というわけでさらに燃料投下。ワープロからのコピペですが「1日目・夜・公園 殺人鬼との邂逅」
「っ――――――!」
すっと、頭の上を何かが通り過ぎた。
飛び退くように後ろを振り返ると、そこには真っ赤な人影があった。
紅。
そうとしか言いようのない人影が立っていた。
右手には鎖。左手には鉄パイプ。まるで全身に返り血を浴びたかのように、これ以上ないくらいに真っ赤な服。そんな狂気じみた姿で、真っ赤な三日月のように、
にぃ、と『それ』は嘲っていた。
まるで鮮血のような深紅の影は、いったい何が可笑しいのか。
けらけらけらと嗤った。
寒気を感じる。
コイツは――ヤバイ。
直感した。コイツは危険なんて生易しいものじゃない。コイツの存在自体が猛毒みたいなものだった。
セカイを狂わすほどの毒薬。セカイを侵すほどの麻薬。セカイを熔かすほどの媚薬。
日常を壊すには十分すぎるほどの――――劇薬。
吐き気がする。
まるで立ち眩んだ時のような酩酊感。空気がどろりと重くなり呼吸をするのも苦しいほど。目の前にいるのはただの通り魔なんかじゃない。こいつはそんな生易しいモノじゃない。まるでそう、
殺人鬼だ。
目の前が赤くなる。赤い闇が俺を包む。そう、まるで地獄の底のような紅が――
ゆっくりと、ソイツの口が動く。
あ
そ
ぼ
「――マジ勘弁してくれよ」