索なのだが、忍者はかつて呼ばれていた「忍びの者」の名のとおり
潜伏に長けており、広大な西方世界で彼らを探し出すのは極めて困難であった。
いくら足を使ったところで、探索できる範囲と時間と、それに費やす路銀には限りがあるのだ。
そこで助けとなるのが冒険者たちからもたらされる情報である。

西方の冒険者たちは忍者を知らないが、各地を回ることで様々な情報を知っている。
その情報を聞き出し、整理し、分析と推測を重ねることで、忍者たちの動向をある程度
探るのが情報収集の目的である。
それはこのような酒席の場であったり、荷馬車での相乗りであったり、色町での噂であったり。
当然、西方の言葉や文字に通じてなければならず、さらには会話力も要求されるため、情報収集には
ダイジロウやヤマジ、生前のイナミに場合によってはヌイも携わっていた。
ただしサムライ父子は除く。

そして集められた情報を整理、吟味し分析するのはヤマジの役目だった。
ヤマジは熟練の僧侶であるというだけでなく、世俗に通し情報を読むことにも長けており、ダイジロウ一行が
旅を続けてこられたのもヤマジの助けに依るところが極めて大きかった。
もっとも、イナミの蘇生に失敗したのは彼の汚点になってしまったが。


「それは本当か!?」
酒宴の最中、ある冒険者の話にヤマジが驚きの声を上げた。

「その話し、くわしく聞かせてもらえないか」
「あ、ああ、」
ダイジロウに催促され、その冒険者が語ったのは以下の通りである。


西方のとある領内にて、旅人や行商人が襲われる事件が相次いだ。
被害者は皆殺しにされ、証拠も残らなかったため襲撃者の正体は皆目つかめなかった。
増していく被害に領主は一計を案じ、罠を張った。そして襲撃者を捕らえることに成功したという。
襲撃者はみな黒ずくめの奇妙な衣装を纏い、奇妙なナイフを所持していたという。

0863始まりのニンジャ〜第四話〜 ◆pT3tKNJdzbPc 2019/01/03(木) 16:26:53.73ID:4ptP2KLj
 

「で、その捕まったやつらはどうなった?」
「さあね。他の冒険者から又聞きしただけだからくわしくは知らないな」
「何はともあれ物騒な連中が捕まってよかったぜ」
「ああ、まったくだ」

「………」

謎の襲撃者が退治されたことに冒険者たちは一様に安堵していたが、ダイジロウとヤマジはそうもいかなかった。
さっきの冒険者が語った襲撃者の容姿は西方の人間が認識する忍者の姿そのものだ。
そして彼らは捕らえられた。正確には殺されて死体となったと言うべきか。
当然死体は検分され、尋問のために蘇生された者もいるはずである。

これがもしレツドウ配下の忍者だとしたら、それがどのような影響を及ぼすのか。

西方にはダイジロウ一行だけでなく、他にも幾つもの忍者討伐隊が動いている。
彼らはヒノモトのサムライであるが、西方から見れば東方から来たよそ者でしかない。
そこに忍者かサムライかの区別はなく、レツドウ配下の忍者たちの悪行の疑いをかけられ
西方中から追われることになったら……


ダイジロウの脳裏に、出発前ケインとのやりとりで語ったことが思い浮かぶ。
そしてヤマジは確信していた。これはレツドウの企みの内であると。

((───厄介なことになったな……))


「どうした二人とも?急に黙りこくって?」

「あ…!」
「おっとすまんすまん、しばらく顔をみない弟のことを考えていたわい」
二人の様子を怪訝に思った冒険者に話しかけられ、ダイジロウは我に返り、ヤマジがその場を取り繕う。

ダイジロウとヤマジは再び冒険者たちの談笑の輪に加わったが、笑顔とは裏腹に
その心中は決して穏やかではなかった。


   ***   ***

 夏の夜空にほのかな輝きを宿した月が浮かぶ。

その月明かりの下、ケインは一人の少女と対峙していた。

彼女の名はヌイ。ダイジロウ一行に付き従い、彼らの身の回りの世話や雑用を行うのが彼女の役目である。
しかしその正体はニンジャであり、唯一正体を知っている僧侶のヤマジとは主従のような関係らしい。
どうも彼女はケインが気に入らないらしく、一度殺されかけたが、ヤマジのおかげで命拾いした。
そして彼女は同じニンジャであるミオ?に特別な感情を抱いているらしい。
そして今、彼女は本来のニンジャとしての姿でケインの前にいた。

0864始まりのニンジャ〜第四話〜 ◆pT3tKNJdzbPc 2019/01/03(木) 16:28:57.57ID:4ptP2KLj
 

(コイツは黒ずくめか…)

