ほんとですよ…添い寝なんだからちゃんと寝かしつけてくれなきゃ困ります。
(圭吾さんのおまじないの言葉を聞くと、ふふっと笑いながら頭に感じる手の感触に目を閉じそうになり)
…えっ!ちょ、なに〜っ
(突然目の前が暗くなると慌てて両手で圭吾さんの胸や腕を軽く叩きながら)
あれ、まだ眠くなかった?
(わざとらしく聞いてからぱっと手を外し、どんな表情するかなって覗き込む)
葵さんを落ち着かせて眠くなるようにするにかー
どうしたもんかな
こういう時に選択肢を持ってない圭吾ちゃんはどうしていいのかわかりません
なのでこういう時は自分がしたいようにします
です、なので
(自分の胸に葵さんの顔を引き寄せ、背中もぎゅっと)
これで、よかった?
いきなり視界が真っ暗は強引すぎですよ!
(手が離れて明るくなった視界に意地悪そうに笑う圭吾さんが見えると拗ねるように頬を少し膨らませて)
わっ…
(引き寄せられた勢いで圭吾さんの胸に顔を埋めると、早くなった心臓の音が伝わってしまいそうでソワソワと落ち着きなくなり)
えっと…ま、間違いではない…かもです。
(戸惑いながらもそっと圭吾さんの背中に自分も手を回して)
(頭の後と背中を手のひらでそっと押さえて、胸で葵さんの息遣いを心地よく感じながら)
じゃあ、よかった
添い寝オッケーしてもらったけど、ここまでしてよかったかなって、ちょっとだけ躊躇したけど
俺さ、いま葵のこと抱き締めてて、うん、なんて言ったらいいんだろ、いい気持ちになってる
(葵さんの額に頬を寄せて小さく呟く)
…?それは心地よく寝れそうってこと?
(額に圭吾さんのぬくもりを感じると自分も胸に顔を擦り付け)
今また葵って言ったね?
…圭吾さんの声好き。
ねえ、もういっかい葵って呼んで?
(手を圭吾さんの背中に回したまま軽く服を掴むと顔を上げて、こちらを見る圭吾さんの目を見つめて)
ん…
(再び視界が暗くなると先程とは変わって素直に身を預け、唇に柔らかな感触を感じると背中を伸ばして自分からも唇を軽く押し当て)
圭吾さんばかり…ずるいです。
私だって圭吾さんを見たい…
(そっと目を覆う手に両手を重ねると外し、そのまま自分の頬に持っていき)
(そのまま再び自分から唇を軽く重ねて)
深夜だから?私も予想していなかった。
でもちゃんと理性は保っているので…大丈夫です。
圭吾さんもドキドキしてくれていますか?
(優しく微笑む圭吾さんに自然と自分からも笑みが溢れて)
どうだろー…どのくらいドキドキしてるかな?
(耳を圭吾さんの胸に押し当てると聞こえてくる心臓の音に目を閉じて感じ)
っ…もお、耳はだめだってー!
(指で耳たぶを軽く弾かれると、きゅっと目を瞑って笑いながら手を払いのけ)
え…っ、ちょっとだよ?
1…2…3…はいっ、もうおしまーいっ!
(突然のことに頬を赤らめるが、あたかも平然とした態度で)
(数え終わるとそっと胸に当てられた手を両手で離して)
…ドキドキわかった?
(密着した胸から圭吾さんの鼓動を感じると、強めに抱きしめられた苦しさも気にならず、神経は鼓動に集中し)
…今日会ったばかりですが、ちょっとだけわかった気がします。
圭吾さんは少し強引な人なのかと。
(唇が離れると見つめて手を圭吾さんの頬に添え)
このままキスばかりしてたら…その…それだけじゃいやになり、そう…
…でもそうなったら朝になっちゃいますね。
(優しく頬を撫で呟くと、大胆な発言に我に返り、慌てて冗談ぽく笑って)
圭吾さんも同じ気持ちっていうことがわかって嬉しい。
そしてお互いってことは、圭吾さんもドキドキして過ごしてくれるってことかな?
それなら2倍嬉しい。
(圭吾さんの言葉を聞いて目を細めて笑うと再び胸に顔を埋めて)
今日、一緒にこうやって隣にいてくれる人が圭吾さんでよかった。
圭吾さんのセンサーは壊れてなんかいません。
もしも壊れてるとしても、そのまま修理はしなくて大丈夫です。
なんでそんなに嬉しい言葉いっぱい掛けてくれるの?
もおー…圭吾さんの胸が苦しくなる病がうつったー
(頬に口付けされると微笑んで圭吾さんの胸を両手でポカポカと叩き)
圭吾さんにぎゅうされると安心してこのままぐっすり寝れそうだけど、朝起きて寂しくなるから寝たくなくなっちゃう。
(胸を叩いていた手を止めて、そのまま撫でながら呟き)
えっ、ちょっと、まっ……っ…
(突然のことに何も抗えず行き場を失った両手は口元を押さえて)
(くすぐったいようななんともいえない感覚に身を軽く震わせ目をきゅっと瞑ると離れた唇のあとにそっと視線を移して)
け、圭吾さん…いきなりは心臓に良くないです。
(頬を赤らめて抱き締める腕に身を預け)
ずっとドキドキしてるけど、心臓がぎゅって跳ね上がるんだもん。
(たくさんの口付けの雨に目を瞑って受け止め)
(最後の唇が離れたあと、自らももう一度圭吾さんの首に両腕をまわして唇を重ね合わせ)
私も圭吾さんじゃなきゃやだ。
今日話したばかりだし、感情的って言われるかもだけど、圭吾さんのこといっぱい知りたい。
(額同士をくっつけると目を閉じて囁き)
私もまた圭吾さんに会いたい。
でも圭吾さんも自分の時間もあると思うから無理なく…
それでも会える時間があれば、私はとんで喜びます。
それまで唇の感触もあったかい手も優しい声も忘れないよ。
(圭吾さんの手をとって優しい握りしめ)
なんか嬉しい気持ちになったら安心したのか眠くなってきちゃった。
んんー…ぎゅうー…