これがヌイの姿を見たケインの第一印象である。
全裸でもなければ長い薄布で裸身を隠しているわけでもない。
黒ずくめと言えば黒ずくめだ。しかし……

最初に目に入ったのは首もとのマフラーだった。
紫色で大きめのマフラーは引き上げれば目元まで隠れそうである。
そしてその下は身体にぴったりフィットした軽装というべきなのだろうか。
袖のない両腕は肩から素肌を晒し、両手に手袋をしている。
黒い布らしき何かを身体中に巻きつけ、下半身にフィットした薄手の履き物は
太ももまで覆い、膝からブーツまでの間は素肌だった。

(あいつが裸なのは趣味なのか?)
同じ女ニンジャでもミオとは違うな、などと考えていたケインにヌイが話を切り出した。


「単刀直入に言います。今すぐ私たちの前から消えてください」

(………)

本当に単刀直入である。
このメスガキは今日入ったばかりのパーティーから出ていけと言っている。
相手や周りの心情も都合も考えない一方的な物言いは、ミオに似てるなとケインは思う。
もちろん言いなりになるつもりはない。ケインの唇が動き、声のない言葉を発した。

0865始まりのニンジャ〜第四話〜 ◆pT3tKNJdzbPc 2019/01/03(木) 16:33:22.19ID:4ptP2KLj
 
『できるわけねえだろクソガキ。それともオマエに追い出されたってミオ様に言ってやろうか?』

「!!」

ケインが言い終わる寸前、無表情だったヌイの顔が動揺に強張った。
まるでケインにマズいことを言われたかのように。

『ニンジャなら俺がなに言ってるかわかるだろ?
出てってほしいならまずミオ様に話しをつけろって…』
「黙りなさい!!」

怒声とともにヌイの放った蹴りが、ケインを後方へ吹っ飛ばした。
蹴られた瞬間ケインは後ろに飛んだため、ある程度威力は落ちたが、それでも蹴りのダメージは強烈だった。
そしてケインは自分のある予想が正しかったと確信した。

(コイツも唇で相手が話していることがわかるんだ……)
痛みに堪えながら起きようとするケインにヌイが言う。

「ケイン、やはりアナタには消えてもらいます。これも任務ですから」
奇妙なナイフを逆手に握って構えるヌイ。
淡々と告げながらも、その声色からは明らかに怒りが感じられた。

ヤマジもダイジロウもサムライ父子すらいないこの状況はヌイにとって有利であり、ケインを利する要素はどこにもない。
それでもケインは顔を上げると、臆することなく声無き言葉を発した。

『なにが任務だ見え透いたウソ言ってんじゃねえよ!この裏切り者!恥知らず!』
「なんですって…!」

ケインの罵倒に、ヌイの表情が険しくなる。

「私が裏切り者とはどういうことですか……しかも恥知らずとか、そんなに死にたいのですかケイン」
『本当のことだろ。オマエはミオ様やヤマジのおっさんを裏切り、隠れて俺を始末して
何食わぬ顔でダイジロウのところに戻るつもりだろうが。これが裏切り者で恥知らずじゃなくてなんなんだ?』

「……忍者の何たるかを知らない下郎が知ったふうなことを…!」
『ニンジャの何たるかなんて知るかよ。でもな、もし俺に何かあったら俺の女が黙っちゃいないぜ?』

「は…? 何故アナタの女が?」
ヌイは武器を構えたまま嘲りを込めた口調で聞き返す。

「馬鹿馬鹿しいですね……冒険者くずれの情婦になにができるんですか、、、」
『俺にダイジロウのことや読唇術について教えてくれたのは俺の女なんだがな』
「なっ…!?」

『さらに言うとな、俺にダイジロウの仲間になれと頼んできたのもヤマジ様に根回ししたのも俺の女だよ』

0866始まりのニンジャ〜第四話〜 ◆pT3tKNJdzbPc 2019/01/03(木) 16:36:17.94ID:4ptP2KLj
「!!……」

ケインの話す内容に、ヌイは絶句したまま固まってしまった。
ケインの言うとおりだとしたら、ケインの女に該当する人物は一人しかいない。
だがそれはヌイにとって決して認めたくない、認められない、認めてはいけないものだった。

逡巡、葛藤がしばしヌイの中でせめぎ合う。そして彼女の出した答えは……


「…ケイン、まさかレツドウと通じていたとは驚きました」
『はぁ!?』
ヌイの発した結論にケインは思わず唖然とする。
そんなケインに、ヌイの斜め上の暴論が襲いかかった。

「アナタはレツドウに女をあてがわれてその女から私たちについて教わったのですね。
そしてダイジロウ様にうまく近づき、ミオ様をも欺いてまんまと仲間になった、これですべて辻褄が合います」

『なんだそりゃああああ!!ふざけんなああああ!!』

「内部の不穏分子の排除、それはミオ様やヤマジ様の指示がなくとも私の判断で行うのが私の任務です。
茶番はもう終わりですよケイン、恨み言はあの世で好きなだけ言ってください、声が出せるなら」

奇妙なナイフを逆手に構えたヌイがケインに迫る。
丸腰のケインに抗うすべはなく、忍者の脚から逃げられるはずもなく。

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